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なぜ勉強するのか

やりたくない勉強をさせられている時、なんで勉強なんかしないといけないのか?と疑問を持つ子どもは沢山います。
そして、なぜ勉強するのかを考えることは、大切なことだと思います。
私の考えは次の通りです。

子ども自身のため

知的好奇心を満たすため

そもそも人間には、知りたい、解りたいという欲求があります。
雨はどこから降ってくるのかな、月にはうさぎがいるのかな、
誰でもが何かしらの知的好奇心を持っています。
教室に太鼓を置いておいたら、ほとんどの子どもが何も言わなくても叩いて音を出してみます。
知りたい、という気持ちを持っています。

学ぶ力をつけるため

知りたいことを知るためには、基礎的な知識と学ぶ方法を知っておかなくてはなりません。
文字が読めないと説明の文章が分かりませんし、数が分からないとグラフの意味が読み取れません。
将来、何か知りたい、学びたいと思った時に、自分で学べる基礎を身につけておくのです。

社会に出て不利益を被らないように

子どもはいつか大人になり、大人からの庇護を受けられなくなります。
そんな時に、知らないが故に騙されてはいけません。
文を理解しないと、悪い契約書にサインさせられお金を取られるかも知れません。
社会状況がわからないと、知らないうちに犯罪や戦争に加担させられるかも知れません。
自分で正しいことを判断し、身を守れるだけの知識が必要です。


社会のため

技術や文化の継承のため

今の社会は沢山の方々の技術で成り立っています。
誰一人コンピューターの仕組みがわからず作れなかったら、私たちはコンピューターを使えません。
お米を作れる人がいなかったら、お医者さんがいなかったら、、、
それぞれが自分の役割を担っているからこそ、社会が成り立っています。
今の子供達にもその技術や文化を継承しなければ、今の状況を継続できません。

社会を形成する一員になってもらうため

今の社会は沢山の人々の労働によって支えられています。労働して技術を提供し、さらに、それで得た収入から税金を払って社会が成り立っています。
子どもたちには社会の仕組みを理解し、社会を構成する一員になってもらわなければなりません。


子どもが「なんで勉強しなきゃいけないの」と聞いてきた時、「あなたのためよ」ということが多いと思います。
本人の幸せのためが一番の目的であり、重要であることには間違いありません。
しかし、社会のためであることも事実だと思います。


子ども自身のため、そして社会のために学ぶ機会を提供しているのが義務教育であり、学校です。
無償で学べます。長年研究されてきたカリキュラムがあります。
さらに、沢山の同年代と関わり、社会性やコミュニケーションも学べます。
かなりお得だと思います。

しかし、個々の知的好奇心に必ずしも合っているとは限りません。
日本の学校は1クラスの人数が多く、一人の教師が受け持つ時間が多いので、個別の支援には限りがあります。
学校よりも、もっと自分に合う環境があるのなら、選択肢の一つに入れてもいいのではないかと思います。
どこで学ぶかより、何を学ぶかの方が大切だからです。


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