VBT トレーニングの効果は「速度」が決める

初めて読んだVBTに関する本で、今後にまだ英語でしか出ていないVBTに関する本を読むにあたって、日本語でその内容を頭に入れておこうと思って読み始めたら、めちゃくちゃ面白くて、英語の本を読むのもとても楽しみになってきた。

怪我をせずにどうやってトレーニングを積み重ねていくかということを普段から考えていたが、この理論は傷害予防に向いているし、いたずらに伸びていたかも知れないトレーニング時間を減らせれば、競技練習やケアにその時間を当てることができるので、間接的にも傷害予防に寄与していく可能性がある。

どの目的にはどの閾値を用いるか、が特に重要なのかなと感じたし、今後もそこはさらに幅広い分野で報告がなされるのでないかと感じた。


トレーニングとは?
「流行りのトレーニング法を単に無批判に取り入れる事ではなく、基礎や基本という言葉に逃げるものでもなく、目の前のアスリートやクライアントのパフォーマンスを少しでも向上させるトレーニング方法、オーバートレーニングに陥ったり怪我をさせたりすることなく、少しでも効率よく効果を上げるためのトレーニング方法を現実的な課題と条件を踏まえつつ、科学的視点から冷静かつ多角的に検討し、最善の策を見つけ出すこと」
批判というのは、目的にとって適切かどうかきちんと思考・検証すること、というのが僕なりの解釈
トレーニングの7原則について、VBTにおいてはどう解釈されて行われるかが書かれている。意識性の原則でいえば、VBTでは挙上速度のリアルタイムフィードバックが前提であり、1レップごとに全力を出すことでスピードやパワーを維持するのであって、ただ回数をこなせばいいわけではなくなってくる、など。

トレーニングにおける負荷は基本的には強度×量で規定されるが、ことウエイトトレーニングに関しては、挙上スピードや可動域(動かした距離)も関わってくる。1RMを基準とした%で規定されるトレーニングをPBT(percent based training)という。
従来のトレーニングプログラムでは量が規定される事が一般的であるが、VBTではその日のコンディションでセット数やレップ数を自己で調整するのが基本。セット間レストも自己の能力を最大限に発揮できる時間までしっかり休む。

負荷-速度プロフィールの値にはいくつか種類があるが、ウエイトリフティング、スクワットなどではピーク速度を用いるのが一般的
ベンチプレスを対象とした負荷-速度プロフィールの決定係数は平均推進速度やピーク速度に比べて平均速度が最も高かったことから、MV(mean velocity)が表示されるデバイスが多い。
ウエイトリフティング種目の負荷速度プロフィールは?

VBTにおける負荷-速度プロフィールを用いた個人ごとの負荷質量を最も正確に設定する方法としては、個人ごとに作成した負荷-速度プロフィールを用いるべき
最小速度閾値
p221 じゃあ習熟した技術を持つクイックリフターならどうなるのか

リアルタイムフィードバックの方がいい
できるだけ高速を要求するより、具体的な速度を要求する方がいい

選手が毎回全力を発揮する意識があること
目的にあったリフティングテクニックで繰り返せる能力を要していること
がVBTのトレーニングを適用する上で重要

個人的なメモで、営利目的ではないので、購入しないでください。


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