こどもの権利を大事にすること。そこから始まる教育を育んでいきたい。
最近、イベントなどの登壇の機会があり、改めてこどもの森の本を読み返したりして、こどもの森の教育について自分なりの考えをまとめていた。
その中で、改めてこどもの森の教育の肝みたいな部分に「こどもの権利」があるということがじわじわ染みてきた。
そして、オルタナティブ教育というものの源流には、「市民性」とか「権利」というものがあるということもわかってきた。
そして、その「こどもの権利」は現代においてもいまだに侵害され続けているのだと思い始めている。
その子が学びたいことや、やりたいことより、やらなければならないことが優先される。それに従わない人はわがままだと言われる。大人に従うことを強いられるのが当たり前の風潮がある。子どもとは大人に管理されて当然の存在であると。
女性差別、障害者差別、こども差別と並べても本当は違和感のないくらい、こどもは「教育」という名目で管理されて良い人とみなされてしまっているのだと思う。対等であること、子どもの権利が認められることが前提になっていない。
権利を大事にすること。そこから始まる教育が大事なんだと思う。権利を大事にすることから教育が見えてくる。必要なことが分かってくる。
以前、寄付集めのために、オルタナティブスクールの価値を表現しようとしたときに、ソーシャルビジネスには「価値創造型」か「課題解決型」があると知った。
そのときは、多様な学びをつくるというのはプラスアルファのことで「価値創造型」なのだと思ったけど、権利の視点から考えるとオルタナティブスクールは「課題解決型」のソーシャルビジネスなのかもしれないとふと思った。
これから始まるこどもの権利条約をベースとしたこども基本法は、このようなこどもの権利を大事にした始めての法律。
改めて、こどもの権利、それに加えた教職員の当事者主権の教育というものについて声を上げていくタイミングなのだと思う。
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