部活動に人生壊された 第一章 その① 悪夢の始まり
なんでお前みたいなやつがここに来た?
小学校時代自分の周りにはバレーボールをやる男子はいなかった。
男子の方のクラブチームには同学年の子はいたが違う小学校で区域も違ったため、進学する近所の中学でバレー部に入るやつはもう一つの小学校のやつがいたとしても多くて7,8人で経験者も俺くらいしかいないだろうと高をくくってた。
甘かった。入部日にいたのは何と18人。しかも経験者が俺以外に3人いた。しかも6年の時に入った素人に毛が生えた程度の実力しかない俺と違い彼らは3,4年のころからしっかりやってきたやつらだ。(後のくそキャプテンSと副キャプテンTである。)
最悪だ。所詮たいしたメンバーも集まらんし、勝つとか負けるとかどうでもいいから体動かすくらいでいいやって思ってた俺の予定が何もかもおしまいだ。後から聞く情報だがSは強豪の中学(後に対戦することになるY中学)に入りたがっていたが、親からメンバーになれないと言われ諦めたそうだ。
頼むからそっちに入ってくれと願うばかりであった。
部活動でのルール?聞いてないよ
こうして、3年生8?人、2年生5人、1年生18人のいびつなバレー部の生活が始まった。顧問を務めるのは1年の数学を担当することになった、俺たちと一緒に入ってきた教員のF先生だった。
入学したてで中学のことがまだ右も左も分からない(特に部活のルールについて)時初めての土日練習が来た。家が学校と近いということもあり普段歩いて登校している俺にとって自転車で学校に行くのは新鮮だった。
午前練で8時から練習開始だったので7時50分くらいに着けばいいやとチャリをこいだ。
体育館の扉を開けるともうコートの準備は済んでいた。
F先生がこっちを睨んでいる。俺なんか入るときになんかやらかしたんかな。そう思ってると
「準備できんかったな。とりあえず謝ろうか。」と言われ、何が何だかわからなかったがとりあえず謝った。
最近はどうか分からないが大体の部活は1年に30分前に来させて先輩が15分前くらいに来てそれまでに準備を終わらせる、というような決まりになっている。そういったルールをまとめたものを保護者に渡してるようだがよく説明されてなかったため知らなかった。
クラブ時代は来たやつから準備をするというのがルールだったためこの1年奴隷ルールに違和感を覚えるのは遅くなかった。
下級生だけでやるということも疑問に思っていたが、18人全員で準備するというのも疑問に思った。バレーコートは最低2人で何とか立てれるし多くて8人くらいで何とかなるのだ。その他のボールを出すのも合わせて9人いれば十分である。当然手が空く人間がいる。そうやって手が空きぼーっとしてるやつがいるとこの集団はキレ散らかすのである。気が付いたなら自分で行動するなり指示すればいいだけやろと内心逆ギレしていた。
少々長くなったのでいったん終わります。
これを1章その①にします。まだ中1編は続きます。
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