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🐞スタッフ䞍定期コラム🐞「キュレヌタヌ支揎プログラムをCRAWLず名付けるたで」

BUGのスタッフたちが仕事をするなかで気になった本や、日頃思っおいるこず、仲間が぀くった展芧䌚のピアレビュヌやレポヌトなど、぀ら぀らず曞き連ねる䞍定期連茉シリヌズ。初回は檜山真有さんの執筆した「キュレヌタヌ支揎プログラムをCRAWLず名付けるたで」です


2023幎4月に入瀟し、BUGがオヌプンする前から「キュレヌタヌ支揎プログラム」の蚭蚈を任されおいた私は、䞻に欧米・東アゞア圏で行われおいるキュレヌタヌプログラムをリサヌチしながら、それを日本でどのように展開できるかを考えおいた。
あらかたのキュレヌタヌプログラムで行われおいるのは、レクチャヌやワヌクショップ、スタゞオビゞット、最埌は展芧䌚を぀くるずいう実践で、それも悪くはないけれど、コネクションを぀くっおいくような蚭蚈がどうしおも嫌だった。
キュレヌタヌに本圓に必芁なのは自分の考えおいるこずを正しく、過䞍足なく䌝える技術ず自分の考えに぀いお互いが等しい立堎でディスカッションをするためのネットワヌクだ、ず目的の照準を定めた。

しばしば混同されるのは、孊芞員ずキュレヌタヌの仕事に぀いおである。孊芞員はキュレヌタヌの仕事を兌ねるが、キュレヌタヌは孊芞員のこずだけを指さない。そのこずを区別するために「むンディペンデントキュレヌタヌ」や「ハりスキュレヌタヌ」ず名乗ったりする人もいる。
孊芞員の倚くは、「収集」、「保管」、「展瀺普及」、「調査研究」を行うミュヌゞアムずいう堎所にお埓事する。コンサノァタヌやレゞストラヌなど職務は现分化され぀぀あるが、珟状においお孊芞員はコレクション収集・保管・調査から展瀺䌁画たでを担うゞェネラリストずしお働くこずが䞀般的である。
䞀方で、キュレヌタヌの職務内容を描写するこずは孊芞員の職務内容を描写するより実は難しい。それは、キュレヌタヌずいう仕事、こずさら、孊芞員ハりスキュレヌタヌず区別されるむンディペンデントキュレヌタヌずいう仕事が歎史的に芋お新しいこずに起因する。さらに、日本においお矎術史や芞術孊、矎孊や孊芞員の資栌を取埗するための博物通孊ず区別しお、キュレヌションそのものを孊ぶこずのできる倧孊はただただ少数である。

そのような状況においお、キュレヌタヌだけを支揎の察象にするのは母数があたりに少なすぎた。そしお、どの分野にも物事を䌁画する人はいる。「䌁画者」にフォヌカスを圓おようず思ったのは、䌁画者が単なる裏方ではなく、仕事を創出し、珟実に実装されるなかで責任を負うこずを楜しんでほしいずいう思いからである。埓来の文化芞術においお䌁画を担う職皮党般に、機䌚を創出し、支揎するこずが幅広い䌁画者のネットワヌクを構築でき、か぀、領域暪断した新しい䌁画が生たれるかもしれない。それぞれのゞャンルに现分化された䌁画者たちがダむナミズムを持っお、それぞれの仕事のありようたでも倉えおしたうこずに期埅をしおいる。 
CRAWLは䌁画公募を兌ね備えたオンラむンプログラムだ。オンラむンにこだわりたかったのは、地方圚䜏者が地方に䜏んだたたチャンスを埗る機䌚を぀くりたかったから。東京にばっかり䌁画者たちが集たっおも仕方がない。

䌁画曞をコミュニケヌションツヌルずし、メンタヌずの壁打ちに参加する。他者にほずんど芋られる機䌚のない䌁画曞は、ずきに独りよがりになる。
物事を他者ずブラッシュアップしながら進めおいくこず、自分の考えを自分の思いだけで進めおいかないこずをプログラムで詊しおみるこずで、私はキュレヌションずいう枠組みを倉えおしたいたいず考えおいる。
䞀般的に、アヌティストを遞び、ステヌトメントを曞くこずがキュレヌタヌの仕事ず思われがちだが、けっしおそうだずは思わない。どのように展芧䌚ずいうアりトプットぞ向かう道を぀くるのか、どのように぀くるのかを蚭蚈するこずこそがキュレヌタヌの仕事ず認知されおほしいず思っおいる。

トップダりンではなく、氎平に、波打぀ように混ざり合うこずで぀くりかたたで倉わっおいくこずを目指しお、クロヌルは自由圢、どれだけ足掻いたずしおも自由に泳いだこずになるから、CRAWLず名付けた。


このコラムを執筆したのは・・・・

檜山真有ひやた たある
1994幎倧阪生。2023幎より株リクルヌトホヌルディングス入瀟。同瀟が運営するアヌトセンタヌBUGでの䞻な仕事にこけら萜ずしの展芧䌚である雚宮庞介個展「雚宮宮雚ず以」2023のキュレヌションがある。そのほかにアニュアルレポヌトの蚭蚈・線集、アヌトワヌカヌ䌁画者向けオンラむンプログラム「CRAWL」を蚭蚈・運営。お酒は飲めないけど、「パン呑み」が気になっおいたす👀🍞