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【読書日記2】渋沢栄一 人間の礎(著・童門冬二)

前回から不定期で始まった読書シリーズ。不定期とはいえ、間が空きすぎました…😅

“紹介する本”

今回紹介する本は、集英社文庫から出版されている『渋沢栄一 人間の礎/著・童門冬二』です。

渋沢栄一といえば、大河ドラマ『青天を衝け』の主人公であり、新一万円札の顔にもなったことで、2021年すごく話題になりました。

”本について”

渋沢栄一は、現在の埼玉県深谷市血洗島の農家に生まれました。

幕末になると彼は、天皇を敬い外国人を追い出そうという過激な尊皇攘夷青年で幕府に対して反感を持っていましたが、平岡円四郎という男との出会いが運命の転機となります。

幕府に嫌悪感を抱いている尊皇攘夷思想を持った栄一が、一橋慶喜(後の第15代将軍)の家臣となるのです。

そこで、栄一は本質を捉えたブレない判断力と交渉力で頭角を現わしていくのです。

万国博覧会使節団の一員としてパリへ渡った栄一は、鉄ぢう、銀行、下水、造幣局などの多方面に興味を持ち、学んだ。

帰国後、士魂商才を掲げ「論語とソロバン」の精神で500を超える事業に関わる。

この本では、日本経済資本主義の父と言われた渋沢栄一の現代に通じる経済の礎となった生涯について、書かれている。


”感想”

この本で特に印象に残っているのは、栄一が万国博覧会使節団としてパリに渡った時のエピソードです。栄一は、渡航以来詳しい日記をつけ続けたそうです。それは、美しい言葉だけを並べた外国の文物に対する感傷的な印象を綴ったものではなく、日々の生活を食事まで詳しく書いており、それは、地理、沿革、政治経済などに及んだそうです。

私もコロナ禍になった2020年から約2年間毎日日記を書いています。暇つぶしに始めた日記ですが、何をしたのか、その日どんな出来事があったのか、できるだけ詳しく書いています。今はまだ、今後の生活にどんな影響があるのかは全く想像ができません。しかし、渋沢栄一と小さなことでも共通点があると、説明はできませんが、自信がつきます。笑

私は、人物について書かれた本がとても苦手で、読むのにはとても時間がかかってしまいました。でも、読み進めていくうちにどんどんハマっていく、そんな本でした。

私のように、物語の本は好きだけど、人物について書かれた本は苦手…という方の一冊目におすすめです!会話形式があったりして、すごく読みやすい一冊でした!

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