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【後編】#ウチらの声で世界は変えられる|Climate Live Japanの皆さんにインタビュー!

前回に引き続き、Climate Live Japanの皆さんにインタビューを続けていきます。
どんな音楽を聴いてきたのか、そして未来に向けてどんな思いを抱いているのかさらに聞きました。

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インタビュー|音楽とのつながり

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井上:ありがとうございます。ちょっと話題をかえると、皆さん音楽に対してどれくらい親しみがありますか。


田代:メンバーによって差があるのが面白い。私は1960年代や70年代の音楽を聴いたりしています。音楽に興味のない人もたくさんいます。その中でもいいなと思えるミュージシャンを選定しています。


井上:60年代、70年代というとどんな方々がお好きですか。


田代:シティポップが好きですね。細野さんがとても好きです。他にもジョニー・ミッシェルやビートルズとか。


井上:もはやヴィンテージロックですね!


田代:そうですね。海外のアーティストを呼ぶ場合、飛行機を使用するため禁止しています。ですので邦楽ばかり聞いています。(今の音楽を聴くのは)とても新鮮な体験になりました。


山本:僕はずっとピアノをやってたので、クラシックばかり聴いていた時期もありました。今は学校でバンドを組んで、そこではボーカルをやったりキーボードをやったりしています。最近は邦楽を聴いていますね。
他には映画音楽も聴きます。例えばジョンウィリアムズが好きですね。5時間くらい勉強をしながら聴いていたりもします(笑)。音楽は本当に好きですね。


一方で気候変動を訴えるために、音楽を使用するということは難しいと考えています。学生がターゲットなので、彼らに響いてもらわないといけないですし、アーティストにも意識してもらわないといけないと考えています。

また、メンバー間でもまったく音楽を聴かない人もいれば、好きなアーティストもそれぞれなので、逆に面白い企画が出来るのではないかと考えていますね。


島田:私は中学生のころからオーケストラをやっています。オーケストラを聴きますね。他にもミュージカルが好きですね。普段はフェスで聴くようなバンドよりもクラシック音楽を聴くことが多いですね。

ミュージカルのように音楽を通じて、メッセージを伝えるということに親しみを感じているので、今回のイベントでもそうしたことができたらいいなと考えています。

井上:ありがとうございます。私もずっとバンドをやっていたのでこういうフェスが開かれることは面白いなと思います。


その一方で、音楽のイベントはたくさんの電気を使うと思いますが、それに対する違和感などはありますか。


田代:それに対する質問は様々な企業様から聞かれます。自然エネルギーに切り替えていることを証明できる電力証書を発行します。


太陽光発電のみでフェスをやった経験のある人の意見を聞いたりしています。意外と太陽エネルギーで生まれた電力のほうがクリアで良い音がするという話を聞いています。
新しいフェスのスタイル。石炭火力発電ではなく、再生可能エネルギーでまかなうフェスが日本でも広まってくるのではないかと思います。そのきっかけになればと思っています。

井上:世界ではそういったフェスはポピュラーなのでしょうか?


田代:現状、ポピュラーではないと思います。ですが、北欧などではそのような事例があるようです。フェスで使われる食器などをその場で洗えるようにするなどサステナブルな取り組みは広まっているようです。

井上:小さなライブハウスでもそういった試みが増えたら面白いなと思います。

インタビュー|いままでの石油社会と、これからの未来について

井上:Climate Live Japanのサイトを見ているとミュージシャンだけでなく、様々な方が賛同していますよね。なかでも、斎藤幸平さんとはどのような経緯でお知り合いになったのでしょうか。


山本:はい。僕自身個人的なつながりはありませんでしたが、フライデイズフォーフューチャーで交流がありました。学生や若い世代の人たちに訴えかけていくために、斎藤幸平さんには若い先生の代表としていたほうが意義があると思い、お声がけしました。
斎藤さんはSDGsをただの見せかけにしないという考えの持ち主です。ライブイベントを単なる見せかけで終わらせるべきではないとアドバイスをいただいています。


井上:今ベストセラーになっている著書、『人新世の「資本論」』を読んでいる最中です。SDGsやサステナブルの本質をとらえるのは難しいですが、その反面いろいろな見方があるのかなと考えています。

石油中心主義(※)の上に成り立っている現代社会のなかで、サステナブルな取り組みをおこなうもどかしさを感じているのですが、皆さんはどのように考えていますか?
※石油を消費・加工して経済活動を回してきた今までのような経済システムのこと。井上の造語。

田代:私ももちろんですが、都市に住んでいると特に考えます。自給自足でない限りは考えなくてもいいかもしれない。

都市で生活している以上、公共交通機関をつかうし、冷蔵庫も使うし、エアコンも使うし・・・おっしゃる通りで、上の世代が切り開いた資源を享受しながら生活しているのは事実ですね。

電気の面でいうと、自然エネルギーに変更するなどのパワーシフトが有効だと考えています。

ゴミを減らすなどの、身近なところから何か一つでもよいことを行い、前よりは良くなると思い続けないと精神的につらくなってしまいます。日本人は気候変動に対する意識は高いものの、負担意識としてとらえていることが多いです。
そうとらえるのではなく、CO2を削減するために自分自身ができることを一つでもやり続けることが大事だと思います。

山本:視点は違うのかもしれないですが、やはり重要なのはより多くの命を救ってよりよい社会をつくることを考えることは最優先にするべきですが、これからどうすべきか・・・
石油の上に成り立っていると言えども、変革を加えていくことが重要。社会が新しくなっていき、よりよくなる。
こういう経験をしたことで初めて知れたこともある。個人が出来ること、その意義について自分の頭で考えることが、その人自身のモチベーションにつながる。多くの人が現状で甘んじるのではなく、これからの未来を自分たちでどうしていきたいか考えていくことが重要


島田:これまでの石油中心主義は悪いとは思いません。自分たちの生活を発展させるためには良いことだったと思います。それを批判するつもりはありません。

持続可能な未来にたいしてどう発展させていくかを考えることが大事だと考えている。

石油はだめだと批判だけするのではなく、これまでのやり方を踏まえた上で、自分たちにとってよりよい選択肢をみつけることが重要だと考えています。


井上:選択肢を増やすことが本当に大事だと思います。限られた選択肢しか知らないという現状を打破することがこれから必要なことですよね。その先に持続可能な社会がある。Climate Live Japanの試み自体もその選択肢の一つであるということですよね。


田代:そうですね。選択肢を提供するきっかけになればいいかなと考えています。

インタビュー|私たちBuddy'sに対して

井上:それでは最後に、Buddy’sに対して一言いただけますか。

田代:Buddy’sさんに限らずエシカルな商品を扱う企業やショップ自体は増えているとは思いますが、まだまだ日本の中では少ない。私たちの世代の消費者としては、金額が高いという印象がまだありますね。もっと多くの人たちに認知度が高まればいいなと思います。


山本:ファッションやクリエイティブは人の感情を動かすものなので、サステナブルはかっこいいという風潮を広めて頂けたらと思います。もちろん、ぼくたちもそういう風潮をつくっていきます。応援しています。


島田:どうせ買うなら、というコンセプトや名前の由来に共感しています。どうせ買うならいいものを、という企業さんや消費者が増えていけばいいと思います。


井上:本当にありがとうございます!大変励みになります。引き続きよろしくお願いします。


皆さん:ありがとうございました!

インタビューを終えて

とても刺激的なインタビューでした!
彼らの「みんなで未来をよりよくしていこう」という前向きさ、ポジティブさに心を打たれました。

SDGsやエシカル、サステナビリティについて知れば知るほど、もっと早くから手を打っていれば、とか、なぜ自分たちがこんな目に、などと後ろ向きな気持ちになることが少なからずあります。実際に私も思う時があります。

もちろん、彼らもその葛藤の中にいます。ですが、それを引き受けたうえで、では今よりもよくするためにはどうすればよいのか?と未来に向けて問いを投げかけています。こうしたポジティブさを感じ取れる、とてもよいインタビューでした。

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