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神奈川県立近代美術館 葉山

現在開催中のコレクション展『野崎道雄コレクション受贈記念 見えないもの、見たいこころ』を観に行ってきましたー!神奈川県立近代美術館葉山!葉山とわざわざ後ろにつくのは神奈川県立近代美術館にはもうひとつ鎌倉別館があるからだと思います。鎌倉別館の方には行ったことないけど葉山に行ったのは2回目。一度ブラザーズ・クエイ展を観に来たことがあります。

さて、今回の展覧会は前々から行こうと思ってたわけじゃなく、ノーマークでした。新聞の夕刊に葉山の近代美術館について掲載されていたのを読んで急遽行くことにした次第。おおよそ次の内容のことなどが書かれていました。以下コレクション展の企概要を公式HPから引用してみます。

当館では2022年度、野崎道雄氏(1931– )からゲルハルト・リヒター(1932– )を中心とする150点余りの寄贈を受けました。眼科医であった野崎氏は、1980年代より近・現代の美術への造詣を深め、作品の収集を行いました。
野崎氏がとりわけ心を寄せたリヒターに加え、ジグマー・ポルケ(1941–2010)、ヨーゼフ・ボイス(1921–1986)、マルセル・デュシャン(1887–1968)、ロイ・リキテンスタイン(1923–1997)らの作品を精選し、長年の収集に込めた思いの一端とともに紹介します。

神奈川県立近代美術館公式サイトより

ボンヤリと新聞記事を眺めていた私は急に目が覚めました。えっ?なっ、なんですと?ボイス??ボイスの作品が展示されてるの?!マジ?!と…。そう、私はヨーゼフ・ボイスが大好き!リヒターについても昨年開催された展覧会を観に行ったところでその多岐に渡る作風にすっかりファンに。えーっ!もうこれ行くっきゃないじゃん!会期も7/2までだし!!と思いました。

私はこの新聞記事を読んだ翌日にたまたま有給を取っていたし、さらにこの新聞記事を読む前、会社で"森戸"という固有名詞を目にしてふと葉山に行ったことを思い出したりもしていたわけです(葉山には森戸大明神という神社や森戸海岸という海岸があります)。その偶然にもビックリ。しかし同時にこれは偶然じゃないぞ!とも思いました。神奈川県立近代美術館葉山の後ろには海岸があるのですが、葉山まで来て自分の作品と海を見て命の洗濯をしなさい、とボイスに呼ばれてるんじゃないかと…!(都合の良い解釈(笑)。

ということでその記事を読んだ何分後かには葉山へ行くために乗り換え案内で時間を調べはじめました(笑)調べたら片道2時間半、つまり往復5時間ぐらいかかることが判明。そっか、そんなにかかったっけ…!夕方までには帰らないとならないから現地にいられるのはおよそ3時間のみ。それでも行きたい気持ちが勝って行ってきました!こういう時の私は本当にバカだなあ~と思うけど、行動しないで後悔したくはないのです。

さて、電車で行く場合、美術館の最寄り駅は逗子駅か逗子・葉山駅。そこからバスで20分くらいかかります。バスは海沿いを走っていくルートなので途中からは葉山アリーナや海の景色も堪能出来ます。丘の緑も本当に美しい!葉山に別荘欲しい(笑)葉山へ行くにはそのバスに乗るしかないからかこないだ来たときもそうだったけど混んでいました(平日なのに!)。そうこうするうちに美術館に到着!

同時に開催されていたのは『生誕110年 傑作誕生 佐藤忠良』展(というかこちらがメインの展覧会)。私の目当てはコレクション展でしたがこの展覧会も良かったです!私は彫刻について全くといっていいほど知らないので多分存じ上げない方だろうと思いながら観てたのですが、最後の部屋であの『おおきなかぶ』の絵が展示されていて初めてあの絵本の挿し絵を描いた人だとわかりました!Σ( ゚Д゚)

『おおきなかぶ』といえばこの挿し絵!

佐藤忠良さんは彫刻だけでなく絵も描き、さらに海外の美術作品なども収集した方だったようです。今回の展覧会ではその収集した作品なども観ることが出来ました(ロダンとかドガとか)。

さて、実際の展示はコレクション展が先で佐藤忠良展が後だったので順番が逆ですが続けてコレクション展について。写真は原則撮影不可。残念!ボイスの作品撮りたかったなあ~。今回の展示はリヒターの作品がメインで50作品くらいありました。小さいものが多かったけど、アブストラクト・ペインティングの作品ですごく好きな感じのがありました。あとマルセル・デュシャンの作品が興味深かったのでもっと知りたいなと思ったりも。

そしてそしてボイスの作品は4つ飾られていました!ボイスの作品の前でしばらくウロウロしてたので係の人に怪しいやつだと思われたかも(笑)だってずっと作品の前に居たかったんだもーん。"芸術=資本"と書かれたボードがありましたが、人は誰もが芸術家なんだ、という主張をしたボイスの考え方が好きです。ボイスの作品を観てもこれは一体なんだろう?と思うことばかり。というか逆に一つもこの作品はなんかわかる!というものは無いのです。今回観ても「ああ、やっぱりよくわかんない!!(笑)」と思いました。

ボイスの作品は17点寄贈されたようなので、また未公表のものを展示してくれるのを期待。展示されたらまた来ないとなo(^o^)oワクワク♪と思いつつ展示室を出てふと受付の横を見ると、地下に図書室がありますよ、という案内が目に入りました。こないだ来たときには気づかなかったけど、もしかしてボイスの文献とか最近知ったギュスターヴ・ドレの画集もあるかも?と寄ってみることに。入ってみたら美術関連の本がたくさん!ボイスが日本で開催した美術展の図録や外国で開催されたらしい展覧会の図録もあって見てきました。ここは多分展覧会のチケット買わなくても入れる場所なのでこんなのがあっていいなあ~、葉山!と思いました。

また、この美術館の裏には庭があってそこには彫刻も展示されています。開館してる間は誰でも自由に出入り出来るようです。入ってきたのとは別の出入り口から庭に出て撮った写真がこちら。

緑が多くていいなあ~

この写真の方角とは反対方向に歩いていくと何やら小道に出ました。

右が美術館の敷地。この小道を歩いていると林の中でガサガサと音がします(!)何?!と思ってそっちを見ると超速いスピードで小動物が動いています。慌てて撮ったのがこちら。

見えるかな?

大きくして切り取った写真がこれ↓

リス??

さらに小道をずんずん進んで行くと、道の向こうに広がっているのは…

海ーーー!

そう、美術館の裏はすぐ海なのです!!(ここは一色海岸というそう)。私は海岸に行ったら後先考えず必ず裸足になって歩くのですが、さざ波に足をつけてしばし海を堪能してきました。気持ち良かったー!!(≧▽≦)葉山は鎌倉より奥なのでなかなか行きづらい場所ではありますが、葉山もやっぱりとっても良いところ。また行きたいです!以上、神奈川県立美術館葉山についての話題でした!

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