才能ってなんだろうというか、なんなんだろう。

僕はプライドが高いので、才能のある人が苦手です。
これは遺伝的で元々備わっている能力のことを僕は指しています。
それは、僕がプライドが高いがゆえ、どうも、僕より才能がある人を羨ましく思ってしまうんです。
才能があるということは、そのことが好きということです。
僕にはボーカロイドの良さはわかりませんが、ブルーハーツよりも初音ミクの方が、今は知名度があるのではないのでしょうか。つまり、ボーカロイドが好きな人は一定数いて、僕は好きではないというマイノリティに該当している。
音楽は好きですが、僕は音楽の中でも、生身の声が好きです。情熱を感じられる。これは、僕の聴覚に、人の気持ちを感じ取れる才能が僅かながらあるからです。
だからと言ってボーカロイドが好きな人は感じ取れないというわけでは、ないと思うのですが。
ただ、そんな僕よりも才能のある人がいます。音楽を作る人です。
知識もさることながら、それを表現する才能がある。僕は、理解でとどまってしまいます。なかなか自分で作ろうだなんて思えません。
絵なんか顕著に出ます。才能があるかどうか。一目でわかる。僕は絵が好きです。描くのも好きです。ただ、あまり絵にリソースを割こうと思えません。これは知識が乏しいから、もっと美術館に足を運べば、描きたいと思えるのでしょうが、生業にしたいとは、あまり思わないのです。
それでは物語はどうでしょう。僕は元々演劇部で、自分の体で、演技をしてきました。一人の架空の人物に、心と体を合わせ。なんて言ったらかっこいいですが、やっていたのは他人の空想が作った人物の真似事。嫌になったことは幾度となくありましたが、今思えば、すごく楽しい思い出でした。
おそらく、この演技が、音楽を聴くときの気持ちを読み取る部分に精通しているのかもしれません。
ですので、今は物語の関連として、小説を書いています。
漫画を書けばいいのに。と自分でも思うのですが、文字の演出よりも、漫画の演出の方が、圧倒的に難しいです。少しでも間違えたら、伝えたい事が伝わらなくなります。
そして、他人が書いている漫画を見て、これは難しいな。と思ってしまったのです。なんせ、これもまた、面白いか面白くないかが、一発でわかります。しかも最初の1ページ目で。
なので、小説のほうが僕には向いてると思ったのです。
小説を書いている人には申し訳ありませんが、小説は、ある程度誤魔化しが効きます。いやいや、そんなことはないぞと思ってくださる方もいらっしゃるでしょうが、これが僕の才能なのです。

それは、少し甘く見ることによって、僕にもできるかも。と思う才能。

これで、あー。と思う人もいたのではないでしょうか。僕は、これが才能の本質だと思います。理解ができて、自分から手を出そうと思える。面白がれる。これ自体が才能なのです。
音楽は聴く才能がありますし、伝えるということに焦点を当てるなら、僕は歌うのが得意です。カラオケの点数は振いませんが、伝えようとしてると思わせるだけで十分だと思っています。
絵は描く才能はありますが、続ける才能がなかった。あまり、自分が絵を描いて過ごしているビジョンが、歌を歌っているよりも湧かなかったんですよね。
ただ小説は、これで食えたらどんなに素晴らしいことだろうと思えました。
僕は文章を書くのが下手です。よくズタボロに言われます。読むのも苦手です。しっかり味わおうとして、2ページでキャパオーバーなんてザラにあります。
ただ、書いていて、面白い、続けていたいと、思ったのです。
飽き性なので、もしかしたら、ストップしてしまう可能性もあるとは思うのですけれども、それは自分の中に秘策を用意しておりますのでご心配なく。ただ漫画だけは甘く見れなかった。これは辛い。続けられない。考える事が多すぎる。絵で見せようなんて頭の狂っている人がやることだ。といまだに考えてしまいます。まあ、こちらも漫画を消費しているので、これは憧れや羨ましさから出ている苦言だと思ってください。漫画描いてる人。本当にすごいです。

ここで言いたかったことは、
才能は、甘くみて自分でもできるかもと思える能力。面白がれる能力。
好きという才能、出来るという才能、続けたいという才能は別。もちろん、因果関係はあるでしょうし、相対的なものではないと思います。出来る才能がある人は、好きという才能が大きく関わっていることでしょう。

だから、この音楽、聴いてて好きだけど自分にはできないな。と思ってる人、後ろめたく思わなくていいですよ。あなたには聞ける才能があるので。出来る才能を羨めばいいじゃないですか。もし出来るかもと思ったら、とっくにやってます。

ただこれ最近天才ばっかり現れてるんで、そのせいで挫折している人多いんじゃないかとも思うんですけどね、天才側にも凡才側にも問題はあると思うのですが。

というお話でした。ここまで読めたあなた。あなたは、文章を読む才能がありますね。それではまたいつか。


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