見出し画像

【大学教員公募】若手のチャンス時期

9月に入り、学生は夏休み真っ盛り、教員は研究・雑務真っ盛り、そして公募戦士は大方中休みの時期です。公募戦線の前半戦がほぼ終了したといってよいでしょう。
多くの若手研究者が一次選考のお祈りレターorメールをもらい、沈んでいることと思います。以前の記事でも書いたことがありますが、前半戦のほとんどが計画人事であり、経験豊富で(割と若めな)現職の教員がポストを奪っていきます。このため、若手や常勤経験のない公募戦士の多くが前半戦で散っていくのです。私が自分の公募戦線を振り返り、誰が着任したのか答え合わせをしたときも、ポストを射止めていたのはすべて現職の准教授・講師や実務家でした。
ただし、落ち込みすぎる事なかれ。現職の先生が移籍しているということは、そこに空席ができる可能性が高いということです。もちろん計画的な玉突き人事の時や人事補充しない場合は空席ができませんが、見送る側の大学は、移籍が決まるこの時期(あるいはもう少し先、晩秋頃)より焦り出します。じきに、公募戦線には第二の波がくるでしょう。
この第二の波に、現職の教員が参戦してくることは(通常)あまりありません。あっても、その教員がポストを勝ち取る可能性は、第一波よりは低いと思われます。次年度の計画真っ最中にしれっと移籍をきめる教員は、「そういう(無責任な)人間」として、採用する側の大学にとってもリスクがあると思われがちだからです。例外はもちろんありますが。
ということは、この第二波こそ若手にとってのチャンスということになります。お祈りされるのは精神的に辛いですが、それをなんとか乗り切り、第二波に備えましょう。ここからが正念場です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?