初めてお笑い賞レースの構成をさせてもらって学んだこと
サスペンスドラマの真犯人は「左利き」であることが理由で判明するという展開を見飽きてきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ちょっと聞いて欲しい話があるんですよ。
先日YouTubeの吉本興業チャンネルで配信された「日本一早い賞レース100×100」という番組に構成として入らせてもらいました。
動画審査を通過した60組の吉本所属の芸人さんが100秒刻みのネタで対決し、優勝者には100万円という大会。(下記URLから見れます)
https://youtu.be/RkgUAQ8qEvk?si=ogABNpzPurnIx3qZ
賞レースの仕事に関わらせてもらう事は初めてでした。
そんな中で勉強させてもらったのは周りのスタッフさんの「芸人ファーストの姿勢」です。
第1回目という事でルール作りからスタート。
賞レースのルールを作るのってやっぱり大変ですね。
「こうしたら良さそうだけど…そうするとここの芸人さんに不公平さが…」
「このルールは芸人さん的には嫌かもしれない」
いろんなところに配慮し、公平にしなければならない。あれだけ考えても本番を終えて色んな反省点が出ました。難しいものですね。
そんな企画会議に参加する中で、気づいたことがありました。
スタッフさんの中には、これまでに何度も賞レースの仕事もされている、僕より遥かにキャリアも実績もある方が多くいらっしゃいました。そんなスタッフの皆さんから出されるアイディアが、全て芸人さんに寄り添っているものだったということです。
「そんなの当たり前だろ!」「普通のことを大袈裟にいうな!」「ランチパックの新商品が出たらとりあえず買ってみるけど、いまいちな事が多い!結局たまごが1番美味しい!」と言われれば、「その通りです」と言わざるを得ないかもしれないですが、何かアイディアを出す時って「自分のセンスを見せつけてやろう」って思ったり「すごいアイディアだね!」って言われたくなるじゃないですか?でも、そうではなく出場する芸人さんのことを1番に考えていて敬服したんです。
もっと言うと、こういうアイディアって芸人さんだったり、ネタだったり、お笑いにずっと向き合っているから生まれるものではないかと思ったんです。お笑いの仕事をやり続けるのは色んな意味でしんどいけど、ずっと向き合い続けてるからこそ、その経験則から芸人さんに寄り添ったアイディアが出せるのではないかと。
そういう人が芸人さんから信頼される作家やスタッフになるんでしょうね。
「お笑いが好き」であることを「お笑いができる」と勘違いして、ネタ見せで芸人に上から目線でアドバイスする作家に、そのような感覚はないでしょうから。
僕自身、今回の仕事で未熟な点、至らない点は多々あったので、さらに力をつけて行けるように頑張りたいと思います。
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