見出し画像

一人一人の意識で守りたいものを守る

私は完全無欠の文系ですが、ざっと親戚を見渡すと医療関係者が多いです。

祖母が元外科と感染症病棟の看護師

叔父と従妹がMR(薬剤情報提供者)

叔母と妹が管理栄養士(叔母は経験者。妹は免許保持のみ)

従弟が脳外科医

その従弟の奥さんも検査技師さんか何か(詳しく聞いていない…)

義弟のお姉さんも現役ガン病棟の看護師さん

です。私も免許はありませんが歯医者で助手として働いた経験があります。

そこで思うのは、毎日みんな必死ということ。病院関係はリニアモーターカーくらいの速度で仕事するのが平常運転です。「やれ落ち着い…」と思ったら急患が来て休憩返上は日常茶飯事です。「せめて「た」まで言わせて!」と思った回数数知れず。笑

病気は待ったなしですからね。痛い時は痛い。苦しい時は苦しい。そこにきてこのコロナ。

祖母は現役時代のことを覚えていて(60年以上前の話なのに)、医者や看護師は常に自身も危険と隣り合わせなことを理解しています。

MRをしている叔父と従妹は病院に薬を届けに行ってもまず中に入れない。感染拡大を防ぐために外で薬の受け渡しをしているらしい。

脳外科医の従弟は、感染症病棟ではないけど、そんなのは関係なく常にいつ呼び出しが来るかわからない緊張感の中で生活しています。

このいとこたちの母でMRの叔父の妻で、自身も管理栄養士としての病院勤務の経験がある叔母はどんな気持ちで3人を見てるんだろう。

私や両親は医療の現場にいても役に立てないし、むしろ負担を増やす側になりかねないので、大人しく健康でいる努力をしています。周りにもSNSで呼びかけ。

ですが、父は長男であり、年老いた両親のことはやっぱり心配。

様子を見に行こうとしました。徒歩圏内ですが、何か必要なものはないかなどを確認するためにいつもいきなり行くことはせず、必ず一本電話してから行きます。

ところが、頼りになる我らが長男が来るとなると祖父母はいつも大喜びですが(しょっちゅう行っているにも関わらず)、今回は断られたとのこと。

「今はなるべく2人でがんばる。お前も家から出るな。俺たちも家から出てないから。マスクは昔買ったのがまだある。」


というようなことを言われたらしい。


いつもは普段使わない部屋の電球交換でも「今すぐ来てくれ」、ドアのネジが少しでもゆるければ「今来れるか?」の2人ですが、今回はちがう。2週間顔を見せないと「なぜ最近こない?」と電話。でも、今回はちがう。


父は驚いたと同時に少しホッとしたようでもありました。だって、父は自分が感染源になる可能性を捨て切れないから。


祖母は前述の通り元看護師、祖父は結核経験者です(祖母ものちに感染して入院したそう)。2人とも肺の病気、感染症の脅威がどれほどのものかを身をもって知っているのもあるでしょう。叔父家族が電話で再三の注意もしているはず。感染症防止の基本は隔離。

祖父は早い段階からパソコンで調べ物をする人だったので、自分でも世の中の動きを見ているでしょう。

90歳と85歳の2人ですが、判断力はまだ健在。よかった。

で、文系人間の私は、2人だけでいると買い物が一番困ると思うので、スーパーの宅配サービスの手続きでもしてあげようかなと思っています。昔「どんな品物が来るかわからんのは気持ち悪い」と断られたけど、今回は乗ってくれないかな。孫の中ではなぜか私の言うことを1番聞く2人、強く提言してみます。




恵まれない日本語教師に愛の手を…!いただいたサポートは更なる教材研究に使わせていただきます。