スタートアップにおけるマネージャの存在
みなさんこんにちは。
早速ですが、「マネージャ」という言葉を聞いて、誰を思い浮かべますか?そして、その人に対してどんな感情を持ってますか?
「人としては好きだけど、マネージャとしてはちょっと。。。」とか。
「自分だったらあんなマネジメントはしない」とか。
「数字のことしか言ってこない、もっと定性的な部分も見てよ!」とか。
以前務めていた会社はいろんな人がマネージャとして勤務してました。
9年ほど勤めて、50人規模になって部署も増えたことや、離職率も高かったので色々なタイプのマネージャがいました。
よく、「スタートアップはフラットだから、マネージャを置くには適さない」という方がいます。自分もそう思っていました。
ただ、それは大きな間違いということを、最近身をもって体験しています。
今日はスタートアップとマネージャの関係について色々考えたいと思います。
★★こんな人に読んでもらいたい★★
・今まさにマネージャとして務めている人
・マネジメントレイヤーでスタートアップにジョインしようと考えている人
・マネジメントされたくない人
・マネジメントしたくない人
■マネージャの定義
言わずもがなですが、マネジメントの父と言われたドラッカー先生曰く、
マネジメントとは「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」と定義しています。マネージャは上記を実行する人と言えますね。
■マネジメントを意識し始めるタイミング
マネジメント機能がないと組織は成果を上げられないのか?というと、もちろんそんなことはないのです。
コミュニケーションを適切に取れる人数の問題です。10人くらいの組織だと社長が充分に目を配れますが、20人とかになるとキツいです。
このくらいの規模からマネジメントという言葉がポツポツ出始めます。
■マネージャの条件
よく「管理・監督ができる人」というのをマネージャの採用要件としていたり、マネージャとは管理・監督する人だ、と思っている人がいますが、これはあまり合ってないというのが持論です。
この辺りをミスると悲惨なことになります(経験あり)
何が悲惨かというと、「管理・監督できてる」と思ってる人ほど、マネジメントされる側(以下メンバーとします。後述しますが、「部下」という表現はしません。)の気持ちを理解できてない、信頼を得てないケースがあるからです。
逆を言うと、一定の信頼関係が築けていれば、メンバーは自発的に動くし、数字も進捗させるし、監督しなくても期待通りに動いてくれるものです。
では、メンバーに自発的に動いてもらうために必要な条件とは何でしょうか?
私は以下の3つに集約されると考えています。
1、背中を見せる
これはメチャクチャ大事。もしあなたがマネージャとしてメンバーからの信頼を得たいのであれば、さっさと成果を出すべきです。
そして、その成果は「メンバーが日々やっている仕事」で出すべきです。
例えばあなたがどこかの会社で管理職、マネジメントとして実績を上げていたとして、それが面接で評価され、転職先にジョインしたとします。
すると、社長はあなたが入社する前に「来月から入社される◯◯さんは、××株式会社で成果を出してるスーパーな人だからみんな期待してね!」とか言ってメンバーにハッパをかけてたりします。
基本、中途入社する人はポテンシャル採用でもない限り、入社前からハードルが上がっているのです。
メンバーはあなたがマネージャとしてやれる人なのか、「お手並み拝見」と思っていたりもいます。
できれば3ヶ月、遅くても6か月以内にメンバーが日々課されている仕事で、メンバーが納得する成果を出すことです。
それができれば自然とメンバーはあなたを信頼し、周りに近づいてきてくれます。
ここでのポイントは「社長が納得する成果」ではなく、「メンバーが納得する成果」だと考えています。
2、褒める
「メンバーが自分に報告してこない」「知らないところでなんか色々やっている」と嘆くマネージャがいます。そう言った人に限って「報告しろ」とかメンバーに圧をかけてきます。
圧をかけられたメンバーは萎縮して、形式的な報告しかしなくなる、もしくはバレないように工作し始めたりして、さらなる悪循環を産みます。
そのような状況にならないためにも、メンバーから積極的に会話してくれる状態にするために褒めるべきです。
また、注意するときにも否定から入るのではなく、
「〇〇については良い行動だと思います。もう少し××を意識できるともっと良いと思うのだけど、どうでしょう?」と言い方を少し工夫するのをお勧めします。
理由はそのあとに続く会話が「申し訳ありません」ではなく「アドバイスありがとうございます」になるからです。
よく、叱っているシーンでは「ありがとうございます」ではなく、「申し訳ありません」と言うべきだという議論もあります。私も割と日本語や言葉遣いを気にするタイプなので、仰ることは理解できます。
ただ、会話が謝罪で終わるのって、なんとなく後味良くないですよね。「ありがとうございます、次から頑張ります」で会話を終えるためには、その前にマネージャが言うセリフに一工夫入れれば良いのかなと思います。
3、けつを拭く
チームとして成果が出ている状況においては、マネージャとしての価値はそこまで高くありません。
マネージャが一番価値を発揮するべきタイミングは、クレームやトラブルが発生したときにケツを拭けるか、です。
「自分を後ろから見守ってくれる人がいる」と思えると、心理的安全も得られますし、その人のために頑張ろう、というモチベーションにも繋がります。
■マネージャとメンバーは上下の関係ではなく、前後の関係
特にマネージャとしての役割を担っている人は「マネージャとメンバーは上下関係ではない」と言うことを意識していただきたいです。
このnoteを書く際も、上司・部下という表現を一切使わないことを意識しました。
ときには前に立ち背中を見せ、また時には後ろに立ちメンバーの行動を見守る、いざという時にケツを吹く。そんな関係性が作れると成果に向かって一丸となれるチームが作れるのかな、と思いました。
より良い成果を出すための組織作りを弊社も日々も模索しています。もし興味がある方は是非メッセージをいただけると嬉しいです!
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