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そんなことにこだわってどうするの!? 16年続けた自分との決め事を手放してみた。



なんでそんなバカげたことやってるの!?

一昨日は誕生日でした。
17年前から自分の誕生日に、挑戦し続けてきたことがあります。

その挑戦とは、「自分の歳の数の距離を泳ぐ」というものです。
例えば、35歳の誕生日なら3500m(3.5キロ)

ルールは、止まらずに泳ぎ続けること。
以上。

気まぐれでこれをはじめた当時は、30歳の誕生日に3000m(3キロ)だったので、まだよかったんだけど、年々ハードルが上がってくる(当たり前だ)。40歳の誕生日には4キロ泳ぎ、45歳の誕生日の時には4.5キロ泳ぎました。

自分で言うもの何だけど、「とんでもない目標立てちゃったなあ」と思っていました。会社員だった時は、前もって休みを取って泳ぎに行っていました(ぱっとしないイベントのわりに気合入ってるね)。

イベントと言ったって、他の誰にも知られていない、というか誰にもまったくの関係ない、ある意味とても地味なイベントです。

達成したところで、表彰されるわけでも、誰かが褒めてくれるわけでもない。人生が変わるわけでも、何か素敵なことが待っているわけでもない。

なんでそんなバカげたことをやっているのか?

誕生日なんて、涼しい部屋でケーキでも食べていればいいじゃないか、とあなたは思うかもしれない(もっともだ!)。

一人で黙々と2時間近くも水の中で泳ぎ続けるこのイベントは、自分の内へ内へと入って行って、自分に向き合う作業でした。他人との競争には熱くなれないんだけど(負け慣れてます)、自分に対する決め事には、むきになってしまう性格みたいです。

物事にはいつか終わりがくる

そんなヘンクツな私が30歳の誕生日から16年間続けてきたこのイベント、今年からスッパリ止めることにしました!

止まらず2時間近く泳ぐので水分補給の問題があり、2年前には脱水症状にもなりかけました。うんざりするほど泳ぐのはただの苦行でしかないし、そもそも健康のためにはじめたのに、距離や数字にこだわって脱水症状を心配しているのがアホらしくなってきました。

物事にはいつか終わりがくる。
よし、やーめた!

ジムのプールより、近くのビーチへGO♪

長年続けたからこそ分かったこと

とは言え、この16年間やってきたことが無駄だったとはこれっぽっちも思っていません。学んだこと、見えてきたことがありました。

・年々楽になっていた(30歳の3キロより45歳の4.5キロの方がよっぽど楽だった)
・やりはじめた頃の達成感は薄らいでいった(楽になると達成感は減退するみたいだ・・・)
・スイマーズハイもなくなった
・お酒欲が減ったのでモチベーションも減った
・40歳後半になってもお腹の底からエネルギーが出て体力はまだまだある

誕生日のバカみたいな長距離スイムは別にして、長期に渡り定期的に泳ぎ続けることには、あまりあるほどの恩恵がある。気力、体力、免疫力を高め、無駄な贅肉をつけずに、しなやかな筋肉を保つことに貢献してくれる。小さな自信が積み重なるし、メンタルをいい状態に保ってくれる

アホみたいな誕生日イベントはさっぱりと手放し、これからも週3~4回、1500mを止まらずに泳ぐのは続けていこうと思います。


内から外へ向いた誕生日


今年の誕生日は、大切な友人と過ごしました。

誕生日当日は特にイベント的なことをするでもなく、誰にも話したことがなかった自分の奥深くにしまい込んでいたことをお互い打ち明け、非現実的な夕陽を眺め、夜中まで語りつづけました。

この一週間、東京、香川、遠くは北海道から、次々と友人たちが私に会いに愛媛まで来てくれました。

自分の孤独と向き合い、内側に入っていく時期から、人と向き合う時期に移行したのかもしれません。


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