【TMS治療】9回目〜12回目
以下の過去の治療記の9回目〜12回目を本noteに統合しました。
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本記事は上記TMS磁気治療記マガジンに収録されています。
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1-4回目、5-8回目は以下の記事をご参照ください。
TMS治療9回目 笑器麻酔なし〜刹那的に、今を楽しんでいい〜
今日は麻酔が壊れてしまっているということで、麻酔なしでやることに。
終わった後は少し頭が痛みます。タイプミスが多い。
少しフラフラする方は、近くのカフェで休憩して帰るといいでしょう。ベローチェとドトールが近くにあります。ちなみに、近くの「つじ田」というつけ麺屋さんは美味しいです。
このノートを書いている理由は、治療中に考えた、感じたことを書き留める為です。自分で驚くことを考えたりするので。
同じ強さで、痛み覚悟で麻酔なしでした。「痛い方が効く」と言い聞かせて。でも、もう9回目なのでだいぶ安心感がありました。
思うに、「痛い」というのは「そこが凝っている」と考えてもいいんじゃないかなと個人的には思っている。脳と筋肉を同じレベルで語るのは間違いかもしれないけれど、筋肉も怪我をした部分や凝っている部分は電気を通ると痛みを感じます。整骨院や電気風呂に入ったことがある人なら、経験があると思います。血流が滞留しているから、刺激を与えてほぐしていく。そんな感じなのかなと(※医師の見解ではありません)
そう思った理由として、4回目に麻酔なしでやった時よりも痛みが少なかった。特に右側が痛くて、少し弱めにしてもらった。担当の助手さんは、「強さによって特に効果に違いはない」と言っていたけれど、弱すぎると効果が少ないのは当然だと思う。
ショウキという麻酔の良さは、心からリラックスしてTMSを受けられること。普通に気持ちいいです。
今回はなしでしたが、左側治療の時に思ったことが新鮮だったので記載。
「人間、本当にいつ死ぬかわからない。刹那的に、今を楽しんでいい。そこに罪悪感を感じるのは、『将来が不安』という教育や親の影響。もしも今を楽しみ続けて、その結果不幸になるとしたら、その時は死んじゃえばいい。実際は、その心配はただの『杞憂』」
不思議ですが、解釈はともかく、そんなことを考えた。この考えの是非は知りません。ただ、そんなことを考えたというだけです。もしかしたら、そんな考え方と対極にいるからこそ、病んでしまったのかもしれないなと今は考えています。
フィリピン留学、楽しむぞ。
TMSを受けた日はよく眠れる。不眠にもいくらか効果があるみたいだ。
TMS治療10回目-がんじがらめの自分の思考のリミッターを外す
治療中の思考の変化
左脳の時
自分はサイコパスなんじゃないか?と考えた。ここ最近、父親のことを他人の感情がわからないサイコパスだと思っていた。と同時に、人類みんなサイコパス何じゃないかとも考えた。
サイコパスの定義とはなんだろう?究極的に自分のことにしか関心がなく、他人に興味がないこと?だとしたら、俺はそれに当てはまる。
どうしてこんなことを考えているんだろう。きっと、ずっとこう考えないと逃げられなかったこと(父親のこと)に一定の答えを出すためかな。(無限思考をストップするため)
そんなことを考えていたらすぐに終わった。今までで一番早い10分間だった。
右脳
今、死ねたら最高のタイミングだと思う。実は、フィリピンマニラで恋愛をしていた。もう会うことは出来ないし、いい思い出のまま終わりたいと思っている。
でも、人生はそうそう終わってくれない。生きなくてはならない。自分は今後働けるだろうか?自分は今後どんな人生を歩むのか。何かに聞いてみたけれど、わからなかった。ただ、今後お金で困ることはないし、思うよりもひどい人生ではにことはわかった。
今回は何も期待せずに受けたのつらつらとそんなことを考えていました。この思考、実は普段自分が考えていることとは全然違うんですよね。普段の自分の思考は、子供のこととか、家族のこととか、自分の体調のこととか。
今の連続が人生で、人生って写真を撮ることに似ている。どれくらい最高の写真を沢山とれるか、そんな競争をしているのが人間(僕)。最高の瞬間を恐れる必要はないし、飛び抜けてしまってもいい。イメージ、最高峰の山の頂点にいるようなイメージです。
不思議でしょう?w こんなことをTMS中には考えるんです。色々な体験談を読んだけれど、僕は特殊なのかもしれません。効果のない人もいるらしいです。
箱の中にとらわれてがんじがらめの自分の思考のリミッターを外すようなイメージです。
行けるとこまで行ってみよう。思いついたことをやり切ろう。それでいいじゃんか。
TMS治療11回目〜反芻思考についての効果〜
うつと発達障害での困りごと軽減の為に始めたこの治療も、10回を超えた。かなりスローペースだったが、じわじわと効果が出ている。
治療中に考えることをメモしておくというのは、とてもいい。思考の変化が手にとるようにわかるからだ。今日も淡々と。
◾︎左脳に当てている時
今日はショウキという麻酔を使わなかった。結果、特に左は痛みが全くない。初めの頃は痛かったのだが、今はパチパチと電気を当てている感覚程度。
自分の今の症状と、過去にしてきたことを考えた。
不眠症はカウンセリングで改善した。反芻思考はTMSで改善した。疲れやすいのは筋トレで改善してきた。全ての積み重ねで、徐々に良くなってきている。
一番悪い時、僕は昼夜逆転し、希死念慮がまとわりついた。朝は起きれず、夜は眠れない。今は、眠れない時は「自分は不幸を選択することで自分を罰するというゲームを行なっている」と認知し直すことで、苦しみにストップをかける。様々なことの組み合わせで、今は薬を飲まずに眠れる。
しばらく、体力を戻すことに集中したい。これができれば、社会復帰という言葉も見えてくる。今まで少し歩くとうずくまりたくなるような疲れが出てきたが、今はそうでもない。
焦りは禁物。いいペースなのだから、継続していこう。
◾︎右脳に当てている時
左脳は思考を、右脳は感情を司る(諸説あり)と言われる。右脳に当てている時に考えていたのは、
※かなりプライベートなことなので、マガジン限定にします。
子供のことをどう整理をつけるか。僕には前妻との子供がいて、今は2歳になる。かなりこじれて離婚をしたので、養育費なし、面会なしという条件でようやく決着をつけた。お互いに傷つけあった離婚だった。
今でも、僕の悲しみの根源はこの事件にある。僕の鬱はこの件と無関係ではない。TMSの何がこのことを考えさせるのかわからないが、「この件は足掻かない(あがかない)ほうがいい」と考えた。「いい父親」というのは僕の中の一つのキーワードのようだ。未だに僕には「いい父親」になる自信がない。これは育った環境や父との関係性にも由来する。スピリチュアル的な考えになるのかもしれないが、離婚もこの自信のなさと無関係ではないと思う。
そんなことを考えて、10分間×左右が終わった。
今回は麻酔はなく、右は相変わらず少し痛い。ショウキという麻酔をした方が、心地よさはある。これはプラセボかもしれないが、効果の感じ方もショウキをした時の方が実は大きい。たったの16回しか受けられないので、この3000円をケチるのはやめようと思う。(尚、スタッフにも資格のようなものがいるようで、麻酔を使えるスタッフがいない時は無条件で使えない)
※追記 2020年現在、麻酔は原則使わない方針だそうです。
全体的には今までで二番目に効果を感じない回だった。ブーストドリンクではないので、徐々に効果は出てくるものだろうと思う。本来、TMSを受けずに健康的な生活を送れるのが一番いいのだ。
【ASD治療記】TMS磁気治療12回目〜ひとの気持ちが聴こえたら 私のアスペルガー治療記〜
今回のタイトルは上記の本より。TMS治療を受けたアスペルガーの男性の治療記だ。
経頭蓋磁気刺激(TMS)を受けたロビソン氏はどうなったのか?
驚いたことに、それまで数えきれないほど聴いていたソウル・グループの歌から感情が読みとれたというのだ。以前は、楽器や音響機器が発する音を敏感に耳でとらえ、それらが正常に機能しているかどうかを判断するばかりで、歌詞にしても字義どおりに受けとめるだけだった。ところが突如、歌詞にこめられた思いが理解でき、涙があふれたとのことだ。またあるときは、まわりの人が発する非言語のシグナルから、その人の感情をくみとったり、過去の出来事を新たな視点から考えたりすることができたという。
現在、経頭蓋磁気刺激は、アメリカでもまだ自閉症の治療法としては認められていないが、ロビソン氏をはじめ、本書に登場する人たちがTMSの有効性を訴え、食品医薬品局(FDA)に認可を求めている。そう遠くない将来、アメリカのみならず、日本でも自閉症の治療にTMSが用いられる日が来るかもしれない。
私のTMS治療も12回目を終えた。全部で16回受けるため、4分の3が終わったことになる。今日はTMS治療後、医師との面談だった。かなり嬉しいこともあったので、記していきたい。
【治療編】
今日はかなりの混み具合。過去最高だ。来る度に次回予約の空きが先になる(=患者数が増えてきている?)。このnoteの読者も述べ5000人、マガジン購読or記事購読頂いた方も確か60人は超えたので、TMS治療を受け始めた5月から大きく認知度が上がってきているようだ。これはNHKでの特集効果もあるようだ。
少なからず、この僕の体験記も認知度向上に繋がっているんじゃないかなと思っている。治療を受け始めた当初、ネット上やツイッター上に情報源は少なかった。いわゆる、エセ医療呼ばわりもされていた。自分の頭で考えて、これは金銭と時間をかける価値がある治療だと判断して受けることにした。
前置きが長くなった。12回目の治療を受ける。
今回は麻酔は使えない日。新しいスタッフさんだったからか、いつもと違って試し当ての時に歯がカクカクしたり目がピクピクしたりする。これは良くない当て方。4回ほどうまく当たらないので、ベテランスタッフが変わって当てて頂いた。微妙な角度があるらしい。変な当て方をすると治療後の気分も良くないので、しっかりと伝えた方がいい。うまく左に当てることができ、治療開始。
【左治療中の思考】
左は思考を司るとざっくり考えていい。幾分、反芻思考が軽減したのは、左脳の当て方にも関係があると思う。(左と右では当て方が違う)
筋トレを開始したことなどをぼーっと考える。苦行のようにジム通いするのではなく、マラソン大会に参加することなどをゴールに置いてみたらどうかなーと考えた。完走ではなく、参加する。いくつか調べてみよう。大切なのは挑戦すること。
【挑戦】というワードが何回も浮かんだ。うまくいくいかないじゃない。挑戦それ自体がきっと大切なんだ。挑戦を決めて、活力にするそのプロセスが大切。
そんなことを考え、あっと言う間に10分が終わった。
【右脳】照射時の治療中の変化
ベテランスタッフさんが当ててくれ、一発でいつものように当たった。右脳は感情を司る(ざっくり言うと)。特に今回は治療後に医師との診断があったので、全ての思考を覚えているわけではないが、僕は直後に思考メモをさっとするようにしている。
役に立つ立たないの価値観から、
好きか嫌いか
心地よいか心地よくないか
気持ちいいか気持ちよくないかの価値観へ
上記のことを考えていた。意味はよく知らない。何かをする時、私は無意識に「これは役に立つか、立たないか」で考えがちだ。この思考が悪い方に走ると、鬱の一要因になるということだろうか。「好きか嫌いか、気持ちいいか気持ちよくないか、心地いいか心地よくないか」この判断軸で行動してみよう。
【医師面談】治療による変化について
四回に一回、医師面談がある。今回は12回目なので、治療後に面談。
僕「始めの頃より全然痛くなくなってきました。これは何か良くなっているとか、鬱が軽くなっているとかそういった意味はありますか?」
→「特にないですね笑。慣れの部分が大きいです。最近、何か日常や気分の変化はありますか?」
僕「大きな変化はないですが、ジム通いを始めました。体力が落ちているので、一回行くと興奮して夜眠れなくなったり、次の日は一日寝てしまったりはしますが、徐々に体力を戻したいです。そういった意味で今までやらなかったことを始めているので、これも効果の一つかもしれません」
→「それはいいですね」
僕「あとは、実は最近、父親も自分をアスペルガーと認めて、母親のカサンドラ状態が少し改善したのは驚きました。母親と父親はよくいさかいを起こしがちだったのですが、不思議と喧嘩が減ってきましたね。これは巡り巡って起きた予想外の出来事でした」
→「アスペルガーは遺伝要素も大きいですからね。あ、この本知っていますか?差し上げます。」
ツイッターで見かけたことがある。ずっと読みたかった本だ。アメリカでTMS治療を受けたアスペルガー男性の話だ。まさかくれるとは。
概要だけ、さっと紹介したい。
ざっとスキャンしただけだが、興味深い記述が多々ある。
著作権もあるので、興味がある方は是非自分で読んで下さいと言うしかないけれど、TMS治療についてこんなに詳細な治療記は他にないだろう。
今回は記事を書くのに結構時間がかかった。
人の気持ちが聴こえたら
TMS治療は万能な解決策なんかではない。
けれども、実りある人生を築く一つの選択肢になるのかもしれない。
※本のサービスは医院のサービスに含まれているものではありません。ブログを書いているから渡してくれたわけでもなく、アスペルガー(ASD)の私の為に渡してくれたようです。サービスに含まれていると誤解なきようお願いいたします。
続編↓
9-12回目まとめ
上記は2019年9月から10月に受けたものです。フィジカルだけでなくメンタルのためにも筋トレを初めました。また、不思議なことに、自分のアスペルガー特性を理解しよう、出来ることなら悪い部分は治そうと努力してきた結果、家庭にも変化が表れています。私の母はずっと鬱を患っていたのですが(自律神経失調症や不安症に近い)、父親のアスペルガーによるカサンドラ症候群だという結論に至りました。父親は未診断ですが、遺伝要素が強いことから見ても可能性は高いと思います。
家族で話し合いをした結果、父親自身もアスペルガー特性を認め、努力するようになりました。人はだいぶ変われると思います。結果、母親の鬱が軽減するという嬉しい出来事も起きました。私自身も、生き方を見直すという根っこの治療ができたことは自分の人生の中の大きな出来事でした。
発達障害×TMS治療でこの記事を購入して頂いた方の中にも、遺伝的な要素で自分がそうなったと考えることもあるかもしれません。家族にお話してみると、意外と家庭の平和が訪れる可能性もあります。
休むことで開ける人生がある、とはとある本の一説です。ぶち当たった障害や悲劇は、別の側面からあなたにメリットをもたらすかもしれません。
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