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会議で意見が異なる - その背景にある4つの原因 -

会社の会議で議論をする際に、議題に対して意見が異なることはよくあります。不要な対立は避けるべきではあるものの、多様な観点から出る意見を吟味したうえで、判断した方がより良い意思決定につながると思います。

意見の相違を把握したうえで意思決定できると良いと思ったので、意見が割れる原因をおおよそ4つに分類しました!会議の論点を整理する際の参考の1つにしてもらえれば幸いです。

意見が異なる原因①:前提情報

まず、最も対立せずに合意が取れるケースが前提情報の違うことによる意見の相違です。例えばAさんは全部で3つの情報しか知らない前提で判断した意見でしたが、Bさんは全部で8つの情報を知った上で判断していた場合などがそうです。この場合だと、Bさんが持っている5つの情報をAさんに共有することで同じ判断になるケースが多いです。

また、今回のケースは情報量が「Aさん<Bさん」でしたが、それぞれが全く異なる情報を見ていたため、意見が異なるケースもあります。その場合でも同様に意見の根拠を述べることで、幅広い情報源をもとに判断できるようになります。

<対策>
意見の根拠となった情報の共有をするために...
・(司会)会議にて意見の根拠を質問
・(個人)事前に持っている情報や資料の共有

意見が異なる原因②:考えの深さ

次に前提情報が同じであった場合でも、そこからどれだけ考えたかで意見が異なる場合があります。表面的にしか考えていないAさん、様々なケースや観点で考えたBさんだと、同じ情報であっても異なった意見を持つことがあります。この場合にはBさんの意見が採択されることが多いですし、意思決定としてもそのほうが良いと考えます。

<対策>
より深く考えるために...
・(司会)事前に検討事項を決め、考える時間を確保
・(個人)考えが深い人と自分との相違点を把握

意見が異なる原因③:価値観

前提情報や考えの深さを同じレベルで共有できたとしても、価値観が異なれば意見が異なるケースがあります。
例えば、新規事業を検討する際にあらゆる情報や考えを吟味し、「3年後までに70%の確率で10億の売り上げになる新事業があり、自社で実施することが可能」という結果が出たとします。
そのうえで、当事業を実施するかどうかは価値観に依存します。挑戦的な人であれば70%も成功の見込みがあるならやるべきだと思うかもしれませんが、慎重な人ならば90%以上の成功の見込みがないなら、やるべきではないという判断になるかもしれません。価値観には良し悪しを付けにくいことが多く、ここが対立した場合には合意が取れないことが多いです。
対策としては意見が割れた場合には最終決定権を持った人が決める、組織としてある程度同じ価値観を共有するといったことはできると思います。

<対策>
価値観が相違した場合に決定するために...
・(司会)最終決定権を持った人が決める
価値観の幅をある程度一致させるために...
・(会社)組織としてある程度同じ価値観を共有する

意見が異なる原因④:ポジション

最後はポジションです。ポジションには縦と横があります。
縦は組織の序列です。社長なのか、マネージャーなのか、担当者なのかといった役職の違いです。意見の対立が発生するケースとしては、部署全体には最良の施策であるものの、いち担当者の負担が急増する場合などはポジションにより意見が異なります。

横は職務の違いです。営業なのか、事務なのか、開発なのかといった役割の違いです。営業としては利用者数を増やしたいので顧客要望を叶えることを前提に受注したいが、開発としてはそのような顧客要望に対応するリソースがないと言うような場合は意見が異なります。

ポジションによる対立を解消するには、より高い次元にある組織としての目標に合意できるかどうか次第かなと思っています。とはいえ個人や特定のチームに負担をかけ続けるのも良くないので、現実的な落とし所や新たな打開策を探っていく必要はあると思います。

<対策>
ポジションごとの利害対立を減らすために...
・(個人)より高い次元にある組織としての目標にコミットする
・(会社)現実的な落とし所や新たな打開策の模索

最後に

今回紹介した4つの原因はそれぞれが関連しています。
ポジションが営業職の人は、営業関連の情報は入りやすいです(逆にそれ以外は意識しないと入りにくい)し、価値観も営業マンとして最適な価値観になりやすいです。ポジションが社長であれば情報源はより全社的で広く、責任感から考えも深くなりやすいものの、担当者が把握しているような特定顧客が抱える課題について最新の情報は持っていないかもしれません。

意見が異なるときは、むしろ新しいことを学べるチャンスだと思っていれば受け止め方も変わるかもしれないなと思いました。

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