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偏差値69の進学校から、得体の知れない偏差値50の地方大学に進学した話


こんにちは。てじてじです。
今回は、受験シーズン終盤でそろそろ進路が決まり始めたこの時期に
ぴったりのお話をします。
私の実体験です。


はじめに

私は、県内トップクラスの某進学校から、
志望校でも何でもなく、聞いたことも行ったこともなかった大学に
進学しました。

センター試験の自己採点の結果を受けて、
合格率の高い大学、学部、学科を選んだからです。

高校入学

私は高校に入るまでは中学でトップクラスの成績で、
昔から憧れていた高校に一般入試で合格しました。

電車と徒歩で約1時間の通学時間。
新しいことに挑戦しようと始めた部活動。
そして、山のような課題…。

あまりに濃厚な日々を過ごす中で、
部活動と行事にのめり込むあまりだんだん学業が疎かに。
将来のことよりも、目先の楽しいこと、面白いことに夢中になっていた
3年間でした。

大学受験

それゆえ、志望校を決めるころには興味のある大学は懸命に手を伸ばしてもそのさらに先にあるものでした。

2年間で出来てしまった遅れはそう簡単に取り戻せるわけがなく。
一方で、将来やりたいこともいまいち定まらず、覚悟を持って死ぬ気で
勉強するほどのモチベーションもありませんでした。

そして私は中途半端なまま受験本番を迎え、見事に第1志望C判定。

先述したとおり、大学の学びに大きなこだわりがなかった私に
浪人という選択肢はなく、センター試験の予想得点から合格できそうな
大学に出願することにしました。

この時私は、理系クラスに属していましたが文転することを決めていた
ため、受験科目の数からして出願できる大学はかなり少なくて…。
(国公立希望で文転はあまりオススメしない)

それでも、担任の先生が志望校に近い学科のある大学をいくつかピックアップして下さいました。
その中から、比較的幅広い分野を学ぶことができ、カリキュラムを見て受けたい講義が多くあった大学を選びました。

そういう選び方をしたので、私は案の定前期日程で合格。
こうして、聞いたことも行ったこともない大学への進学が決まったのです。

大学入学

大学は地元から離れていたため、一人暮らし。
そして何より、同じ高校から進学する人が他にいないというなかなかハードな大学生活のスタートでした。

正直、友達はすぐできたし、一人暮らしも最初は寮に入ったからどうにかやっていけました。
問題なのは、学ぶことに対するモチベーション。

こういう地方の国公立大学だと、私と同じように第1志望をあきらめて進学してきた人も周りに沢山いました。
一方で、推薦入試などでちゃんと志望して進学した人たちは、正直もともとあまり勉強してこなかった人。。。(失礼な言い方なのは重々承知)。

故に、周りの仲間からの受ける刺激が弱く、私は環境に流されるままなんとなく大学生活を送るように。

もやもや期

そんな状態のまま、入学して1年が経ってしまいます。

1年次の成績は、どこか適当にやり過ごしていたのがそのまま反映されたようなもので。

やっぱり根は真面目に考えていて、私はこの大学に来て本当に良かったのか、辞めてもう一度受験をやり直すべきではないか…
自分で選んだはずの大学で、自分のやりたいことが見つからず、どう頑張っていいかわからなくなってしまったのです。

この頃の私は、志望校だった大学のホームページを見てみたり、編入の方法を調べたりしてかなり血迷っていたように思います。。。

そんなもやもやした日々を送っていたあるとき、
普段からよく連絡をとっていた母との会話の中で

「あなたが選んだ場所なんだから、そこにやりたいことがちゃんとあるはず。今置かれている場所で、今やれることを頑張りなさい。」

そんなニュアンスのメッセージが送られてきました。

私はそのとき、ハッとさせられました。

受験が上手くいかなくて進んだ道だけど、
他にも選択肢はいくつかある中で選んだのが今の場所。
そして、それを決めたのは紛れもなく私自身であることに改めて気付かされたのです。

現実と向き合う

それからの私は、大学の中で与えられるあらゆる選択肢にしっかり目を向けるようになりました。

どうせ志望してなかった大学だし、と卑屈になったり、
ほかの学校だったら…なんて現実から目を背けて都合のいい妄想をしたりするのはやめました。

選択肢は少なくなってしまったけど、自分で決めた道だから。
そこに責任を持ち、覚悟をしなければならない。

挫折から始まった道でも、きっと次の道が開けるはず。

その後、私は自分が面白いと思える研究や共感できる思想を持つ先生に出会うことが出来、大学での学びがより有意義なものになりました。

有難いことに、その先生の研究室ではそれぞれ自分の好きなテーマで卒業論文を書くことが許されていて、
久々に勉強にのめり込むことができました。

最後に

今、志望していなかった大学に進学が決まり、
この先どうしようと悩んでいる人に伝えたいのは、
大事なのはどこで学ぶかということよりも
どんな先生のもとでどんな研究、学びができるかが重要だということ。

確かにいわゆる有名大学なら就職に有利な部分もあるし、
偏差値の高い大学には意識の高い人が集まってより質の高い学びの環境があるでしょう。

でも、そうじゃない大学でもあなたが学びたいことが少しでもそこにあるのなら、そこできっと未来が開けるはずです。

そこでの学生生活をどう過ごすかによって、受験の時にできた差は簡単に埋まってしまいます。
言ってしまえば、「取り返す」こともできるんです。


自分で選んだ場所を、楽しんだもん勝ちなんです。


ちなみに、私の学びの選択のヒントは研究室にある先生の私物の本です。
研究室の書棚にある本は先生の研究の範囲内外の幅広いテーマのものがそろっていて、
先生の興味があるものが一目で分かってよかったです。

大学は、大きいです。
いろんなところに目を向けて、アンテナを張ってみてくださいね。


ちなみに、
この話はあくまで文系の学部に進学した私の一例ですので、同じ境遇の誰にでも当てはまることでは無いかもしれません。
でも、悲観的に考えてしまう前に1度でいいから、今の環境に面白いと思えることや夢中になれることは本当に無いか、考えて見てほしいです。

進路を選んだのも自分、進学するのも自分だけど、
進学させてくれたのは両親とか家族ですからね。
責任は自分にあるけど、自分一人で判断するものではありません。

大学生は時間がたくさんありますから、
たまには真面目に考えて
じっくり物思いにふけるのもいいと思います。

長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。

この春、大学生になる皆さんが、
自分が納得する最高の未来を描き
有意義な学生生活を送ることが出来ますように。

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