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気になる統計 労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)11月分結果

2020年12月25日に総務省から「労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)11月分結果」が公表されました。完全失業率が前月から0.2ポイント改善して2.9%になりました。失業率の低下は6月以来5か月ぶりのことです。

雇用者数や失業者数については前年同月比での悪化がクロースアップされがちですが季節調整値でみた雇用者数は前月より増加し、完全失業者数は前月より減少していますので、今月の失業率の低下は直近数か月よりも雇用環境が改善した結果としてみていいでしょう。何かと報道されることの多い女性の失業に関しても完全失業者数が6月と同水準まで低下しています。調査結果の概要から就業率の推移を引用しておきます。着実に改善していることが分かります。

失業率には景気の影響が一番遅れて現れるといわれます。ここまでの回復にはGo Toキャンペーンの効果も大きかったはずなのですが世間では評判が良くないようです。コロナ第3波が収まらないためGo Toトラベルは停止され、Go Toイートにも自粛が要請されてきています。小売、宿泊、飲食などで就業者の実数が再び低下し始めているようです。来月以降また失業率が落ち込んでしまわないか心配です。

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