結果発表とその時の学生たち
昨日、日本語能力試験の結果を学生に伝えたという記事を書きました。
私は一月からは2クラスだけの担当で、内1クラスは新入生だけ、彼らはこの試験を受けていないので、今現在直接教えているクラスでこの試験の対象は1クラスだけ。
このクラスは学校でも上のレベル、かつ、とても大人びたクラス。というか、真に大人が多いクラス。
みんなどんな反応をするのだろうと思ってみていたら……
シーン
静寂。
え、おーい?皆さん、待ちに待った試験の合否発表ですよ???
静かすぎてこちらの足音が響く響く。
休み時間になり、やっと周りの友達と
「どうだったー!?」という話。
それでも落ちた受かったでぎゃあぎゃあ騒ぐ学生はいませんでした。
むしろクラスで2人だけN3を受けた学生は、他のクラスメイトに聞かれても
「あ、自分はN3なんで、とても自慢できるものでは…恥」みたいな反応。謙虚〜
彼らは前回試験である一年前、模擬試験では合格圏内にいたけど本番はかなり惜しいところでダメで、しかし真面目さと本来の学力の高さからこのクラスに入った2人。その時点ですごいのです!ちゃんと堂々としていれば良いのです!
一方、他のクラス(主にN3受験クラス)の様子を聞くと、
もうどんちゃん騒ぎで落ち着かせるのに一苦労した先生が多かった模様😅
中には雄叫びを挙げた学生もいたとか。
このどんちゃん騒ぎで雄叫びグループと、上のクラスで「いや、私はこのレベルなんで…」と小さくなっている学生の書類上のレベルが一緒だなんて、神様は不公平だと思ったのは秘密。
今回の試験内容が簡単だったとは思いませんが、たしかに「え、この学生も合格できたの!?」という学生が結構いて、彼ら自身も驚いたようなのです😅
一年ひたすらそれに向けてやってきたんだからそうであってくれないとこっちもやってられないよ〜。
いつもは7月の試験もあるので、学校もまず7月までに出来るだけ詰め込み、無理だったら12月再チャレンジ、という感じですが、今回は一年かけてじっくり準備できたと言えばできた。
しかも少ない人数で。濃密に。
高い目標を持った学生にはもどかしい一年だったかもしれませんが、彼らにはEJU(日本留学試験)もあるからそこで我慢してもらうとして、伸び悩んでいた学生にはちょうど良かったのかもしれません。
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