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【水編】コンクリート技士・主任技士対策

コンクリート技士・主任技士の対策を行っていきましょう!
コンクリート技士も主任技士も覚えることが非常に多いですが

私が推奨する勉強方法は『とにかく過去問・類似問題を解く』ことです。

コンクリート技士・主任技士はコンクリートをネタにしているだけあって
それほど技術的革新があるわけでもなく、重要なところってそれほど変わらないんですよね

ですから、過去問を解いて、それを覚えるだけでも対策になります。
しかし、ただ単に過去問を解くだけよりより理解できるように、

『知識』をトッピングしてあげることで過去問でカバーしきれなかった範囲を網羅できるので

知識吸収も併せて行いましょう!

今回は『水』編です

水の定義

コンクリートを製造するに水はかなり重要です。

コンクリートの配合表を見た方は十分お分かりだと思いますし、そうでない方も一度は聞いたことがあると思いますが

混和剤で減水をしていないコンクリートは150~170kg ほどの水がたった1m3の中に入っています。

硬化したコンクリートからは想像つきづらいですが、体積で2割近い量の水が入っていると考えるとかなり重要なのもお分かりいただけると思います。

コンクリートを練混ぜするのに使用してよい水は3種類に分けられます。

上水道・上水道以外の水・回収水です。

感覚的にわかると思いますが、上水道には規定がありませんが上水道以外の水・回収水には良質なコンクリートを製造するための規定が存在します。それを覚える必要があります。

上水以外の水

上水以外の水とは具体的に言うと『河川水』『地下水』『海水』などを言います。

まず、海水についての使用ですが無筋コンクリートには使用できるが,長期的に強度の増加を少なくし、耐久性を低下させ、エフロレッセンスができやすくなります。

エフロレッセンスとは…コンクリート構造物の表面が白色をおびる現象のこと。コンクリート中の硫化カルシウム・硫化マグネシウム・水酸化カルシウムなどが水に溶け大気中の炭酸ガスと化合してできた結晶。白華とも言う。

橋梁の高欄の継ぎ目や擁壁の目地などからよく白い液が流れた後があると思いますが、それです。
(海水以外でも発生しますが、より発生しやすいということです)

回収水

回収水とは上澄水、スラッジ水のことを言います。

スラッジ水はコンクリートの洗浄水から、粗骨材・細骨材を取り除いて回収した懸濁水のことで上澄水はその洗浄水の上澄をとった水のことを差します。

そもそも、なんで回収水を使用しないといけないのか~については
やはり、使用する水を減らす、処分する水の量を減らすなど地球環境面での配慮が大きいからなのです。

その他の用語として

・スラッジ固形分 :スラッジを105~110℃で乾燥して得られたもののことで、大部分は水和生成物で一部は骨材微粒子です。

・スラッジ固形分率:レディーミクスコンクリートの配合において単位セメント量に対するスラッジ固形分の質量割合を百分率で示したもの。3%以下でなければならない。

・JASS5では「長期」の場合、回収水は使用できない

それぞれの品質規定

上水道以外の水・回収水は使用にあたって品質規定があります。

これらの規定を満足していなければ、良質なコンクリートの製造はできないというものです。

ただ、これらの水を使用するにあたってはその場で使用可・不可の判断ができるわけではなく規定の詳細を見てもらえればわかる通りセメントの凝結時間やモルタルの圧縮強さの比を調査する必要があるため、使用する水が使用できるかの判断にはそれなりの時間と手間がかかります。

なお、2種類以上の水を混合使用する場合は、それぞれの規定を満足する必要があります。

上水道以外の水と回収水という2種類のみならず、上水を含む2種類であり足した状態で検査をするわけではありません。ココよく試験で突かれる部分なので要チェックです!

水の章で大事なところは以上になります。

効率的に!効果的に!勉強するのであれば上記のことはなんとなく感覚的にでも知っておいてもらいたい内容でした。

なんといってもコンクリート技士・主任技士は過去問をどれだけ解くか!
こちらのインスタグラムで問題と解説を投稿していますのでぜひご覧ください。


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