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withコロナにおける経営のヒント

新型コロナの影響で、3密が出来なくなったり、移動に制限がかかるなど、特に店舗経営をされている方にとってはいまだかつてないほどの事態が起きています。まずお客様を多数集めることが出来ない。そして、地方から都市部に移動するのも制限が掛かり、商談や仕入れもなかなか出来ない。

現在コロナがやや落ち着きGoToキャンペーンで人の動きが再開しつつありますがまだまだ油断はできません。このような中、中小企業や店舗を経営してる方はどう対応していけばいいのか?事例を見ながら考えたいと思います。

3密は避けるが顧客との関係を密にしている美容室

コロナの感染防止に3密を避けることが当たり前になっている今、先日感染防止を機会として顧客との関係を密にして売上が回復した美容室に訪問しました。その美容室は個人事業主の小さな美容室。

オーナーは40代の男性。カット台が2台ありました。アシスタントは一人で、コロナになる前は、売上を稼ぐために、同じ時間帯に2人同時にお客様の対応していました。

しかしコロナによって感染防止が必要になり、カット台を1台のみに減らし、完全個人向けの対応に変更。また予約も新規予約は6月~7月にかけては受け付けず、既存のお客様の予約のみの対応にすることで県外や市外からの持ち込み感染防止を図りました。

その取り組みをFacebookとインスタグラムを活用して告知することで既存顧客への安心感が増し、緊急事態宣言が解除されてからは客数が戻りました。また一人一人に丁寧な対応が可能になったことで満足度も上がり、カット以外のサービスも提供することで客単価もアップ。現在はコロナ前の売上に回復しています。3密は避けるが顧客との関係を密にすることで、サービスの質を上げる。Withコロナの一つのヒントかもしれません。

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葬儀模様をZOOMで中継した葬祭業

50人~100人を集める一般葬よりも少人数の家族層に強い、小規模な葬祭業の社長に先日お話を伺うことが出来ました。地方では、JA系列の葬祭場や上場している大手葬祭場との競争が激しく、一般葬は大規模葬儀場が整っている大手が強い傾向にあります。

この葬祭業は、一般葬も対応可能ですが、これからの家族葬需要の増加に向けて家族葬を中心に営業方針を立てていました。核家族化が進み、葬儀需要も大規模よりも小規模、出来ればお墓も作らないなどの近年の傾向に対応しようと熱心に先行きを考えておられる社長です。

そんな時にコロナがやってきます。一般葬も家族葬も葬儀は密になってしまうため中々できない。でも亡くなる人は出てきます。感染防止を図りながらも心を込めた葬儀を提供したい。心を大切にした従業員教育も行っていた同社には家族葬の依頼が増えていきます。従来の一般葬の需要が小規模の家族葬にシフトしてきたのです。

ある日のこんな葬儀の依頼がありました。亡くなった方は葬儀業の近くにお住まいだったそうですがご親族が東京にお住まいで、コロナのため葬儀に向かうことが出来ないということで遠隔で葬儀が出来ないか?という依頼でした。

前例のない依頼にはじめは戸惑われたのですが、葬儀場で祭壇を作って、葬儀を上げている様子をZOOMを使って中継したそうです。それでも遠隔で参加できたご親族は大変喜ばれたそうで、ZOOMを活用した遠隔葬儀がその葬祭業の新たなサービスとなりました。ちなみにお骨は散骨してゆうパックで送付できるため、東京のご親族に送られたようです。コロナで新たな需要に対して、迅速に対応した結果、新たなサービス開発に繋がった事例です。

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いかがでしたでしょうか?

本日のまとめ

一つ目の美容室は、一対多を中心にできるだけ多くの顧客を集めて提供していたサービスを一対一を丁寧に対応することで満足度と安心感を与えて、業績が改善した事例でした。

二つ目の事例は、コロナで新たに生み出された需要や問い合わせに対して迅速に対応してそれをサービス化した結果、新サービス開発に繋がった事例でした。

共通して言えることは、個人事業主や小規模な企業であるからこそ、変化へ迅速に対応できる。コロナの前の世の中に戻ることはありません。現在~未来に掛けて起こっている変化に対応できる身軽さを武器にこの難局を機会として乗り切っていきたいですね。


またwithコロナで新たな取り組みをしている事例を引き続きご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに。

それではまたお会いしましょう!


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