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忍辱 其の一 ーKhantiー

大乗仏教の修行法、六波羅蜜の第三段階

修行上において味わう苦しみに対して、
この苦しみによって自己の煩悩が消滅していると考え、耐えること。

煩悩が落ち切るまで耐え続けるため、
強い意志の力が培われる。


これから、一切の苦悩の原因を断じるのに、
百の苦悩が現れたとして、どうして諦めよう。
それぐらい、討ち取った勲章として付けてやる。

人々も、日々の糧のために、忍耐している。
どうして、永遠の命のために、忍辱できない。
たとえ、煩悩が落ちようと、煩悩を断ってやる。

私は、これから、煩悩の殲滅に取り掛ろう。
煩悩を滅ぼすまで、ここから一歩も退くまい。
腹が裂けようと、腸が毀れようと、構うものか。

入菩提行論



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