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「人質の朗読会」小川洋子著 感想

さて、今回は先日に決めて皆さまへと告知しておいた小川洋子著作の「人質の朗読会」をテーマに色々と感想なんかも書いて行きます|ω'*)

もう読了している方も多いでしょうか??

多少のネタバレも含むと思いますので、まだ読了していない方は良いタイミングでこのnoteを読んで頂ければと思います|д・) 

この本で衝撃的なのは、結末を最初にどーーーーんっ、と提示されている事なんですよね( ꒪⌓꒪)そこからラジオ番組を追っていくように過去の経験談を聞いて、それぞれの話者のさらに過去の話に耳をすませる、という話。

そう、この本は現在進行形でハラハラさせる本ではなくて、ある人間が生きたある時間を追体験していくのです。ページをどれだけ捲ってみても、覆らない結論は最初に提示されていて、9人の断片的な人生に一方的に触れる事ができるだけ。

それなのに、全体を通して読むと絶望感が少し和らいでいる、そんな不思議な本だったりします(*'д'*)



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2,318字

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