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『梨泰院クラス』を叩き斬る!?

前回の投稿では「面白すぎる!」と息巻いていたのに
批判か?と思われるかたがいるかもですが、
好きだからこそダメ出ししたくなる
ひねくれた性格なんです。。。(笑

そんな訳でここからは盛大に

ネタバレ

しますので、未見で知りたくないかたは
スルーして下さい♪
そして当然個人の感想です。

大前提として『梨泰院クラス』は大変に面白かったです!!!
特に中盤12話前後(全16話)までは
「どうなるんだろう?どうするんだろう?」
っとこの物語の風呂敷のたたみ方が気になっていました。

しかし終盤の展開が頂けない。
1話を観ていろいろ想像し、
こんな終わり方は観たく無かったと言うのが本音です。

まず気になった点として、
居酒屋タンバムの料理を一手に任されている
ヒョニのバックボーンの無さ。

ヒョニはセロイとは工場で働いているときに出会い
彼が作ったお弁当を食べたら美味しかったからという理由で
料理長として一緒に働く仲間となる。
しかし彼の料理は商売としてはイマイチでしか無かった。
そこで一度はクビにする案が出たりもし
セロイは給料の2倍のお金を彼に渡しますが、
それは退職金ではなく
いまの2倍努力してプロの味を出せ!その対価だ!
というものだった!
あちぃ〜🔥!セロイのヒョン(アニキ)熱すぎるぜー!!!!!🥺
結果彼は2倍、いやその何倍も努力して料理が美味くなる。
そして彼のキャラのもうひとつの特徴は
トランスジェンダー
だということ。
確かにこれはキャラとして強いテイストではあり、
のちにトラブルが起こったりもする。
しかし料理人としてはなんの意味もなさない。

オレが脚本家なら…
幼少期から女の子っぽい男子ヒョニは同級生らに
「おとこおんなのヒョニ子」(リスペクト by『噂の刑事トミーとマツ』)

とかと言われいじめられていた。
しかし学校からウチに帰ると
優しい祖母が作る素朴だったり
韓国の伝統的だったりの家庭料理やお菓子を食べ癒されていた。
そんな祖母のおかげで作ったことはなくても
その“国民の懐かしい(親しまれている)”味を覚えている…
って強みでもあれば料理人としても
トランスジェンダーであることも
機能するのではないでしょうかね?

次はグンス、長家(チャンガ)会長の庶子、グンウォンの腹違いの弟、
イソの同級生でイソに片想いのキャラ。

グンスは庶子ということでグンウォンに虐められ、
早々に長家から独立をし、長家を憎んでいた。
そしてセロイのお店で働くようになる。
セロイの懐の深さ、器のデカさに惚れヒョンと慕っていた
セロイファミリーの末の弟みたいな存在。
ところがイソに振り向いてもらうために
タンバムを辞めセロイらと別れ
長家に就職をするのだが、
そこからのグンスの言動がいただけない。

完全に父であり会長と同じような汚いやり方をしだす。
いや汚いやり方でもいいですよ。
それは彼の最終目的“イソ”のためなら!
彼女のために長家を手中に収めるのはいいし、
オレはてっきり長家の実権を握ったら
セロイのような気概で長家を内部から変えるのが
彼の本当の目的だと思っていました。
チカラの無いものが強者に歯向かったって負けるのがオチです。
セロイも強大な長家を潰すために徐々にチカラを持つように、
グンスもセロイの背中を見て学んだと。
結果から言えばグンスは長家を大きく変えるキャラではなかった。。。
これに関しては代替案は特になく、
単に残念だなぁ〜…ってもんです。(笑

最強の敵、長家の会長チャン・デヒ。

セロイの目標(目的)のひとつに

デヒに土下座をさせる(詫びさせる、乞う)

というものがあった。
最終話にてその目的を果たすが、
デヒは終盤、膵臓癌にて余命宣告を受けている。
あれだけ強くて憎たらしいデヒがセロイに負け
土下座するならまだしも、
弱々しく余命幾ばくも無い老いぼれをひれ伏せて
なにが良いんだろうか?
製作陣や脚本家になんらかの意図があって
病気にしたんでしょうけど、
元気なままのデヒに負けを認めさせて欲しかった。

そして今作で一番オレが気になったのは


に関してである。

セロイは15年前の高3からスアに恋している。
スアはセロイに15年前に
「わたしのことを好きになったらダメよ」
と釘を刺している。

物語の序盤、間違い無く今作のヒロインはスアである。
ずっとずーーっとセロイはスアに惚れている。
しかしこのふたり、恋に関しては何年経とうが全く進展はない。
その大きな理由はセロイが復讐を果たすまで
というのが足かせのひとつになっているからだ。
2020年の現在から15年前に遡る。
ふたりの恋は15年経って実を結ぶのか?

結論から言えばふたりは友達のままで終わる。
スアはセロイに「好きにならないで」とは言ってるはいるものの
間違いなく彼に惚れている。
しかしセロイのあまりにも大きすぎる器のデカさ、懐の深さに
萎縮して自分を惨めに思い彼の好意にも、自分の彼への想いにも一歩を踏み出せずにいる。
観ててオイラは想ってたんですが、
スアよ、これだけの漢に惚れられるってことは
貴女もそれだけの女性だということ。
何も考えずにセロイの胸に飛び込んじゃえよ!!!!!
ってね♪

ところが徐々に存在感が薄くなるスア、
最終的にセロイが選んだのは、
いつもどんな時も彼のそばにいた妹のような存在の
イソだった!!!!!!

いや、確かに一番大切な存在は気づきにくく
意外とそばにいた…!
って意味合いはいいとは思うし、それも有りです。

しかしイソってやっぱ梨泰院クラスの妹なんですよ!!!!!!!ヒロインではないんですよ!!!!!
イソにはグンスと引っ付いて欲しかったし、
イソにとってセロイは初恋だった頼れるオッパ(アニキの意味での)のままであって欲しかったです!

一応スアの恋の免罪符的な存在として
男前シェフ(パク・ボゴム)が現れますが、
やっぱセロイはスアと初恋を成就させて欲しかった…!

まぁある意味どんでん返しで、
でもドラマのポスターを見ると
セロイとイソがメインになっており、
こういう流れは決まってたんでしょうね。
原作漫画ではどうなのか気になるところではある。

お次は今作と同じく話題だった
『愛の不時着』
沼に入ってみるか…!?(笑

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