見出し画像

No.36 『誕生日プレゼント』

人生で初めて買ったCDはKinKi Kidsの『ジェットコースター・ロマンス』小澤です

今日はお父さんに誕生日プレゼントをあげたときの話をしますね


いくつくらいだった。小学校低学年くらいだったか。
お父さんの誕生日がもうすぐだということを聞きつけた小澤少年は誕生日プレゼントを買おうと思い立ちました。
人になにかプレゼントをしようと思ったのはこれが最初で最後かもしれません。
なぜだかあげたくなったんですね。


自分で貯めた千円握りしめて、いざ近くのスーパーへ。
来たものの小澤少年思います
『何買えばいいんだ??』


ネクタイとか、お酒とかなんとなく外れのないプレゼント大人になった今なら思いつきます。
しかし小澤少年そんなもの守備範囲にあるわけもありません。
なになら喜んでくれるのか
考えたら末、小澤少年は自分の守備位置つきます。
そうです、おもちゃ売り場です。
頭の中にはもうここしかないのです。
なんでやねんですが、少年は至って真剣です。
『ここで千円で買えるものを買おう』
それしか頭にありません。もはや親父というより自分のほしいものを探しています。自分が喜べばお父さんも喜んでくれる、そう思ってました。
マジなんでやねんですが、その目は本物です。

ただおもちゃと言えども千円で買えるものはなかなかありません。
あるものが目に入ります。
『これだ!千円で買えるしこれしかない!!』


家についてお父さんの帰りを待ちます。


ガチャ

『お父さんこれあげる!』

プレゼントに家族全員の目がそそがれます。


お父さん大爆笑


家族つられて大爆笑


『なぜだなぜだ』


今思えばそれもそのはずでした。
皆さんaiboってご存知でしょうか、犬型のロボットで、人間声に反応して動くそのロボットは当時最先端の技術を搭載したものでした。
小澤少年がお父さんにプレゼントしたのはもちろんaiboではありません。

それにとても良く似たおもちゃをプレゼントしたのです。

声かけてもフルシカト、ボタンを押すとメシンッメシンッと音を鳴らしながら数センチ動くというものでした。

『なにに使えばいいんだよwww』

お父さんの笑いが止まりません。

確かに。
このメシン犬、なにに使えばいいんだこれ?笑
なんも考えてない小澤少年なのでした。


気持ちだけで買ったプレゼント。
正直喜んでもらえたかわからなくてプレゼントしないほうがよかったのかなと思いました。ちょっとだけ後悔。


ただ大人なった今、あのときのお父さんの気持ちがなんとなくわかります。


もし、自分に子供がいて、誕生日プレゼントにあのメシン犬プレゼントされたら、あのときのお父さんのように大笑いすると思うし、それと同じくらい大泣きすると思います。


少年、君はきっといいプレゼントをしたよ!

画像1

実家からさっき送ってもらいました🙆
タカボて!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?