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おうちでつくろう_03 わたしのお店のショッピングバッグ

中の人には姉がいます。
2つ歳上の彼女はおままごとが大好きで、頻繁に参加させられていました。中の人の役柄は多岐に渡るなか、とくに記憶に残っているのは「ペット」です。犬だったり、猫だったり、小鳥だったり、ときには「何らかのペット」でしかないことも。
わが子から寄せられるごっこ遊びへの出演依頼においては、なんとかしてペット枠を回避したい所存です。

わたしのお店のショッピングバッグ って? 

今回は、子どもが大好きな「お店屋さんごっこ」につくる楽しさをかけ合わせる、ショッピングバッグのデザインにチャレンジしてみます。
・対象年齢 : 5歳~(お絵かきできる年齢)
・学びポイント : 観察、リサーチに親しむ
・用意するもの : 無地の紙製ショッピングバッグ、お絵かきアイテム

※とくにリードでのフリは受け(られ)ていません

Step01. 何屋さんにするかを決める

まずは何を持って帰れるお店なのかを決めてもらいます。今回は、大好きな本屋さんに決定。
たとえば「レストラン!」といったアイディアを嬉々として繰り出してきたあかつきには、「お持ち帰りメニューもあるんだね」などでフォローしてあげてくださいね。 

Step02. デザインを観察する

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何屋さんにするかを決めたら、マイバッグを利用していてもじわじわと増えゆく紙袋の中から、無地の紙袋を見つけてもらいます。
ポイントは、「いくつかの中から見つける」という設定。無地であるかを確認するには、ひとつひとつ取り出して見てみることになります。「あ、これ無地かな?」と手にとってみたら、目立たない箇所にさりげなくすてきなグラフィックが施されていたり。
このプロセスを通して、あらためてさまざまなデザインを目にすることができます。

ガサゴソし始めたら、ぜひ途中で「気づいたはことあるかな?」など問いかけてみてください。「このお店は何で青色なの?」「なんでこの絵が描いてあるの?」「この紙袋はつやつやしている」など、気づいたことを話してくれるかもしれません。
そんなときは「そうだね〜、なんでだろうね」と、デザインの意図を想像する、Webで調べるといった行動を促すと観察やリサーチに親しむことができます。

ちなみにメンバーの子ども(小学校3年生)は、iPadの音声入力機能で検索していました。ネオ・デジタルネイティブ世代、すごい。

小学生のお子さんなら「自分だったらどういうことを伝えたいかな?」と聞いてみるのもおすすめ。「好きな絵を描く」に加えて「好きを伝えようとする」態度に触れる機会になります。

Step03. アイディアをスケッチする

いよいよデザイン開始! 画用紙やコピー用紙に思いついたモチーフを描いていきます。

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なんだかぶつぶつ言いながら描いては消す様子。
横で仕事しながらふんふん聞いてみると「本屋さんだから本棚かな~」「本だけだとつまんないな~」などと言っている。
おお、しっかり考えているね…!

最終的に、フクロウがメインのデザインになりました。意図をたずねると、
「フクロウは頭が良いイメージだからフクロウにしたの。わたしの本から飛び出てきたフクロウだよ!」
とのこと。
フクロウが店長なのかと思いきや、ちがうのね。フクロウと本の関係性の捉えかたがおもしろい。

Step04. お絵かき、本番

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モチーフやタッチが決まったら、紙袋にまず下描き。
続いてはマーカーで色を塗って…

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見てください、紙袋の傍らにある紙を。茶色のフクロウに合う色を、試し塗りしています。なんでも思いつきで行動していると思っていたのですが、こういうところは慎重派なのか。

Tips : 下描きで燃え尽きかけたら

ついつい下描きに熱が入ってしまい本番を前に飽きる、といったことってありませんか。何度も同じ本を読んだり動画を観たりするのは好きなのにね!不思議ね!!
…そんなときは、下描きにそのまま色塗りして、切り抜いたものを紙袋に貼りましょう。コラージュです。これは、コラージュです。

Step05. ショッピングバッグ完成、そして、開店

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完成。予想とちがい、なんだか大人っぽいデザインのショッピングバッグができました。
ちょっと前までアンパンマンって連呼していたのに…子どもってば、どんどん大きくなってるのね…ちょっと泣きそう…。

あそんでみた

失礼しました、つい。
完成したのはあくまでショッピングバッグです。しかしながら、冒頭のとおり子どもにとっての本旨は「ごっこあそび」。ワークはこれで終わりではありません。

新しくオープンした、『ふくろう本や』に買い物に行きます。
自分が買った本をまた買うのって不思議な気持ちだわ…という思いは横におき、これくださーい。
「〇〇〇円でーす。袋にお入れしますか? とってもかわいい袋なんですよ。袋に入れますか?」

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むっちゃ袋推してくる…お願いしまーす。
このあと、5回くらい買い物に行きました。

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まとめ

目にしたモノやできごとについて「どうしてこうなったのだろう」「なぜこのかたちにしたのだろう」と気づき、考える場面は、大人の暮らしにおいても数多くありますよね。

「学ぶ」ふるまいは、世代を超えて、とある過ごしかたの質を高めてくれる。お世話になっている先生がたのお話から、わたしたちはそんなメッセージを感じています(見解)。

最後に、本編とまったく関係ありませんが、子どもからのオススメ本をご紹介いたします。

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特におすすめなのは、まんなかの『くらべる骨格動物図鑑』だそう。


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