コロナ騒動の終わりが見えてきている

中国が日本からの旅行者のビザを止めた。中国が怒るのは当然だと思う。
世界各国が中国人旅行客の入国規制をしているが、陰性証明だけである。日本と韓国だけが陰性証明、空港検査、陽性なら隔離などコロナ騒動真っ最中の対応を課している。
過去の記事でも書いたが、「太平洋戦争を日本だけが最後まで戦ったように、コロナ戦争も最後まで戦う」。その歴史が今まさに繰り返されているわけだ。

中国は先月ゼロコロナ政策をやめた。そうなると中国から日本へ旅行者が殺到するのは確実で、規制が必要だという意見が出た。流石に規制0というわけにはいかないだろう。
日本人の多くは中国人を入れるなと言う声の方が大きい。
テレビでもSNSでも『中国で密かに広がっている新種があったらやばい』やら『偽装の陰性証明を使って入国するだろう』やらと騒ぎ立てている。
騒いでる世代の多くは団塊あたりと言ったところだろう。その世代は中国嫌いが多い。有名人の中にも多い。少子高齢化で老人が多いから、必然と影響力が大きくなってしまう。
きっと太平洋戦争時も同じ状況だったに違いない。年齢の高い世代が「天皇万歳。戦争を続けろ。いつか勝てる。神風が吹く」と言い続けたんだろう。

今中国人観光客を入国させたら間違いなくコロナは広がる。偽装入国も多いと思う。ただ間違いなくほとんどの国はそれを見て見ぬ振りをする。
昨年の世界陸上と同じだ。世界陸連は「空港で陰性検査を義務付けるが、現地では再検査しない」と言った。『陽性者でも無症状なら来ていいです』と暗に言っていたわけだ。本音と建前が存在していて、実態はわからないが他の国は空港検査さえもしてないと思う。してたとしてもPCRの精度を低くしていたのではないかと思う。
その中で日本だけが馬鹿正直にPCR検査を全選手にした。その結果20人近くの代表が不参加になってしまった。
他の国ではコロナで不参加という話は全く聞かなかったわけだが、どう考えても『世界的にコロナが広がってる中で日本選手だけが陽性が多く、日本以外の国の選手に陽性者がいない』状況はおかしい。そんなことあるわけない。
状況は今の入国規制と同じだ。日本と韓国以外は中国に対して「陽性でも無症状なら来ていいですよ」と言ってるようなものだ。
今やワクチンも広がり、新型コロナウイルスも弱体化したので死亡率はインフルエンザレベル。中国人が入国することで発生するコロナによる死亡者数と、経済停滞することで発生する死亡者数を天秤にかけると、中国人旅行者を受け入れた方が被害は少ない。世界の国のほとんどはそう考えてるのだろう。非常に合理的判断だと思う。
ただ岸田首相が世界に合わせられないのは日本が今だにコロナ戦争真っ最中だから。仮に規制を撤廃したらマスコミに煽られた国民からの批判が止まらなくなるだろう。そうなると自民党は政権を失う。

このままだと日本経済の復活は遅れるのは間違いない。
日本はここ10年、中国人観光客に支えられてきた。中国人のおかげで成長したと言っても過言ではない。特に北海道や沖縄、東京京都は中国人だらけだった。
コロナ騒動が始まってから大打撃を受けてしまったのはまさにその地域。東京や京都は人口が多いからまだなんとかなったが、北海道と沖縄の観光地は倒産が相次いだ。

人口減少が著しく、消費が少ない老人が半分以上の今の日本は、観光業や飲食業に関しては特に外国人観光客を呼び込むしか生きる道はない。観光立国になるしかないし、なれる可能性は十分にある。
それにストップをかけてるのが日本の政治家。だがその政治家を選んでいるのは日本の国民なので、国民自身が経済成長にストップをかけていると言えよう。

きっと日本のコロナ騒動はきっともう少しだけ続く。太平洋戦争は1945年5月にドイツが敗戦を宣言し、そこから8月15日までの3ヶ月を日本だけが戦ったわけだが、今は中国が抜けて日本だけがコロナ戦争を戦っている状況。そう考えるとあと3ヶ月くらいだろうか。流石に今年の春くらいにはインバウンドも復活し、コロナ騒動も落ち着くと思う。
もしくは今回の中国の圧力で日本が折れるかどうか。折れて陰性証明だけにしたら少し早く日本経済は復活するだろう。

この3年間は飲食業界は特にコロナ騒動に振り回されたわけだが、その終わりが見えてきている。