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国産コオロギクッキー開発秘話(ドッグフード用)

「国産にこだわるピュアボックスの取り組み・今回の商品化までのインタビュー」

昨年5月。ペット向け自然食品の企画、製造、販売を行う株式会社ピュアボックス様から「こおろぎを使ったドッグフードの開発を検討している。」と一本の電話がかかってきました。それを聞いたBugMo代表の松居は、「私も柴犬を飼っているし、将来的にも犬猫用へこおろぎを拡大していきたいと思っていた。ぜひご協力したい。」と快諾。日本で前例がほとんどない「こおろぎを使ったドッグフードの開発」が動き出した瞬間でした。

今回は、ピュアボックス商品開発部で、熱い想いを持つ若手のホープ 佐薙壮介(さなぎそうすけ)さんに今回の商品化(こおろぎクッキー)までのインタビューを行いました!


ピュアボックスについて

「命と食の教育」
株式会社ピュアボックスでは 【命と食の教育】を企業理念に愛犬の「正しい食」を追求しています。未利用だった食材に付加価値をつけ、限りある食材を使い切る仕組みを実現しています。世の中にある、形や大きさ生産調整などを理由に、流通しない多くの農作物や水産物を生産者さんから直接買い付け、生産者さんの想いと食材の良さを活かした加工でドッグフードを作っています。(詳しくはこちら

「生産者さんが作った食材をムダなく使い切り、全国の生産者さんの役に立ちたい」  

-それでは佐薙さんよろしくお願いします!
よろしくお願いします。ピュアボックス入社2年目の佐薙と申します。現在はピュアボックスの商品開発担当として、未利用食材を活用した商品を中心に、ドッグフードの開発に奮闘しています。私が主体のプロジェクトでインタビューは緊張しますが新たな取り組みへの想いが伝わればと思います!

-ありがとうございます!今回のプロジェクト内容に入る前に、佐薙さんがピュアボックスに入社した理由をお聞かせください。
一番は、ピュアボックスの持つ「食材を最後まで無駄なく使い切る」という想いに強く共感したからです。大学・農学部時代にお世話になった農家さんの現状を見て、私も同じ思いを抱くようになりました。

1年生の春、友人に誘われ岡山県の米農家でアルバイトを始め、米の生産に関わるあらゆることを経験しながら、初めて迎えた実りの秋のことでした。
「半年かけて苦労して作った米だから一粒も残さず収穫しよう」という思いで収穫し米を倉庫に運ぶと、奥の方に埃を被った米袋が、、、

-農家さん
「あれは2年前の米で、余ってしもうて置きっぱなしじゃ。せっかく作った米じゃけえ最後まで使い切りたいんじゃけど、どうにかならんじゃろうか・・・」

農作物が無駄になってしまっている現状を目の当たりにし、
「生産者さんが作った食材をムダなく使い切り、全国の生産者さんの役に立ちたい。」  
そう考えるようになりました。
そして、大学3年生の就職活動中に出会ったピュアボックスに入社を決意しました。


今回の商品化について

「こおろぎクッキーでペットフード業界を見つめなおす」
-なぜこおろぎを使おうと思ったのでしょうか?
将来的な食料不足や畜肉生産システムの効率を考えると、立場の弱い犬や猫にまで動物性たんぱく質を確保できるという保証はなく、先駆けて動いていかないといけないと感じていたからです。

大学時代から昆虫食には興味を持っていて、授業のテーマで昆虫食を選んで調べることもありました。こおろぎを使ったドッグフードは海外ではすでに商品化が進んでいて安全性も確保されていたことから、BugMoで実際にお話を聞いた後、社内で提案しようと思いました。

-社内での反応はどうでしたか?
ペットフードとしても馴染みがないモノで、商品化に対する反対意見も多く挙がりましたね。「こおろぎ=食用」という意識に繋がらないのが大きな反対の要因だと感じたので、ピュアボックスらしく実際に食べてみるところから始めました。BugMoから頂いたサンプルの味を皆で評価しあって、それから社会的な面を訴えていきました。

弊社のお客様には食に対する意識やSDGsに関心の高い方が多くいらっしゃいます。だからこそ、”こおろぎ"を使ったドッグフードを開発することで社会的にも弊社がやる意味があると訴えました。

-BugMoこおろぎを選んでいただいたのはなぜですか?
私や弊社が持つ”想い”と強く通ずるところがあったのが決め手でした。
一番最初に出会えたのもBugMoでしたが、その中でも、こおろぎを養殖するだけでなく農家さんの未利用資源を使っていること、こおろぎで地域循環を実現している姿を知って私の想いが奮い立ちました。

そして、特に今回のこおろぎに関しては、お客様の安心感や顔の見える生産者であることも重要だと考えました。日本のペットフード業界では数少ない試みですし、お客様にとってもなおさらというところで、外国産ではなく国産こおろぎにこだわりました。

神河町こおろぎ養殖ファームで国産に力を入れているBugMoのこおろぎにこだわりを求めました。縁あってBugMoでしたね。


コオロギクッキーの「イチオシポイント」

動物性たんぱく質は国産こおろぎだけにこだわりました。そして、これからの社会の在り方に対してドッグフードでアプローチできる、そんな商品に仕上げております。他商品と比べ、栄養価はもちろん食いつきも遜色なく、美味しさからも純粋なこおろぎの風味を堪能できる商品です。


今後のピュアボックスとBugMo

時代の流れに沿って、人も犬も猫もこおろぎを普通に食べるようになると思っています。今回は、時代を先取りできた、社会に意義のある商品をまた一つ生み出すことができたので、今後のペットフードに影響を与えられる存在になれるのではと思っています。

ペットフードで食を突きつめるピュアボックスと、こおろぎで食を追い求めるBugMoがメッセージを共有しあい発信していきたいです。


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