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前山剛久氏の俳優復帰が不可能なハッキリした理由

故神田沙也加さんの交際相手だった前山剛久さんが芸能界(俳優?)復帰を匂わせているらしい。
この件で一部ネット界隈ではバッシングが起こっているが、、。

倫理的に正しい・間違っている以前に、すでに構造的に彼は芸能界、特に俳優での復帰は不可能だと感じる。

それを説明する為に、一つ例をあげてみよう。
皆さん、映画の寅さん、ってご存知だろうか?
昭和の葛飾区柴又を舞台に、ちょっとおっちょこちょいな三枚目のフーテン寅次郎が毎回謎めいた美女とドタバタ喜劇を演じる、あの寅さん、だ。

寅さんを演じたのは渥美清という俳優だが、彼の演技は映画の寅さん役にバッチリハマり、彼の代表作となった。

しかし、あまりに見事なハマり役だったため、彼が他の役を演じる時にも必ず寅次郎の影がチラついてしまい、、ほぼ他の役が回ってくる事は無かったという。

これと似たようなケースは他にもある。
あの世紀の超大作SFスターウォーズのレイア姫やルークスカイウォーカーの演者も、同様の苦しみに見舞われた。
レイア姫を演じたキャリーフィッシャーも、スターウォーズシリーズが終わった後は、何の役をやってもレイア姫のイメージから逃れる事ができず、女優としての仕事が回ってこず、長年、苦しんだという。
そして、いつしかドラッグ等に溺れ、そこから生き直すのに長い年月を要した、と回顧録に記している。

これらの例は、芸の振り幅が比較的狭いタイプの役者に起こりやすい。
ハマり役に出会うと、そのイメージを脱するのが難しいのだ。

さて、前山氏も、実生活ではあるが、コレと似たような事が起こっていると考えられる。
前山氏のハマり役はこうだ。

「将来を嘱望された若く美しい女優を残酷に死へ追いやった、美男ではあるが性格は顔と正反対のゲス野郎」

これをリアルすぎる現実の舞台にて、見事に演じ切った。
このインパクトは強烈に観客(神田沙也加さん自死のニュースを見聞きする人達)の意識に焼きついた。前山氏🟰死へ追いやるゲス野郎の役、がクッキリ鮮明に観客の記憶に定着してしまったのである。
これは強力なバイアス(思い込み)となって、先の寅さんやレイア姫同様、今後の彼の役者人生にまとわりついていくこととなる。

渥美清が生涯、寅さんから逃れられなかったように、キャリーフィッシャーがレイア姫から逃れられなかったように。。

そして、、、
前山氏の場合は更に恐ろしいオマケが付いてくる。

芝居なら、役を降りれば現実の「自分自身」に戻ることもできるが、前山氏の場合は芝居の役なんかではなく、、、。

現実に自分の人生の中で、この役を見事に演じ切ってしまった、のだ。

このゲスな役を降りようとしても、降りることは叶わないのである。。。

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