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ゲートウェイ プロセスの分析と評価5・完結(CIA文書日本語訳)

※この記事は、以下のCIA FOIA文書の日本語訳です。
 話が散らばるので、いったん註釈なしで行こうと思います。
 英語が読める人は、↓から原文が読めます。(無料で。アメリカ万歳!)

TOP画像は、↑のページ内のpdf1ページ目から抜粋しています。

この記事に最初に辿り着いた方は、1から読むことをお勧めします。
翻訳した方法と記事の構成について・背景などは↓の記事に記載しています。

今回は完結編です。
27ページ目に「38.結論」というセクションがあるので、そこだけ読んでもいいかもしれません。


本編

25ページ目

32.REM睡眠の役割。興味深いことに、ボブ・モンローは、1983年5月7日に終了したゲートウェイクラスで、彼の元トレーナーがバージニア州シャーロッツビルで参加者をREM(急速眼球運動)睡眠状態に導き、その後ヘミシンクテープの技術を使うことで、体外離脱を保証できると発見したことを伝えました。これは、多くの人がREM睡眠中に体外離脱状態に入ると言われていることと関係があるかもしれません。REM睡眠は通常の睡眠の中で最も深いレベルであり、身体の運動皮質の機能が首から下で完全に遮断され、左脳半球の意識がほぼ完全に抑制されます。この結果、骨格筋が完全に静止し、二重化エコーを取り除くために必要な深い休息状態がさらに促進されます。加えて、脳の右半球はゲートウェイテープに含まれる指示や暗示に反応する自由を持つことになります。
しかし、ヘミシンクテープの使用は、実際に体外離脱状態を達成する要因というより、体が自然に体外離脱を達成したという残像記憶を覚醒状態に持ち込むために脳を十分に集中させることが目的かもしれません。実際、深い睡眠のレベルに関連する一部の夢は、フォーカス12、15、21の状態に関与する宇宙との相互作用に関連する意識の変化と同様の機能を果たしていると仮定することもできます。これらの状態とREM睡眠時の心の状態の違いは、後者の体験では左脳半球がほとんど完全に関与していないため、意識的に体験を思い出すことができないという点です。なぜなら、左脳半球にはその存在や右脳半球にあるその場所についての知識がないからです。確かに、一部の人は覚醒状態での強化トレーニングによってREM睡眠の夢を覚えているように訓練されることがありますが、それもまた、右脳半球に経路を作り、それを覚醒後に左脳半球がアクセスできるようにするというものであり、REM睡眠中に左脳半球が意識的に関与しているという指標ではないかもしれません。
いずれにしても、多くの人々にとって、体外離脱を自発的に誘発するために必要な3つの条件は次のようです。

  1. 身体が深い静寂状態に達し、二重化エコーが消え、約7ヘルツの共鳴が確立されること。

  2. 左右の脳半球の波動パターンが同期されること。

  3. その後、右脳半球が高度な警戒状態に達するように刺激されること(もちろん、これは脳半球の同期に干渉しますが、体外離脱を達成するのに十分なレベルの周波数範囲が最初に確立された後でなければ影響しません)。


32.情報収集の可能性。
体外離脱状態に関連する情報収集の可能性は、ゲートウェイ技術の実用的な応用を開発する観点から最も注目されています。残念ながら、体外離脱状態は多くの人々が時間や努力をそれほど費やさずに達成できるようですが、その利用目的は現在限られています。理由として、この状態にいる個人は瞬時に地球上や他の領域に移動できるものの、地球上の現実における情報の歪みが大きな懸念材料であることが挙げられます。
モンロー研究所のトレーナーの一人によると、これまでに、体外離脱状態で一方の海岸から他方の海岸へ移動し、大学の実験室でコンピュータで生成された10桁の数字を読み取る実験が多数行われてきました。ほとんどの参加者は、意識がその場にあったことが明らかになる程度にいくつかの数字を取得できましたが、10桁すべてを正確に読み取ることに成功した者はいませんでした。これは、体外離脱状態では物理的現実が唯一のホログラフィック影響ではないためだと考えられます。観察している物理的な場所で、過去に起こった出来事や人々が残したエネルギーパターンに出会うこともあります。さらに、思考はエネルギーパターンの産物であり、エネルギーパターンは現実であるため、体外離脱状態で物理的現実と混じり合い、区別がつきにくい思考形態に遭遇する可能性もあります。
最後に、メリッサ・ジャガーが書いているように、ホログラムは裏返しや逆方向に見ることもできる(疑似立体的に見ることができる)ため、歪みの一部はこれに起因する可能性があります。体外離脱状態では、時間と空間の現実で相互作用する人々や物体が発するホログラフィックなエネルギーパターンが、多少歪んだ形で知覚されることがあるためです。

26ページ目

34.信念体系に関する考察。1967年に、アレクサンドラ・ダヴィッド=ネールとラマ・ヨンデンは『チベット仏教派における秘密の口伝教義』という本を書き、次のような引用を残しました。「マスターたちは言います、この有形の世界は動きです。それは動く物体の集まりではなく、動きそのものです。『動く』物体があるのではなく、私たちに見える物体を構成しているのは、動きそのものです。それらは動き以外の何ものでもありません。この動きは、連続して無限に急速に発生するエネルギーの閃光(チベット語では『ツァル』または『ショウ』)の継続です。私たちの感覚で知覚できるすべての物体、どんな種類やどんな形を取る現象も、瞬間的な出来事の連続によって構成されています。」
宇宙のホログラムの古典的な説明は、ヒンドゥー教のスートラに見られます。「インドラの天には真珠のネットワークがあるとされていて、その一つを見れば、他のすべてがその中に反映されて見える」というものです。この引用を挙げたのは、少なくとも一部の物理学者が現在受け入れつつある宇宙の概念が、古代世界の高度な文明や文化の学識者に知られていた概念と本質的に同じであることを示しているからです。
たとえば、宇宙卵の概念は、東洋宗教の古典に詳しい学者たちによく知られています。さらに、この論文で述べられている理論は、ユダヤ・キリスト教的な思想の基本的な教義とも矛盾していません。可視の現実(すなわち「創造された」世界)が、全知全能の神性から発せられたものだという概念は、ヘブライ神秘哲学から直接引用されたものです。無限の中で静止している絶対者という概念は、キリスト教の三位一体論とも響き合っています。無限の中で完全に静止しているエネルギーの記述は、キリスト教の形而上学における「父」の概念に適合し、そのエネルギーに内在する無限の自己意識が現実を創造するために動機力を提供するというのは、「子」に対応します。

存在しないページ

原本ではここが抜けています。
26ページ目(元文書のページ番号的には24ページ目*)の最後が文の途中で区切られているので、「34.信念体系に関する考察」のつづきと、35・36として何かが記載されていると思われます。
アメリカではこの失われたページの公開を求めるFOIA(情報公開法)請求が数えきれないほど提出されているとのことですが、CIA曰く、どこにもこのページはないとのこと。怪しいですね。
海外掲示板で、失われたページが↓で見つかったとのことですが、内容がちょっと怪しいのでここでは訳しません。気になる方は直接どうぞ↓

*pdfの最初の2ページは報告書のとびらで、実際の報告書はpdf3ページ目からなので原本のページ番号とずれています。失われたページのページ番号は25。

27ページ目

37.モチベーションの観点。ゲートウェイは、関係する技法を繰り返し練習し、新しい洞察が生まれるたびに、次の練習セッションでより遠くまで到達するための手段として使う、段階的な手順です。しかし、ゲートウェイアプローチでは、超越瞑想や他の心の自己訓練の方法よりも進展速度がはるかに速く、その視野が広がるため、練習に必要な規律は、結果志向で懐疑的な実利主義者でも実行可能な範囲にあるように思えます。ヨガや他の東洋の精神的な訓練方法とは異なり、ゲートウェイは、ほぼ一生をかけて個人のすべてのエネルギーを吸収するようなシステムへの無限の忍耐や完全な服従、信仰を必要としません。むしろ、比較的短期間で少なくとも最小限の成果を生み出し、十分なフィードバックが得られるため、それによって個人が継続的に取り組む動機とエネルギーを得ることができます。
実際、進展の速度は練習に費やす時間の長さというよりも、得られた洞察をどれだけ早く利用して心と体の不安やストレスを解放できるかにかかっているようです。これらのエネルギーのブロックポイントが、進展に必要な集中力と高められたエネルギー状態を達成するための主要な障壁となっているようです。最初に強迫的で「緊張」している人ほど、深い体験や即時の体験を達成するための障壁に初期段階で多く直面するかもしれませんが、洞察が現れ始め、ブロックが解消されると、道はますます明確になり、ゲートウェイの価値は知的評価の問題から個人的な体験へと変わっていきます。

38.結論。物理科学のパラメータに基づけば、ゲートウェイの基本的な目的が妥当であると考えるための合理的かつ論理的な基盤が存在します。個人的な直感だけでなく、実務的・専門的な洞察も、合理的な範囲内で期待できるようです。ただし、ゲートウェイ体験を加速して進行するためには、段階的なアプローチが必要とされ、組織全体でゲートウェイの潜在能力を活用するためには、意識の高度な変性状態に達する時間を管理可能な範囲に収める必要があるでしょう。この研究で提案されている最も有望なアプローチは次のステップを含みます:

A. ゲートウェイのヘミシンクテープを使用し、脳の集中力を高め、左右の脳半球の同期を誘発します。

B. 次に、強いREM睡眠周波数を追加して、左脳の静寂状態と深い身体的リラクゼーションを誘発します。

C. 深い自己催眠状態を自分の意志で引き起こせるように、催眠暗示を与えます。

D. 自己催眠の暗示を使用して、集中力とモチベーションを大幅に高め、Focus 12のエクササイズを迅速に進めます。

E. 自己催眠暗示を使用して、体外離脱が起こり、それを記憶することを期待して、ステップAとBを繰り返します。

F. ステップEを繰り返して、意識的に体外離脱をコントロールできる能力を身につけます。催眠暗示を変更し、REM睡眠状態が終わっても体外離脱を意識的に制御できる能力を強調します。

G. Focus 15および21の目的(時空を超えて新しい次元と相互作用する)に体外離脱の視点からアプローチします。

28ページ目

H. 地上での情報収集における歪みの問題を解決するために、多焦点アプローチを使用します。このアプローチでは、体外離脱状態の3人が協力し、1人は時空でのターゲットを観察し、1人はFocus 15でターゲットが過去に滑り込むのを観察し、もう1人はFocus 21でターゲットが未来から滑り込むのを観察します。3人全員をデブリーフィングし、3つの視点から集めたデータを比較します。3人が同時に、同じ環境で体外離脱をするよう注意すれば、彼らの意識エネルギーシステムは共鳴して振動し、異なる平面(次元)で同じターゲットにより効果的にチューニングできます。

I. 上記の実験に参加するすべての人が、自己の完全な理解を追求し、体外離脱の観察や思考の客観性を高め、迅速な進歩を遅らせる可能性のある個人的なエネルギーのブロックを取り除くよう奨励します。

J. 時空の境界を超えた際に、知的で非物質的なエネルギー存在と遭遇する可能性に対して、知的に準備します。

K. Focus 12状態の人々のグループが、意識を統一し、敏感な領域の周りにホログラフィックパターンを構築して、望ましくない体外離脱の存在を撃退するように手配します。

L. より進んだゲートウェイ参加者が、成功した達成と迅速な進歩のホログラフィックパターンを構築し、彼らの同僚がゲートウェイシステムを進行するのを助けるよう奨励します。

これらの実験が実行されれば、ゲートウェイへの真の入口を見つけ、その技術体系全体の実際的な応用の領域に到達できることが期待されます。

29ページ目

参考文献

  1. Bentov, Itzhak. 『ストーキング・ザ・ワイルド・ペンデュラム(Stalking the Wild Pendulum)』ニューヨーク、E. P. ダットン社、1977年。

  2. Ferguson, Marilyn. 「カール・プリブラムの変わりゆく現実」『ヒューマン・ビヘイビア』("Karl Pribram's Changing Reality" Human Behavior)1978年5月号。

  3. Gliedman, John. 「アインシュタイン vs 逆境: 偉大なる量子論争」『サイエンス・ダイジェスト』("Einstein Against the Odds: The Great Quantum Debate." Science Digest)1983年6月号。

  4. Jager, Melissa. モノグラフ: 「ランプがレーザーに変わる("The Lamp Turn Laser.")」モンロー応用科学研究所、ファーバー(バージニア州)、日付不明。

  5. Monroe, Robert A. 『体外離脱の旅(Journeys Out of the Body)』ニューヨーク、ダブルデイ&カンパニー、1971年。

  6. Purce, Jill. 『ミスティック・スパイラル(The Mystic Spiral)』ニューヨーク、テムズ&ハドソン社、1980年。

  7. Sannella, Lee., M.D. 『クンダリーニ―精神病か超越か(Kundalini-Psychosis or Transcendence)』サンフランシスコ、ヘンリー・S. ダキン社、1976年。

  8. Stone, Pat. 「意識の変性状態」『マザー・アース・ニュース』("Altered States of Consciousness" The Mother Earth News)1983年3月/4月号。

  9. Tart, Charles T. 『意識の変性状態(Altered States of Consciousness)』ニューヨーク、ワイリー社、1969年。


以上で完結です。
参考文献が色々あるので、これも漁ってみようと思います( ..)φ

失われたページに何が書いてあるのかもロマンですよね...!
FOIAがあるとはいえ、国家安全保障を保護するために機密扱いされているものや個人情報に関わるもの、その他別の連邦法により開示が禁止されている情報などは開示できないものもあるそうです。余計にロマン....!
27ページ目の「38.結論」Kに、望ましくない体外離脱の存在を撃退とあり、結論までの中でその話が載ってなかったので、その辺りの話が載ってるのではと思ったり。ロマン...!でもちょっと怖いかもw


ひとまず日本語訳は出したものの、今のところ↓以上の解説をしようとするとめちゃくちゃ長文になるし悩む…というところです。

あとWingMakerの改変前のアーカイブも先に日本語訳出したいな~と思っているので、解説はしばしお待ちください<(_ _)>
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