未来が作られるー新しい乃木坂46とは

※コラムっぽくするために敬称略です。予めご了承ください。

2011年に結成されてから9年間、アイドルグループを牽引する存在として走り続けてきた乃木坂46。2020年10月28日にグループの顔とも言える白石麻衣が惜しまれつつもラストコンサートを持って卒業し、新たなステージへと歩みを進めた。そして2020年11月13日にこのようなツイートを投稿した。

26枚目シングル発売と選抜発表の告知。そして最後に「未来が作られる」の文字。10周年を目前にした乃木坂46が描く未来とはいったい何だろうか。

選抜発表から見る未来への期待

考えられるヒントのひとつは26thシングルの選抜発表だ。初のセンターを務めるのは3期生山下美月。フロントメンバーには同じく3期生から梅澤美波久保史緒里が選ばれた。誰がセンターを務めてもおかしくはないが、今、テレビ出演も増えていて注目株である彼女たちを持ってきたことは新しい乃木坂の顔になってほしいとの期待の表れかもしれない。

初選抜には4期生から田村真佑清宮レイが選ばれた。個人仕事や冠番組でもしっかり結果を残してきた二人だ。4期生楽屋でうるさいと評判の二人が選抜内でもフレッシュな明るさを振りまいてくれることに期待したい。

そして注目できるのはフォーメーションだ。今回の立ち位置は選抜経験豊富な1,2期生がセンターを除く中央両端に配置され、3,4期生を挟む形となっている。1期生が少なくなってきたこともあるがこれほどにはっきりした配置は珍しい。メンバーが語ってきたように立ち位置が隣同士であると会話する機会は多くなる。今回の並びはよりお互いの交流を増やすことになるだろう。先輩たちは後輩たちをサポートすると共に経験考えを伝える大切な機会となりそうだ。

また2020年11月27日に堀未央奈が26thCWとなるソロ曲と共にグループからの卒業を発表した。自身の思う堀未央奈を貫いてきた彼女は後輩を育てることにも関心があるとも述べていた。2列目中央はフロント3人を支えるポジションともなる。残された活動の機会を噛みしめながら、目の前の後輩たちを導いてくれるだろう。

乃木坂46の未来を作るための今

考えられる一つの未来は、これら若いメンバーたちがグループを背負う未来だ。人気商売であるため固定メンバーが選ばれることは当然想像されるが、来年再来年を見据えた将来のためにシフトしていくのは当然のことだろう。

白石麻衣、堀未央奈という大きな柱が抜ける意味は大きい。残されたメンバーたちは新たな乃木坂の顔となることが期待される。グループの代表として活動の幅を広げていくことになるだろう。また仕事を通していわば社会経験を積み、今後初選抜として選ばれてくる後輩や同期を支えることも必要だ。

今回のシングルは19人という前回よりも少ない人数での選抜となった。これまでも人数は変動してきたが今回の背景にはもしかするとコロナ対策などの見えない理由もあるのかもしれない。今後環境が整ってさらに選抜メンバーが増えていくことも楽しみにしたい。

アイドルグループにしろ一般企業にしろ、世代交代のタイミングはやってくる。しかし急に新しいポジションに人を置いても十分なパフォーマンスはできないだろう。その時が来るまでにどれほどしっかりした下地を作れるかは将来スムーズな移行を行うために必須だ。当人の努力と周囲の人々のサポートが噛み合わなければグループとしての成功はない。

今回の表題曲「僕は僕を好きになる」は乃木坂ファンからも評価の高い杉山勝彦氏が曲を担当している。先日のベストヒットアーティストで披露され話題となった。とはいえ、メンバーが言及するほど大きな意味を持つ26枚目だけにセンターに抜擢された山下の感じるプレッシャーは大きいだろう。ファンがパフォーマンスに対する好意的な声を届けることは彼女たちを支える大きな力となる。

これまでグループを引っ張ってきた先輩たちから後輩たちにしっかりバトンを渡すことができるか。また後輩たちは先輩たちに遠慮せずに自分たちの持ち味を存分に発揮できるか。乃木坂46の新しい挑戦に期待したい。


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若くしてこんな経験してるってすごいですよね。自分が同じ年の頃はこんなにしっかりしてませんでした。多感な時期にストレスやプレッシャーを感じながらも、笑顔と元気を届ける仕事。ほんとに頭が下がる思いです。まいやんの卒コン後に武井壮さんがYoutube配信してましたけどすごく熱くいいこと語ってたんで興味がある方はご覧ください。多分アーカイブあるはず。

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