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ペース配分のハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
ビルドは札幌市でグラフィックデザインとイラストをメインに作業している就労継続支援B型事業所です。

ビルドには、主に精神障害に関わる診断名がついている方が多く通われています。明確に発達障害の診断がついていないけれど、グレーゾーンな困りごとを抱えていて二次障害的に精神的な不調につながっている場合も多いです。

共通点として、「健常者」の家族のペースに合わせて生活して疲れていたり、「普通の人ならこうすべき」という想いが強すぎたりすることが見受けられます。

たとえば…
自分と同年代の人なら、普通は週5フルタイムで働いているだろう、とか。
多少体調が悪くても無理して仕事に穴を開けないのが当然のことだ、とか。
日中に仕事をして、プライベートの時間に趣味活動を充実させなければいけない、とか......。

本当に?

あなたが考えている「普通」「当たり前」は、本当に普通なのでしょうか?

たとえばビルドのスタッフは、わりと頻繁に休んだり早退したりします。
イラストレーターのスナオさんが在籍中は個人で請けている案件の都合でのお休み・早退もけっこうありましたし、個人活動優先主義なのでイベント前は代表が率先して制作活動優先したりもします。ほかにも個人の趣味(創作に限らず)やリフレッシュのためのお休みは積極的に取ろう!という方針です。
ビルド的には「これが普通」です。

無理して働くより、楽に長く働き続けたい、のは利用者さんだけではないのです。

さてさて

秋田は最近、ランニング…ジョギング?を始めました。
走ってみて気付いたことは……自分のペースを乱すと疲れるなあという、当たり前のことです。
あと、常に一定のペースを保って走ったほうがダメージが少なくて、止まったり歩いたりすると再開したときの疲労が強いので、歩いたり止まったりしない程度のゆっくりめペースで無理なく走ることが重要だと感じています。

これが、たとえば大きなマラソン大会(札幌は北海道マラソンとか札幌マラソンとかがありますね~)の先頭集団に突然混ぜられたら、1分くらいで息切れして倒れちゃうんじゃないかと思うんですよね。※男性のトップランナーだと時速にして20km以上のスピードらしいですよ。
自分の現状の能力(体力・体調)を適切に把握して、自分に合ったペースを見つけないと、オーバーペースに巻き込まれてしまいます。
利用者さんたちが考える「普通」「こうすべき」って、目につくものすごく高い目標に合わせがちだから、状況としてはマラソン大会の先頭集団に紛れ込んでいるのが当然と考えているのと同じ感じかな?と思っています。


自分に合ったペースで無理なく走るのが大事。身体のことだとわかるのに、なぜか生活する上では忘れてしまいがちなんですよね。

無理なときは無理という。
ペースが合っていないときは、その集団から離れる。

簡単に見えて、なぜか妙に難しいことです。


自分は体力がないなあ。と思っているときは、現実的ではない生活ペースになっているかもしれません。
一度立ち止まって見直してみませんか?


ビルドでは半日・週1回からのんびりペースで利用できます。
デイケアや地域活動支援センター等との併用も可能です。
自分の状況に見合ったペース配分で働く準備をしていきましょう。


いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。