【備忘録】一橋MBAを終えて ―ケーススタディ企業一覧―

こんにちは。

先日修士論文が完成し晴れて一橋MBAでの全課程を終えたので、教授に「う~ん、この修論はウンチ!w 留年!w」とか言われない限り卒業できそうです。

そこで、大学院生活の振り返りがてらこの2年間で取り組んだケーススタディの題材となった企業一覧を、大まかに戦略論・組織論・会計財務の3つに分類したうえでリストアップしておきます。

一橋MBAに興味を持ってる方や、一橋MBAの卒業生に「あぁこのケースやったわ」「こんなケースやるんだ」とか思ってもらえればと思います。

その前に一応、MBAにおけるケーススタディとは何なのかということだけ補足しておきます。

ケーススタディとは、MBAで学ぶ経営学の理論をベースに、具体的な企業の事例を「この企業の戦略はなぜうまくいったのか?」「この企業の組織改革はなぜ失敗したのか?」といった観点から分析し、個人レポート・ディスカッション・プレゼン等のアウトプットを通じて論理的思考力・経営分析や戦略立案の手法を養う学習方法のことなんじゃないですか?(自信が無い)

巷では『理論(抽象)と現実(具体)の往復をすることで、場当たり的な問題解決や経験則に頼ったビジネスから脱却することができる』なんて言われてますが、自宅とキャンパスの往復こそしたもののそのようなスキルが身に着いたかは定かではありません。ただ、TwitterとかYouTubeとかにいる自称経営者の有難いご高説に反論できる嗅覚くらいは身に着いたかと思います。

では行こう。

【戦略論】

・ドン・キホーテ(マーケティング戦略)
・ネスレ日本(マーケティング戦略)
・サイゼリヤ(マーケティング戦略)
・凸版印刷(マーケティング戦略)
・岩谷産業(マーケティング戦略)
・ヤマト運輸(マーケティング戦略)
・トヨタ自動車(マーケティング戦略)
・サイクルベースあさひ(マーケティング戦略)
・リーボック(マーケティング戦略)
・パナソニック(マーケティング戦略)
・ティア(マーケティング戦略)
・ツムラ(マーケティング戦略)
・丸亀製麺(マーケティング戦略)
・ポーラ・オルビスホールディングス(マーケティング戦略)
・日本駐車場開発(マーケティング戦略、競争戦略)
・代々木ゼミナール(マーケティング戦略、競争戦略)
・パナソニック(競争戦略)
・アップル(競争戦略)
・鴻海(競争戦略)
・GE(競争戦略)
・TOTO(競争戦略)
・ヨドバシカメラ(競争戦略)
・ダイキン工業(競争戦略、国際経営)
・東北パイオニア(競争戦略、技術イノベーション)
・ソニー(技術イノベーション)
・ノキア(全社戦略、技術イノベーション)
・村田製作所(全社戦略)
・サッポロホールディングス(全社戦略)
・ソニー(全社戦略)
・日立製作所(全社戦略)
・三菱電機(全社戦略)
・楽天(国際経営)
・JT(国際経営)
・アサヒホールディングス(国際経営)
・ディズニーランド(国際経営)
・パリバケット(国際経営)
・Amazon(国際経営)
・セブン&アイホールディングス(国際経営)
・サン・マイクロシステムズ※現オラクル(国際経営)

【組織論】

・シャープ(組織論)
・ソニー(組織論)
・テルモ(組織論)
・協和エクシオ(組織論)
・Spiber(組織論)
・メガネスーパー(組織論)
・木村鋳造所(組織論)
・スーパーホテル(組織論)
・サイバーエージェント(人材マネジメント)
・劇団四季(人材マネジメント)
・ネットフリックス(人材マネジメント)
・ソフトバンク(人材マネジメント)
・三井物産(人材マネジメント)
・ユニクロ(人材マネジメント)
・ユニリーバ(人材マネジメント)
・陣屋(人材マネジメント)
・良品計画(人材マネジメント)
・日本ロレアル(人材マネジメント)
・新日鉄住金エンジニアリング(人材マネジメント)
・レバレジーズ(人材マネジメント ※修士論文の題材でした)

【会計・財務】

・ニトリ(ファンダメンタル分析)
・アズビル(ファンダメンタル分析)
・ブリヂストン(ファンダメンタル分析)
・パナソニック(ファンダメンタル分析)
・花菱縫製(管理会計)
・三菱倉庫(コーポレートファイナンス)
・大正製薬(コーポレートファイナンス)
・リクルート(コーポレートファイナンス)
・野村総合研究所(コーポレートファイナンス)
・雪国まいたけ(コーポレートファイナンス)
・ソニー(コーポレートファイナンス)
・JAL(コーポレートファイナンス)
・セブン&アイホールディングス(M&A)
・Tribune Publishing (M&A)
・東京エレクトロン(M&A)


こうして改めて眺めてみると、アッサリ数時間で片付いたようなものはごく一部で、ほとんどは数日~1週間かけて泥臭く取り組んだものになります。その苦行…もとい充実した学びが思い出されて感慨深いです。

また、この記事では特定のトピックに絞りすぎた小さなケースやアウトプットを伴わないケースは省きました。なので、この記事に載っている以外にも例えば座学講義の中で教授が10分20分説明のために取り上げた事例…みたいなのを含めると本当に枚挙に暇がありません(特に【会計・財務】はそういうのばっかでした)。

更に、特定の企業ではなく業界全体を分析したケーススタディも省いてあります。たとえばブライダル業界(マーケティング戦略)、ドラッグストア業界(競争戦略)、パワー半導体デバイス業界(技術イノベーション)等もかなり時間をかけて取り組んだのですが省いてあります。

変わり種でいくと、組織論の講義では映画を題材にケースディスカッションをしたり、M&Aの講義では期末試験の内容がほぼ全てケース問題だったりしましたね。

さて、ここまでドヤ顔でMBAでの学習遍歴を述べてきましたが、冷静に考えて修論を終えた私は今やただのアラサー無職子供部屋おじさんです。社会復帰まで残り2ヶ月半、この自虐ネタを擦りながらめいっぱい楽しんで参ります。

ぶち


~補足~
戦略論、組織論、会計・財務の大分類の他に、各企業名の横にカッコで小分類が書いてあると思います。説明が必要そうな小分類について、どんなトピックや理論が含まれるのかを記しておきます。

マーケティング戦略
:1つの企業が1つの製品や事業において、どう顧客を獲得していくかに関する話。出てくるトピックは、4P’s、STP、イノベーションの普及曲線、コーホート分析、プロダクトライフサイクル、購買意思決定モデルなど。
競争戦略:競合企業、サプライヤー企業、補完企業など他の企業との関わりあいの中で1つの企業がいかに他企業との違いを創り出し利益を稼げる位置を陣取るかに関する話。出てくるトピックは、ファイブフォースモデル、バリューネット、価値曲線、資源戦略論、コトラーの競争地位など。
全社戦略:1つの企業がどういう事業を手掛けるか、そして複数の事業感の資源配分をどう行うかについての話。出てくるトピックは、多角化、垂直統合・水平分業、ドメイン定義、PPM理論、コア・コンピタンスなど。
組織論:従業員1個人のモチベーションといったミクロなものから、組織全体の設計といったマクロなトピックまで、企業”内部”にフォーカスした話。出てくるトピックは、モチベーション理論、意思決定バイアス、組織構造設計、リーダーシップ、組織風土、経営理念など。
人材マネジメント:経営戦略が意図した働きを従業員にめいっぱいしてもらうためにどうすればいいかという話。出てくるトピックは、採用、育成、異動配置、キャリア形成、評価、賃金処遇など。
コーポレートファイナンス:企業がお金を外部からどう調達するかという話。更に広義には、そのお金をくれる人たち(=株主含む社会全体)とどう関わりあっていくかという話。出てくるトピックはWACC、DCF法、資金調達、資本構成、市場の効率性、利益還元政策、コーポレートガバナンス、CSRなど。

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