子育てに大切なたった2つのこと
自己紹介
教育に30年以上携わってきました。たくさんの子どもと親に関わって、学んだことや感じたことを書きたいと思います。
地面に深く根をはり、寒い冬を乗り越え、道端に花を咲かせるたんぽぽのように子どもたちには育って欲しいと思います。
子育ての目的は、その子が幸せに生きることではないでしょうか。では、幸せとはなんでしょう。その答えがみんな違うので、子育てもみんな違うはずです。
しかし、今は、たくさんの情報にあふれ、中には「〇〇しないと」と親の不安を煽るものもあります。私は、大切なことを外さなければ、子育ては自分なりに育てて大丈夫だと思っています。
そこで、私が大切だと思うことを綴っていければと思っています。
大切なこと
1.自分と子どもは違う人間だと認識する
当たり前だと思うかもしれませんが、意外と出来てない場合があります。
特に母親は元は赤ちゃんと一つの体でしたし、自分から出てきた分身みたいに感じてしまうかもしれません。自分から出る母乳で大きくなっていったら一心同体のような。
しかし、子どもは自分の分身でも,ましてや所有物でもありません。
自分とは違う人間です。
得意なことも苦手なことも違う
自分がリンゴが好きでも子どもはリンゴは苦手かもしれません。みかんが好きかも知れません。そんなの当たり前ですよね。
自分が足が速かったからといって子どもが速いとは限りません。自分が算数が得意だったからといって、子どもが算数が得意とは限りません。ですが「お父さんがお前の頃はこれができていたぞ」「何でこんなこともできないの」(お母さんはできてたのに)と言ってしまうことはありませんか。違う人間なので得意なことも苦手なことも違うのに。他人には思わないことも、自分の子どもにはどうしても「このぐらいできるはず」と思ってしまったりします。
でも、もしかしたら、自分ができなかったことも、子どもはできるかも知れません。自分にない、いいところを持っているかも知れません。そこを見つけて「こんなこともできるんだ、すごいね」と認めていけたら素敵ですね。
夢を押し付けない
自分の夢は自分で叶えましょう。
子どもの人生は子どものものです。
子どものために環境を整えてあげることはいいことだと思います。特に小さい時には親が環境を整えなければできない経験がたくさんあるからです。
ですが、それはあくまでも子どものためであって欲しいと思います。
何か人生でつまづいたとき、自分で選択した人生であっても辛いですが、人から言われた通りに送った人生だと思っていたら、不幸になりかねません。「◯◯のせいでこうなった」と人のせいにするかも知れません。
レールは親が敷いても、選択は子どもにさせるべきです。
感情は近過ぎず
共感はとても大切なことです。子どもは、親が気持ちに寄り添ってくれると、安心して過ごすことができます。しっかりと話を聞いたり、楽しみを共有したりしたいものですね。
しかし、あまりにも子どもと一心同体になってしまうと、同じ気持ちで落ち込んでしまったり、怒ってしまったりします。そうすると、視野が狭まり、解決の筋道が見えなくなってしまします。そこは、あくまでも親の立場で、共感はするけれど、冷静に物事を判断することも大事だと思います。
2.温かいご飯
そりゃ栄養バランスのいい、美味しいご飯がいいでしょうが、そうでなくても大丈夫だと思っています。
ふりかけご飯でも、お味噌汁いっぱいでも、なんならインスタントのお味噌汁でも。温かいご飯は心を温めます。
忙しい時はコンビニ弁当でも。チンしてください。もしできるなら、器に移し替えて下さい。
家族で一緒に食べるなら、最高です。毎日、毎食でなくてもできたらいいですね。
保育園・幼稚園・学校に送り出す朝、温かいものを食べさせ、笑顔で「いってらっしゃい」と言ってください。
大切な二つのことです。
出来ている方、素晴らしい!
なあんだ、当たり前やん、と思っていることでしょう。
なので、もうちょっと付け加えるといいかな、と思うことを次回から書いていこうと思います。
出来てない方、大丈夫です。
それでも子どもは育ちます。
子育てに「遅すぎる」はないそうです。何歳になってからでも、いいと思うことは始めたら良いのです。もし見直そう、やってみようと思ったなら、その日から始めればいいのではないでしょうか。
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