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No.9 すき家
すき家のときの話をしますね
今までいろいろなアルバイトを経験してきましたが、人生で初めてしたアルバイトが牛丼チェーンのすき家でした。
結果8年くらい働くことになるすき家。
いろいろなことがありました。
治安の悪い店で深夜働いてたら、なんでかわからないけど客席から丼飛んできたり、トイレから客帰ってこないなと見に行ったらトイレのタンク真っ二つに割られてたり。
『なに?世紀末なの?』みたいなことが山ほどありました。
昔はそんな店も深夜従業員一人、いわゆる『ワンオペ』で働いてました。お客さんが来ない前提で組まれた深夜の作業プラン。お客さんが来るたびに白目むいてたのをおぼえてます。
そんななか『ワンオペ』が世間的に認知され、『おい!一人じゃさびしだろ!頑張れー!』と深夜は絶対に二人で働くことになりました。
ただもともと少ない深夜従業員。そこで大勢雇われたのがベトナム人の方でした。
その日も深夜でバイト、時間を見ると22時55分。23時に来るはずのベトナムの方はまだ来ません。
社員さんに電話すると『あーそしたらさベトナムの人取りまとめてる人いるからその人に電話させるからまってて』
大勢雇われたベトナム人のシフトを管理してる長がいるようです。
しばらくして店の電話がなります
『はい小澤です』
『はい、私は○○です、どうしたもしもし?』
どうしたもしもし?!?
『あの、一人こないんですけど』
『あー、わずかに頂きます』
わずかに頂きます!?!?なにを!?!
しばらく話してて気づいたのですが、ベトナム人を束ねてるのもベトナム人でした。
なんでこんなやり方にしたのか。
拙い日本語をまとめると、日にちを勘違いしてたみたいで、今日は行かなくていいかとか言い出したけどしっかり叱っておいたからあと1時間後くらいにいきますということでした。
状況がなんとなく飲み込めました。
不慣れな日本語でありがとうと思いながら、電話の切際の『申し訳ありません』だけが言い慣れてて、とても悲しくなったのを覚えてます。
1時間後、ベトナム人の男の子がやってきます。なにも言わずに働き始めます!
おい!!申し訳ありませんは!!申し訳ありませんをくださいよ!!
さすがにこれはと思い
『あのさ、理由はどうあれ遅刻してきたんでしょ?謝らないと。こっから一緒に働くんでしょう?ちゃんとしよう』
普段怒らない小澤、頑張って怒ります
返ってきた言葉
『ふふふ☺』
笑い話じゃねぇよ!!!!
慣れない必死の思いは1ミリも伝わってなかったのです。
ここから朝まで9時間、白目が止まりませんでした。
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