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2022.7.27 「遮光実験映画祭」イベントレポート

みなさんこんにちは。
株式会社リクルートホールディングスが運営する新アートセンター BUGのスタッフです。

BUGでは昨年から、着工前のスペースにアーティストやキュレーター、批評家の方々などお呼びして、一緒にスペースそのものやアートセンターの活動について考えるイベントを実施していました。
今回はそのイベントの一つで、昨年7月27日に開催した「遮光実験映画祭」の様子をご紹介します。

「遮光実験映画祭」とは?

2022年7月27日、天井高7.1mを有し、ガラス張りの窓から自然光が注ぐ施工前のスペースで、展示壁の高さや遮光性などを検討するために、スペースの一部に暗幕を設置し、映像を投影する環境を変えながら見え方をテストする実験を行いました。

今回は、これまでガーディアン・ガーデンの公募展や展覧会に関わっていただいたアーティストを中心に、参加者同士の呼びかけで10名のアーティストに参加いただきました。投影する映像も参加アーティストの方々に作品を持ち寄っていただき、未完成のスペースでの作品鑑賞を楽しみながら、新スペースに期待することや活用方法などについてのディスカッションも行いました。

とにかくアーティストの皆さんの作品を投影してみる

続々と集まる参加者たち。初めて見るスペースに、天井の高さに驚くような反応や、今のままでも十分雰囲気が良いといった感想がありました。

写真: 冨田了平

参加アーティストのみなさんに映像作品を持参いただき、一人ずつ、作品を投影しながら自身の活動や作品についてお話しいただきました。参加者同士、作品や制作背景についてなど自由に意見交換が行われ、終始なごやかな雰囲気でした。

写真: 冨田了平

作品を上映する間に、スクリーン位置を変えたり、投影場所を変えたりして、作品の見え方を実験。作品によって、参加者から「壁に大きく映してみたい。」「シャッターに映すとどうだろう?」という投影場所のアイディアもあがりました。遮光実験の結果、どの投影位置、時間帯でも、自然光の差し込みは気にならずに映像作品が鑑賞できることがわかりました。

写真: 冨田了平

さわひらきさんと雨宮庸介さんのトークも

休憩を挟んで後半には、アーティストやスタッフみんなで集まり、さわひらきさんと雨宮庸介さんにトークをしていただきました。さわさんが映像作品を制作することになったきっかけをはじめ、制作に関するお話のほか、今までのお二人の経験の中で、企業が関わるギャラリーでの印象に残る体験談、空間をリノベーションして見せることの意味などについて国内外の事例を交えたお話がありました。

写真: 冨田了平

最後に設計についてのディスカッション

最後は、今回の設計・施工管理を担当される平井政俊建築設計事務所の平井さんとディスカッション。「東京駅の中心部で、目立つ表通りなので、他の建物や景観とどうコントラストをつけるのが正解なのかということも考えていく余地がある。」「ホワイトキューブをどこまで作り込まないかという点が勝負な気がする。」という意見などが出ました。

写真: 冨田了平


今回のイベントでは、「ここまで広い空間が若手のアーティストに提供されることはあまりないのでわくわくする。」「場所がオープンする前から関われるところがあるなんてびっくりしたし、凄いと思った。」といった感想もいただきました。オープンまで引き続き、アーティストや様々な方にご協力いただき、ご意見を伺いながら、より良いスペースとなれるよう準備を進めていきます。

イベントに参加いただいたアーティストの皆さん:雨宮庸介さん、荒木悠さん、さわひらきさん、志賀耕太さん、タツルハタヤマさん、千賀健史さん、冨田了平さん、西野正将さん、藤倉麻子さん、光岡幸一さん(五十音順)
ご協力誠にありがとうございました。

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