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恵まれていると手に入らないもの -自由を求めるなら人のお金を当てにしてはならない。

先日、東京にいる母と電話で話をしていた時、私が20代の半ばに海外留学した時の話になりました。

「あの時は経済的に一番苦しくて留学費用を一切出してあげれなかった。それをずっと申し訳なく思ってたんだよね」と言われて今更ながらびっくりました。

え!? そうだったの?

当時、親からの金銭的な援助はまったく当てにしていませんでした。そもそも留学のことを相談すらしませんでした。

自分で決めて自分のお金で実現する」ということに大きな意味があったので、もし親がぽんと留学費用くれていたら・・・おそらくその後体験した貴重なものが手に入らなかっただろうな、と、そんなことを考えました。

自由を求めるなら、居心地のいい場所から出なくてはいけない


大学卒業後すぐに実家を出て友人とシェア生活していました。仕事をしながら貯めたお金で24歳の時にオーストラリアのタスマニアに環境を学びに留学しました。

留学費用をためるための超節約貧乏生活もシェアメイトを巻き込んで楽しんだし、仲介業者を挟まずに学校や寮、ビザの手続きも自分でやりました。現地でも小さなことがすごく貴重に感じて海外での生活を心の底から満喫しました。自分の力でここまできたという充実感を味わうためにも、人のお金を当てにしたらいけないんですね。

タスマニアの州都ホバートの港
ここのオープンカフェでよく本を読んでました

もし親が留学資金を出してくれていたら、あの自由の高揚感と充実感は5.8メモリぐらい減っていた違いない

STEP 1. はじめは寮生活
STEP 2. 寮を出てシェアハウスへ
STEP 3. 結婚して海のそばの家へ
家の前からの景色


様々な国籍の友人たち、親友、恋人、家のグレードアップ、大恋愛、結婚、新しい家族、留学中の2年間に、ゼロからいろいろなものを手に入れるプロセスがなにより面白かったです。人生のゲームの短縮版を体験しているような気分になりました。

現地で結婚までしてしまうとは想定外!(5年後に離婚・・・)


人は恵まれた環境にいると「手に入れるにはどうしたらいいだろう」と悩んだり、真剣に考えたり、実現のためのプロセスを踏むという貴重な機会を逃してしまうかもしれない。

何もないところから手に入れていくプロセス
それをくぐりぬけた後には確実に価値あるものを手にしている。

それは学校の成績のように数値化できるものではないけれど、切り拓く力、生き抜く力、って今の世の中、とても貴重なものですよね。

その後の私の人生で、旅をして愛媛に移住したり、ゼロから建築の仕事をはじめたりという勢いのある行動にも結び付いている。

ということで、母に言いたい、申し訳なく思うどころか、いいことしたね!
おかげで充実した人生歩んでます。

それにしても、自由を求めると落ち着かない人生になっちゃうんですね。この後もドタバタ人生まっしぐらできました。


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