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家族でも友達でもない関係性のハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。

新年度が始まりましたね!

ビルドでは3月末でA型にステップアップした利用者さんや4月から新卒で仲間入りした利用者さんがいて、すごく年度変わりを意識できる感じの4/1でした。

ビルド的には、2019年12月の開設当初(初年度)から利用されている方が「3年生」、2020年4月~の2年度目から利用されている方が「2年生」、そして今年度2021年4月~利用されている方が「1年生」という感じです。と、スタッフのリオさん(仮名)が言っていました。

そんな2年生の利用者さん、新卒さんを見て去年初めてビルドを利用した頃のことを思い出したようで「初めてビルドに来た時は会社っぽくて驚いた」など教えてくださいました。

ビルドは、平均年齢が33歳で多くの方は社会人経験をお持ちです。一方で1/3くらいの方は学生→福祉事業所というルートを通っているので、いわゆる社会人経験が無い方です。

先天性の障害を持っていると一般の学生のようにアルバイトをする機会はほとんど無く、家族・友達・学校の先生や支援者以外の人=仕事仲間/同僚や上司に出会うのは事業所に来て初めてのことであることが大半です。アルバイトをすると学校の友達でも先生でもないバイト先の社員さんとか新しい人間関係を学ぶ機会になるのですが、そういった経験が一切無いまま学校→社会に飛び出してきます。

距離感、難しいですよね。先述の2年生利用者さんは、「家族」or「知らない人」以外との接し方がわからないという戸惑いがあったのだそうです。


学校から出ると、突然に人間関係の種類が増えますね。

知らない人がたくさんいる図

これは、人との距離感についてお話をした際に使用した図です。

地下鉄駅や道で顔見知りを見かけたときに声をかけるかどうか?みたいな場面を想定しますと

〇よく挨拶したり話したりする同僚

ちょっと声をかけたほうがいいかな?とか

〇あまり話さない職場の人

気付かないフリしても問題ないかな?

といった線引きができますね。


自分と他者の境界線をどうするか?が、人との距離感を考える最初の一歩だと思います。

すでに完成しているコミュニティには独特の世界や距離感があります。一気に距離を詰めようと頑張りすぎたり、うまく溶け込もうと努力しなくてもいいのです。

学生の頃と違い、職場は友達を作る場所ではなくて仕事をする場所なので、「仲良くしなきゃ!」と肩に力を入れ過ぎる必要はありません。

学校では「みんな仲良く!」がポリシーだったかもしれませんが、会社ではそんなことは求められません。

時には、一緒にお昼を食べたり仕事帰りに飲みに行ったりする仲になることもあるでしょうが、それは「例外」です。仕事上必要なやりとり、確認や報告以外で会話しなくても、多くの場合はそんなに大きな問題は起きませんから安心してください。

長い人生の中で、ほんの少し同じ時間を共にするだけの人たちです。互いに不快な思いをしなければいいだけです。

そこで必要なことの第一位は!

何を置いても挨拶です。これに勝るものはありません。

オアシスさえ意識しておけば大丈夫です。

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おはようございます。ありがとうございます。しつれいします。すみません。

魔法の言葉ですね!

挨拶と感謝の言葉があれば乗り切れます。

少しずつ場に慣れてきたら、話しやすい先輩や頼りになる同僚、相談できる上司などが見つかってくると思います。

大丈夫。職場に話し相手がいなくてもプライベートが充実していればいいのです。

はじめての場所ではいきなり距離を詰めずに、ソフトランディングでやっていきましょうね!


いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。