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ムービング・モチベーターの使い方

先日、Management3.0の定番ツールである「ムービング・モチベーター」の使い方について話が盛り上がったので、紹介します。

ムービング・モチベーターとは?

ムービング・モチベーター

まず、ムービングモチベーターとは何か?を簡単に説明すると、これは価値観の名前と説明が書かれた10枚のカードです。
これを使って自分の価値観を診断するのが最も基本的な使い方です。
たとえばグループワークの中で各々が10枚のカードに書かれた中でトップ3の価値観を出して、互いに比べてみるといった使い方をします。

筆者の価値観トップ3

参考までに、私がグループワークしたときの価値観トップ3はこちらです。

1位:熟達

熟達:私の仕事は難しいが、まだ能力の範囲内にある

私はアジャイル開発をもっとうまく実践できるようになりたいという気持ちが一番強いので、熟達を1位にしました。

2位:ゴール

ゴール:私の人生の目的が、私がしている仕事に反映されている

そして、私は日本のアジャイル開発の向上に(会社の職務に限らず)個人のライフワークとして携わりたいと思っているので、ゴールを二番目に重視します。

3位:関係性


私は仕事でかかわる人々と良好な社会的つながりを持っている

さらに、アジャイル開発はチームワークや顧客との協調がとても重視されるので、関係性を三番目に重視します。

価値観も変わり得る

一般に人の価値観は性格に根ざすものなので簡単には変わらないものと考えられますが、価値観といえどその人の体験を通じて少しずつ変化したり、状況次第で優先順位も変わってきます。

例えば、私は以前は私自身が新しい技術やツールの実践をもっとたくさん経験してアジャイル開発のエキスパートになりたいという好奇心を三番目に大切な価値観と見ていました。

好奇心:調査したり、考えたりしたいことがたくさんある

けれども、今は私ひとりがアジャイルに詳しくなるよりも、それをいかにチームの中で実践できるかが大事だと思うので、好奇心より関係性の方を重視しています。

このように、人それぞれ価値観が違うだけでなく、その人の価値観の優先順位も変わっていくものです。

ムービング・モチベーターのその他の使い方

ここまでムービング・モチベーターについて簡単に解説しましたが、今度はもっと違う使い方を紹介したいと思います。

カードの言葉を変える

ムービング・モチベーターの10枚のカードの中には地位や権力という価値観もあります。

これらは地位や権力にしがみつく人というイメージを持たれるのが嫌で、大っぴらに一番や二番に選ぶことは憚られるでしょうが、地位を「承認」、権力を「影響力」という言葉に置き換えてみるとだいぶ感じ方も変わるのではないでしょうか。

地位は「承認」に、権力は「影響力」と置き換えると感じ方も変わる

カードの言葉を皆さんの親しみのある言葉に置き換えてワークショップしてみるのは面白い試みです。

他人から価値観を診断してもらう

ムービング・モチベーターは自分の価値観を確かめるのがごく一般的な使い方ですが、他人から自分がどういう価値観を持っているように見えるか診断してもらうのも面白い取り組みです。

ジョハリの窓

これをやると、自分は知らないけど他人は知っている自己(ジョハリの盲点の窓)に気づくことができます。

異動や転勤で順位の変化が起きるか確かめる

ムービング・モチベーターの10枚のカードすべてを並べて、異動や転勤といったイベントが起きた場合に順位が変わるか確かめるのも面白い使い方です。

もし札幌に転勤したら、私は好奇心はDOWN、自由はUP

例えば札幌に転勤した場合の価値観の変化を試してみると、私は東京が好きなので好奇心は下がりますが、他人からの拘束が減るので自由は上がります。

こういう風に、環境の変化が価値観にどういった影響を与えるかを考えてみるのも新しい気づきがあって良いでしょう。

以上、ムービング・モチベーターの基本的な使い方とアレンジ方法を解説しました。
みなさんも是非Management3.0のツールを自分たちに合った形にアレンジしながら使ってみてください。

※ムービング・モチベーターPDF版はこちらから無料ダウンロードできます
https://nuworks.jp/ja/product/mm-free/

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この記事はManagement3.0のライセンスファシリテーターである
「CTC Buildサービスチーム」の石田がお送りしました。


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