できれば避けて通りたいあの言葉
僕にはできるだけ言いたくない、避けて通りたい言葉がある。
「これ前にもいってことあるんですけどぉ」だ。
例えば配信をしていて「冬の思い出って何かありますか??」と聞かれたとする。
誰しもだいたいこう聞かれた時に話す一軍みたいなエピソードがあると思う。僕の場合は、サンダルで家を出てバイト先に着いてから大雪が降って、帰りに膝丈くらいの雪をサンダルで帰った時、あまりの寒さに死にかけて自販機でカフェオレを買って、飲まずに足にかけたことを話す。
聞いたことなかった人いたらごめんなさい。
面白い話じゃないにしろ、誰もが「このお題きたらこの返し」みたいのを持ってる気がする。
ただ、一年経ち、また冬になり「冬の思い出なんですか??」と話題になった時。
一番最初にカフェオレの話が思い浮かんでしまうのがとても悲しい。
聞いたことない人もいるだろうから、聞いたことに配慮しつつ「前にも話したことあるんですけどお」と話し出せばいいだけの話。
でもなんか悲しいのだ。
俺の冬は何年更新されてないんやってなる
なにも冬だけの話じゃない。映画、小説、ドラマ、ゲーム。どれを取っても「俺はやっぱりスタンドバイミーだなあ」とか言いたくないのです。
全然思い出更新されてないじゃん。全然脱皮できてないじゃん。いつまでそのコート着てんねんみたいになるんです。
歴代で一番好きとかならまだしも最近あれ見て面白かったも話せない状況はとても息苦しい。
やっぱり常に新しい一軍を持っていたいし、常におニューを見せたいのだ。
だから「前にも話したことあるんですけどぉ」はできるだけ避けたい。
避けて通りたいけど避けて通れない。
いまさっきの録ったスタンドFMでも思いっきりいってた
もう意気揚々と。真ん中歩いてた。もはや「前話してたことあるんですよぉっていう自分あんまり好きじゃないんだよなあ」っていう感性とかは一ミリもなかった。前話してたことすら覚えてないと思う。枕詞みたいにとりあえず足してた。怖い。
今思い出した
「前にも話したことあるんですよっていうの自分あんまり好きじゃないんだよなあ」っていうの話題、前にも話したことある
過去の自分を全く超えられてない。パーソナルベストをなぞる人生。
なんかすべてはお釈迦様の手のひらでしたみたいなのを思い出した。
常に生まれ変わってる男でありたい。脱皮し続けたい。
柔肌ボーイ。
今年のテーマ、柔肌ボーイ。
あと三ヶ月柔肌ボーイ。
露骨に過去の自分を越えようとしすぎて変なこと書いてる。末恐ろしい自分。
おやすみなさいってらっしゃい🙇♀️
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