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【混和材料編】コンクリート技士・主任技士対策

コンクリート技士・主任技士の対策を行っていきましょう!
コンクリート技士も主任技士も覚えることが非常に多いですが

私が推奨する勉強方法は『とにかく過去問・類似問題を解く』ことです。
コンクリート技士・主任技士はコンクリートをネタにしているだけあって

それほど技術的革新があるわけでもなく、重要なところってそれほど変わらないんですよね
ですから、過去問を解いて、それを覚えるだけでも対策になります。

しかし、ただ単に過去問を解くだけよりより理解できるように、
『知識』をトッピングしてあげることで過去問でカバーしきれなかった範囲を網羅できるので

知識吸収も併せて行いましょう!

今回は『混和材料』編です

混和材料の定義

混和材料と聞いて、混和剤?混和材?どっち?なんて思った人も多いと思いますがせっかくコンクリート技士・主任技士を受験されるのであれば正確な定義を知っておきましょう。

まず混和材料とは

ワーカビリティ(打設作業のしやすさ)の改善や強度・耐久性の向上など品質の向上、あるいは凝結速度の調整(早くしたり遅くしたり)などを目的としコンクリートに混和する材料の総称をいいます。

・添加する量が少量で容積に考慮しなくてよい(配合表に載らない)のが混和『剤』

・添加する量が多く容積に考慮する必要がある(配合表に載る)のが混和『材』

混和剤

混和剤とはどんな材料があるのか、またそれらにはどのような特徴があるのか一覧表にしました。

この中でも使用頻度の高いAE剤・減水剤関係は、効果・長所、短所についても覚えておく必要があります。

減水効果について

 減を4 AEを6 高性能を10と覚えてください。

 AE+減(AE減水剤) = 4+6 = 10%ですね

 高性能+AE+減(高性能AE減水剤)=10+4+6 = 18%ですね。

 こうやって覚えると覚えやすいと思います。

スランプ保持性・空気連行性

夏期配合などの長時間コンクリートの性能を向上・保持するためにはAE剤が必須でAE剤が入っていないとスランプロスが大きいと覚えておいてください。

高性能減水剤はスランプ保持性に乏しいので一瞬のスランプアップには向いているので工場製品等に使用されます。

AE剤と減水剤の違い

AE剤はAE(エントレインドエア)と言われる通り強度に影響しない超微細な空気をコンクリート内に故意に混入させることで流動性を高めています。

ちなみに配合上、空気量を1%増加させるとスランプは上がりますが圧縮強度は4~6%程度下がると言われています。(同一セメント量ならWも減るので2~3%の低下)

減水剤は静電気的な反発作用を利用して流動性を高めています。

混和材

混和材とはどんな材料があるのか、またそれらにはどのような特徴があるのか一覧表にしました。

ご覧いただいたらわかるように、こちら、セメントの時に勉強しましたものと同じようなフレーズがたくさん入っています。

高炉スラグ・フライアッシュ・シリカフューム、特徴はほぼ同じです。一度覚えれば一石二鳥です。

現場で使用するコンクリートはJIS配合が多いと思いますので、通常の選択肢の中にこれらは入ってこないと思いますが

例えば、薄断面のスレンダーな橋の施工があった場合、高強度高流動コンクリートを施工する・・・なんて機会があれば

セメント量が多くなり、温度応力解析をするとNGなんて時には石灰石微粉末で水和熱を抑制したコンクリートを打設する機会もあると思います。

コンクリート技士・主任技士ではこういった通常以外のコンクリートを計画、あるいは施工する際の管理を行う必要がありますから資格のため・・・以上に自分自身のために覚えておくといい項目です。

混和材料の章で大事なところは以上になります。

効率的に!効果的に!勉強するのであれば上記のことはなんとなく感覚的にでも知っておいてもらいたい内容でした。

なんといってもコンクリート技士・主任技士は過去問をどれだけ解くか!
こちらのインスタグラムで問題と解説を投稿していますのでぜひご覧ください。

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