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会話試験対策

今日から期末試験。

期末試験は通常の文法、文字・語彙、読解、聴解に加え、作文と会話が追加されます。

来日が遅れに遅れた今年度の新入生にとって、今回の期末試験が初めての定期試験。

ドキドキが伝わります。

昨日、担任をしているクラスで会話試験の練習をしました。

今回の会話試験は、

①自己紹介

②渡された文章を音読する

③その文章についての質問に答える

という3本仕立て。

②③は試験官の先生しかどんなものが出てくるかわかりませんが、

①は決まり文句として覚え、それが間違えずに言えるかというもので、あらかじめ台詞が公開されています。

「私は〇〇です。◯歳です。《国》の《市》から参りました。現在、〇〇日本語学校で勉強しています。どうぞよろしくお願いいたします」

入試や就活の面接を見据えての挨拶文ですが、初級の学生、これだけでも大変です。

敬語は先日勉強しましたから意味は分かりますが、まだまだ言い慣れないし、(彼らにとっては)長い!

そして、ベトナム人の名前は現地の発音でそのまま言われても日本人にはとても聞き取りにくい。

私たち教師はもう慣れているのである程度聞き取れますが、この先そんな人にばかり彼らが出会うはずもないので、

日本人にも聞きやすい発音で言わなければならないのですが、

自分の名前を(本来と)違う発音で言うってかなり抵抗ありますよね😅

私だって英語で自己紹介するとき、英語風味に自分の名前を言うのって照れますもん。名前と名字をひっくり返して言ったり、イントネーションに抑揚をつけたり…。

しかし練習。

でも失敗はつきもので😅

名前がわかりやすく言えた!と思ったら最後が「と思います」と言ってしまったり←学習者あるある。

国と市の順番が逆になったり、

学校の名前を間違えたり(うちの名前は長いのです😅)

多分母語の干渉ですが、ベトナム人は「〜します」「〜です」が「〜しまっ」「〜でっ」と「す」が消失しやすいのでそこまで注意を払わせたり、

でもそこを気をつけると逆になぜか「〜しまーす」「〜でーす」と語尾が伸びて軽々しい雰囲気になってしまったり…

たったこれだけでもかなりの時間を取られました😅

こちらも普段から聞いていて慣れている分、何となく理解してしまうので、客観的に彼らの発音を見るのは難しく、大変でした。

さて、会話試験の本番は明日。どうなるでしょうか!?


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