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たんぽぽ子育て のんびり がんばらず

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もっと自由に楽しく子育てができたらいいな、と思います。教育に長年携わって、大切だと思うことを綴ります。
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入学前に指先を使った遊びを       寒い日に室内でやってみよう

指の感覚や力を育てる小学校に入学すると、鉛筆で文字を書く学習が中心となります。 最近はタブレットを使って学習ことも増えましたが、鉛筆を使って自分の考えを作っていく学習は脳に大切だと感じます。 ところが、指先の力が弱かったり、器用さが足りなかったりして、鉛筆を上手に扱えないお子さんが沢山います。 すると、鉛筆の持ち方が変になって疲れやすく、文字を書くこと自体が嫌いになってしまうこともあります。 鉛筆を持って沢山練習することもできますが、大抵の場合嫌がります。 運筆の練習をするな

叱ってはいけないとき

褒めたり叱ったりすることは、良いこと悪いことを示すことです。なので、子育てには欠かせません。 しかし、叱らない(反応しない)方がいいときもあるようです。 それは 注目・反応をしてもらおうと わざとやっているとき です。 赤ちゃんを抱っこしているときに、自分もかまって欲しくてわざとおもちゃを投げるような。 叱ることも自分に注目してもらえることなので、おもちゃを投げたら要求が通ると誤学習してしまいます。 なので、何も反応しないことが大切です。すると、反応してもらおうと一旦激

子育て 遠くを見たり、近くを見たり

遠くを見る子どもが生まれたとき、どんなことを思ったでしょう。 「元気に育ってほしい」「幸せに暮らしてほしい」など、少し遠く(時間的に)を見つめたのではないでしょうか。 子育てをしてると、日々の忙しさに追われ、遠くを見ることを忘れがちです。 どんなおじいちゃんおばあちゃんになって欲しいですか。 どんな親になって欲しいですか。我が子が親になったとき、我が孫にどう接して欲しいですか。 我が子に、我が孫に対して行って欲しいことを、今、自分が我が子にすれば良いのです。 目の前に大きな

算数の力を育てる

算数の問題を解く上で、「ぴんとくる」ことがあると思います。 その元になるのが、一つは問題の文章の読解力、もう一つは数の概念や量感があるかだと思います。 今回は数の概念や量感を身につける方法について書きます。 生活の中で数に触れる特に幼児や低学年では実際に体験することが大切だと思います。 数の概念の元は一対一対応です。 食事の準備には算数の基礎がたくさん入っています。 一人に一つずつ茶碗を出す。(一対一対応) 箸は二本ずつ。(掛け算の2の段) 卵一個は50g(重さ) 酒・醤油

なぜ勉強するのか

やりたくない勉強をさせられている時、なんで勉強なんかしないといけないのか?と疑問を持つ子どもは沢山います。 そして、なぜ勉強するのかを考えることは、大切なことだと思います。 私の考えは次の通りです。 子ども自身のため知的好奇心を満たすため そもそも人間には、知りたい、解りたいという欲求があります。 雨はどこから降ってくるのかな、月にはうさぎがいるのかな、 誰でもが何かしらの知的好奇心を持っています。 教室に太鼓を置いておいたら、ほとんどの子どもが何も言わなくても叩いて音を

ほめて育てる?しかって育てる?

「褒めて育てるのがいい」と言われるようになって、久しいですが、本当にそうでしょうか。少し考えたいと思います。 褒めるも叱るも方向性を示すもの褒めることによって、その行為はいいことだよ、もっとやろうね 叱ることによって、その行為はいけないことだよ、やめておこうね と、示すことができます。 ですから、子育てをしていく中には、褒めることも、叱ることも両方必要だと思います。 褒めなければ、良いことが分からないし、叱らなければ悪いことがわからないからです。 褒められるからやる、叱ら

子育てに大切なたった2つのこと

自己紹介教育に30年以上携わってきました。たくさんの子どもと親に関わって、学んだことや感じたことを書きたいと思います。 地面に深く根をはり、寒い冬を乗り越え、道端に花を咲かせるたんぽぽのように子どもたちには育って欲しいと思います。 子育ての目的は、その子が幸せに生きることではないでしょうか。では、幸せとはなんでしょう。その答えがみんな違うので、子育てもみんな違うはずです。 しかし、今は、たくさんの情報にあふれ、中には「〇〇しないと」と親の不安を煽るものもあります。私は、大切な

子育てに大切なこと 温かいご飯ともうちょっと

子育てに大切だと思う二つのことは「子どもは自分とは別の人間(人格)であると認識すること」「温かいご飯を用意すること」と書きました。 今回は「温かいご飯」について付け加えます。 安心できる場所であること温かいご飯を提供する家庭(またはそれに変わる場所)は安心できる場所と言い換えることができると思います。 体も心も安心できる場所です。 体の安心 つまり、叩かれたり、つねられたり身体的な苦痛がない。性的虐待がない。肉体的に嫌な思いをしないということです。 私は体罰し放題時代に

幸せについて

子どもには幸せになって欲しいと思います。 私の子育て感の根本には幸せ感があります。 今回は幸せについて思うことを書きます。 幸せを感じられる人が幸せどんな人が幸せになれるのでしょうか。 学校の成績がいい人?お金をたくさん持っている人? 私は幸せを感じられる人が幸せになれると思います。 一杯の水を飲んだとき、「ああ美味しい。水が飲めてよかった。」と思う人は幸せ。「なんだ、水か。ビールがよかった。」と思ったらあまり幸せではありません。同じ出来事でも、捉え方によって、いくらでも幸

かしこい子どもを育てるのに大切なこと

理想の子育てとか、子育てはこうしなければならないとか、思いません。 しかし、這えば立て、立てば歩めの親心。 子どもに賢く育って欲しいと思うのも親心。 そこで、かしこく育てるにはこうしたらいい、と思うことを書きます。 ここで言う「かしこい」とは、学校の成績という狭いものではなく、生きていく力といった大きな意味でのかしこさです。ですが、そういうかしこさを持っていれば、学校の成績ももちろん伸びますし、学校を卒業してもいろんな分野で力を伸ばしていけると思います。 かしこく育てるのに

読み聞かせで幸せを増やそう

私は大人になるまで読書が好きではありませんでした。 ハーリーポッターを読んで初めて面白いと感じ、今では読書は大好きです。 もっと小さいときから本が読めてたらなあ、と思います。 読書するといいこと楽しみが増える 好きなことが増えれば、人生の楽しみが増えます。 本の中ではどこへでも行けます。外国にも宇宙にもここにはない世界にも。いつの時代にもワープできます。動物やものとだって喋れます。 いろんな人に出会いいろんな考えに触れることができます。 ワクワクがいっぱいです。 読書を

大人の立場 上か下か真ん中か

子どもと接するとき、どういう立ち位置でいるでしょうか。 山登りで例えて考えてみます。 上から 山登りをしているとします。 先に登って「こっちだよ」と招くようなスタンス。 大きな岩場で上から手をとってぐっと引っ張ってあげる感じ。 導く、教える、という立場。 子どもから見ると、目標になったり、お手本になったりして、尊敬する対象になることと思います。 やり方によっては、高圧的になってしまい、やらされてると感じてしまうかも。 下から 大きな段差があったとき、下から押してあげ