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【先生が幸せに働ける学校づくり実践報告&ワークショップ🌈13年半の教師生活最後の花道💐】

本当にありがとうございました😭

この日は朝から大雨、また仕事納めや次年度の準備、異動対応、面談。

そんな中、80人近くの先生方、教育関係者の方が、市内、市外、遠くは京都、和歌山、徳島から、足を運んでくださり、本会を開催することができ、皆様に感謝の意を表します。

また、行きたかったけど行けなかったー!と言ってくださった皆さんの多かったこと笑
そんな皆さんの応援や励ましもとても力になりました!ありがとうございました😌

冒頭の校長先生の挨拶、

「この学校に赴任した時、この研修を学校の校内研修に位置付けてほしいといってきたころの最初の印象は、なんじゃこいつ?だったけど、この3年間彼がやってきてくれたことで、随分変わったように思います。

今まで、校長って1人職で学校全ての責任を取らないといけなくて、全部自分で考えないとあかんと思って仕事をしてきたんですね。ところが、この学校に来て、コーチングの話を聞く中で、子どもが大事にしてほしいこと、それは人との関わりを大事にしてほしいという願いを持っていると、なら職員も人との関わりも大事にしないといけないんじゃないかと彼からそんなことを聞きました。

なるほど確かにそうだなと思って、そこから学校の運営、仕事等々も「任せる」ということをこんなに大事なんやと随分この2〜3年で考え方が変わりました。

結局ね、校長って言っても、1人で学校運営しているわけではないですね。みんなのたくさんの意見を聞いて、たくさんお願いして、たくさん考えてもらうことで、学校ってどんどん良くなっていく、ということが、この2年間3年間で、私が経験したというか、実感したことです・・・」

こんな熱い挨拶でスタートしてからその後も熱く語って合計10分間で、職員が自分たちで考え動き、今年は目指す職員室像まで考えてくれたことを嬉しそうに話してくれました。そして、「岩渕さんと出会って、変わった」と話してくれました。

そこから、5年分を詰め込んだ実践報告。

2019年から2023年に何があったのか、何をしてきたから現場か変わったのか、どんな想いでスタートし進めてきたのか、その結果、どうやって職員が助け合い、学び合い、自分を表現できる自走するチームになっていったのか。そんなことをお伝えしました。

そもそも僕は、実践報告をするために先生が幸せに働ける学校づくりや、コーチングをしてきたわけではないので、数値やエビデンス的なものは微々たるものでした。

なので、僕のエビデンスとしては、先生がより良く幸せに働けるためのに年度終わりや研修終わりに取っていた振り返りに書いてある言葉や、その時働いていた先生方のエピソードトークに意味があると思って構成しました。

元蹉跎小学校のお2人の先生や、現在蹉跎小学校で活躍してくれたお2人の先生が、この学校で過ごしてきて感じたことをエピソードトークの形で届けてくれました。

そのエピソードトークがまた良くて、コーチングの研修を受けたことで、今までは、自分が正しいと思っていることを伝える指導をしてきた先生が、どうして自分はこれを伝えたいんだろう?相手は本当はどうしたいんだろう?と思って関われるようになったりだとか、ある先生は、転任しても蹉跎小で経験したことがあったからこそ今まで不安だった転任が、不安なく異動して今の学校でも働けていたりだとか、転任初年度にこの研修を受けた先生は、「本当はどうしたい?」って何度も問いかけられたり、過去から自分の人生を振り返って大切にしてきたことを学んで、自分の働き方や見方を見つめ直して変わったりだとか、学年スタートのとき、担任が不安だった先生が、本音を主任に打ち明けて一緒に学年として子ども達を見ていくことで、楽しく、安心して1年働けたことだとか、今聞いてもその場面が思い出されるエピソードばかりで、聞いているこちらが感極まってしまうくらい、想いと感謝を込めたスピーチをしてくださいました🥲

報告の最後の方に、どうやって自走するチームになったか?を紹介しました。その大きな大きな要因の根っこを一つだけ挙げるなら、「他者受容」です。つまり「共同体にいる仲間(他者)から受容されている」という感覚です。

僕が現場づくりを進める際に参考にしたのは、アドラーの共同体感覚です。自己受容、他者信頼、他者貢献の3つが、ある共同体で満たされていたら、人は幸せであるという幸福の3原則。

ここを意識してやってみても「自己受容」がどうやって起こっていくか、どんな働きかけやコミュニケーションがあると職場という共同体に、まず1歩目である「どんな自分も良い=自己受容」が起こっていくんだろうと色々試していく中で、僕の中で出た答えは、1の「自己受容」が起こる前に、0の「他者受容されているという感覚」がどれだけあるかが大事じゃないかという仮説でした。

これは1on1のコーチングを通して、クライアントの先生が変わっていく姿からそう確信しました。

コーチである僕が、受容している状態の時は、クラアントさんはイキイキ自分の話をしてくれたり、決めたアクションにトライして、その報告まで嬉しそうにしている。それは、その後も継続的に続いていくので、ずっと良好な関係でいられる。

けど、クライアントさんのことを受け入れていない先生の前では、クライアントさんは以前のコミュニケーション戻り、また厳しいコミュニケーションをし始めたりする。

つまり、自分が他者から受容されているという感覚が持てる仲間が多ければ、こんな自分でいいんだ、丸ごと受け入れてくれる人がいるんだと思えると、「他者信頼」が起こり、やっと「自己受容」が始まっていくなと現場づくりをしていて、何度も感じました。

そして、こんな自分を受け入れてくれる仲間がいる、自分ってありのままでいいんだって思える、この信頼できる仲間に「貢献したい」「役に立ちたい」って思えるから、助け合いや自分の得意を活かした貢献が主体的に始まっていく、この5年を振り返るとそのようにチームが成長していったように感じました。

実践報告が終わり、休憩後、今度は研修の第1回目の自分軸を発見し、他者との共有ゾーンを体験するワークショップです。

1番圧巻だなと思ったのが、70〜80人で現職の自分軸を引き出す時、全員で立って、これからどう働いて行けたら最高かという未来のビジョンをシーンとした空間で考えていた時間。

これは他者とのコミュニケーションではなく、自己内対話、自分とのコミュニケーションの時間です。

僕もそうですが、コーチングと出会うまで、自分とのコミュニケーションを、ゆっくりとした時間や空間の中で取るということはしてきた記憶がありませんでした。

始めはイメージもできなかったんですが、コーチングを受ける度によりクリアに未来をイメージできるようになってきました。

実は、参加者のフィードバックシートの中で、「どの学びが特に有意義でしたか?」という問いに45人中回答で1番多かったのが、自分軸を発見する1対多のコーチングワークをしている時間だったんです。しかも肯定的な意見がほとんどでした。

僕たちは、学校教育、家庭教育、社会教育の場面で、自己内対話をする時間ってほとんど取れたなかったし、経験してこなかったからだろうなと感じました。

コミュニケーションが変わると人生が変わるとは、本当に嘘ではなく、特に内省が深まるようなコミュニケーションは、チームがより良くなるだけでなく、自分の人生を豊かにデザインしていける力があるんだなと改めて感じました。

最後に教頭先生の挨拶でも、自分の教育観がコーチングと出会って変わったとおっしゃってました。

今までは子どもにまっすぐ向き合って、子どもが幸せなるためにこれが良いものだと信じてやってきたけど、果たして自分たちの幸せは考えてきたんだろうか?

そうか子ども達に伝える以上、自分たちがまず幸せに働く、繋がっていくということを始めていくのがそもそも大事なんだと、2年前にこられて、研修を受けて、気がつかれていったと話してくださいました。

そんな温かい3時間の実践報告とワークショップの場を作ってくださったのは、現場を幸せにしたい、岩渕がやるなら応援にいってもいいかなどなど、それぞれの想いを持って集まってきてくださった参加者の皆さんと、この学校に勤めて6年間、やりたいことを支えてきてくれた仲間の先生達の存在あっての盛会でした。

そして、今日は家族と奥さんの両親とうちの親父も来てくれて、先生という仕事を本気で13年半向き合ってきた集大成の姿を見せることができました😌

奥さんのご両親もこれから独立することへ心配してくださっていましたが、閉会後すぐに来てくださって「よかったよ、佳宏くんがこれからどんなことしていきたいかわかったよ」と言ってくださって、ほっと安心できました。まだまだこれからですが。

最後に、片付けが終わった後、「校長先生、岩渕先生、舞台へ上がってくださーい!」と今回、司会を引き受けてくれた初任の先生が言ってくれて、記念写真でも撮るんかなと思ったら、蹉跎小を卒業するということで、お花とメッセージ入りのアルバムをいただきました🥲

そして一言だけ挨拶と言われて、僕は準備して話すのは得意なんですが、急にというのが苦手で、あんまり素敵なことは言えなかったように思いますが、感謝を述べると、校長先生も今年が最後の年だったので2人で卒業式みたいな形をサプライズで用意してくれました✨

校長先生は、もう泣きそうやと言って、感想言ってすぐ降りて、1人舞台上に残されて、今日集まってくれた職員が、最後に歌のプレゼントをしてくれました。

曲は、思い出の曲「アイノカタチ」です。

自分は本当に泣かないと行けない場面で泣くのが苦手で、子どもにサプライズされた時も泣けないタイプなんで、今回もやばい泣けないかもと思いながら歌を聞いていたんですが、流石にサビの「あのね 大好きだよ あなたが心の中で 広がってく〜た〜び 愛が 溢れ 涙 溢れるんだ〜♪」のところは、我慢しきれず、大の大男がヒックヒック言って泣いてしまいました😭

やっぱり先生が大好きでした。

この世界に入ってから、ずっと先生に憧れて、優しくて、物知りで、親切で、みんな子ども想いで、そんなかっこいい存在が、僕にとっては学校の先生でした。

子どもの頃は、先生なんか好きじゃありませんでした。やんちゃ坊主だったこともあり、先生といえば怒ってくる、縛ってくる、そんな邪魔な存在でした。

でも大人になって、同じ職員室で先生と話すと、先生という大人が好きになりました。

でも、一方で輝いていた先生が苦しんでいることもわかってきました。

励ましても、相談に乗っても、助けられない自分がいました。

なんとかしたかった、目の前の大好きな先生が辞めていくこと、休んでいくこと、辛い顔をしているのに、何もできない自分が悔しかった。

素敵なことばかり話しましたが、僕は目の前の先生を守れなかった、先生チームのことについて何もできなかった自分からスタートしたんです。

別にすごいことをしたわけではない、自分の中に「先生を幸せにしたい」という想いが芽生えて、それに向けて、どうやったらいいかわからなかったけど、与えられた環境で自分ができることだけ、失敗もしながら、時には批判的な意見も受けながら、でももう二度とあの時の現場にしたくないという想いで続けてきました。

「岩渕先生だからできたんでしょ。」という言葉を言われると、「いえいえそうじゃありませんよ。皆さんでもできますよ。」と返したくなりますが、実は半分間違っていて、半分は正解なんだと思っています。

確かに岩渕がやり始めました。ただ、岩渕だからできたではなく、岩渕に「想い」が宿ったからできたが正確なのかなと思います。

「想い」の宿る前の自分は、やろうともしなかったし、研修も嫌いでした。自分の学級のことばかり考えてました。子どもの丸つけや放課後の補修や生徒指導を優先して、会議も平気で遅れて言ってました。なんなら大人が集まる会議なんて無意味だと思ってました。僕たちは子どもの教育をしにきてるんだって、他の先生を批判批評して、時には愚痴も平気で言ったりしていました。どちらかというと我が強い、ややこしめの先生でした。でも、苦しんでいる先生だけはほっとけなかった。

そんな僕にも「現場を変えたい」「先生達を助けたい」っていう「想い」が宿ると、そのためにコーチングを受けよう、そして学ぼう、そして伝えようと、湧いてくる情熱に従って、行動していきました。

すると、今まで批判的だった自分が変わってきました。今までは見えなかった職場の先生たちの良いところや素敵なところを見つけるようになりました。

そして勇気づけや感謝を伝えたり、時には何時間も話を聞くこともして、目の前の先生が僕と関わったことで、少しでも自己受容ができて、仲間が信頼できて、このチームに貢献したいって思えるコミュニケーションを意識して続けました。

その小さな1歩を踏み出し続けたことが、今の仲間と繋がり、一緒に学校を変えていくことに繋がっていったんじゃないかなと思います。

だから、僕から今言えることは、そこに「本当に先生を幸せにしたい」「先生こそ幸せに働いてほしい」という「想い」がありますかということです。

現場変革は誰でもできるけど、今は働き方改革の時代だから、well-beingを考えていきたいから、業務改善が喫緊だから、、これは誰の「想い」でしょうか。

あなたは、本当に、幸せに働きたいって思っていますか?

そんな想いがあなたの中に芽生えているなら、きっと現場が、働き方が、あなたのアクションで変わっていくんじゃないかなって思います😌

今日までたくさんたくさん支えてくれた蹉跎小学校の先生方、ありがとう。

会場に来てくれた皆さん、ありがとう。

コーチングを受けてくれた皆さんありがとう。

元気に産んでくれて、そして応援してくれている親父、おかん、お義父さん、お義母さん、ありがとう。

最後に、いつも応援してくれている奥さん、子どもたち、時には遊びたい時も準備させてくれてありがとう。見に来てくれて元気でいてくれてありがとう。

長文読んでいただいた皆さん、ありがとうございました😌

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