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ギュスターヴ・ドレ

最近私の心を鷲掴みにした二つの絵があります。どちらも海外の雑誌だったり日本の書籍だったりをたまたま手に取って目にしたもの。本屋あるいは図書館に通うっていうアナログな行為はこういう出会いがあるからやめられないのです…!

てことで今回はまず一つ目の絵について取り上げます。すごーくここに、その絵をばばばーん!とあげたいんですけど、縁起の良いテーマでもないし、怖い絵が苦手な人もいるかもしれないので画像はあげないでおきます(そんなに怖い絵でもないけど)。ただ、検索すれば見れます!それはギュスターヴ・ドレの「The Vision of Death」という絵。馬に乗った死神が仲間を引き連れて現世に降りてくる、といった構図です。ご興味の向きは是非に。

とにかくある雑誌の表紙になっていたその絵をたまたま見た時、すっごく心惹かれてしまったのです…!よくわからないけどなんだか目が離せない。私はその時それが誰が描いた絵かも知らないし、もしかして死神というテーマに惹かれちゃったのかしら?と思って自分で自分を心配してしまいました(笑)しかし後で調べたらその絵を描いていたのは前述の通りギュスターヴ・ドレという人で、さらに彼の絵は他のどれも素っ晴らしく、そっかぁ!絵のテーマではなく彼の絵そのものに惹かれたのね!と思ってちょっとホッとしました。

さて、そんなギュスターヴ・ドレ。どんな人物なのかWikipediaから引用してみます。

ポール・ギュスターヴ・ドレ(Paul Gustave Doré, 1832年1月6日 - 1883年1月23日)は、フランスイラストレーター画家版画家挿絵画家、彫刻家)。 アルザス地方ストラスブールのニュエ・ブルー(青い雲)通りに生まれ、パリの聖ドミニク通りで没しペール・ラシェーズ墓地に埋葬された。
15歳の時から画家として活躍した。その後パリに移り、挿絵画家としてダンテバルザックフランソワ・ラブレーミルトンセルバンテスの挿絵を手がけた。1853年にはジョージ・ゴードン・バイロンの挿絵も描いている。また、イギリス版の聖書エドガー・アラン・ポーの『大鴉』も手がけ、生前から国際的にその名を知られていた。

Wikipediaより

15歳から絵を描き始めて51歳で亡くなるまでなのでそんなに長い期間でもないと思うのですが(80歳とかまで描き続けるような人に比べたら)、非常にたくさんの絵を残しています。そしていくつか絵をあげますがとにかく緻密に描きこんであるのです。構図もすごい!(ちなみにもうパブリックドメイン)。後世にかなりの影響を与えたそうですが、ちらっと何点か見ただけでも確かにそうだろうな、と思います。天才だったと思うし、尋常じゃない集中力の持ち主だったんじゃないかなあ。

すごくないですか?細かさとか光とか影とか…!!ネットじゃなくて印刷物の実物を見たいと思って検索してみましたが、いまのところ日本でドレの挿し絵もあってすぐ手に入りそうな書籍は『ドレの神曲』(宝島社)とか『ゴシック文学神髄』 (ちくま文庫)でしょうか。画集が欲しいところだけど残念ながら画集は絶版らしいです。是非復刊してもらいたい…!そして画家というよりイラストレーターということもあってか日本の美術館で観れるのは一点だけっぽい。国立西洋美術館の所蔵になってるのを見つけました。↓

ラ・シエスタ、スペインの思い出

ということでまだまだ知らないこともたくさんありそうなのでドレについては引き続きいろいろ調べてみたいです。そして最近私の心を掴んだもう一つの絵についてはまた次回(かどうかわかんないけど)取り上げる予定です。

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