【NYY】背番号99が永久欠番となる日
日本時間の12月22日,9年360M(AAV40M)で契約合意となっていたAaron Judgeが正式に契約を締結。晴れて生涯ヤンキースとなることが決まりました。(メディカルチェックで事前合意が破棄されることもありませんでした😓)
2016年にヤンキースでデビューしたJudgeは翌2017年に当時の新人記録を塗り替える52HRを記録するなど大ブレーク。若くしてスーパースターの階段を駆け上がります。2018年からは相次ぐ故障に苦しみましたが,昨年は久々のフルシーズン出場。
そして今オフFAになることから,ヤンキースは開幕直前に7年総額213.5Mの契約延長を試みますがJudge側はこれを拒否。大きな賭けと見られていましたが,そのコントラクトイヤーにてアメリカン・リーグ記録を塗り替える62本塁打を放つなど,少なくとも21世紀においてはあのBarry Bondsに次ぐ傑出度を披露。残留交渉においてはJudgeの地元であるサンフランシスコ・ジャイアンツが最大のライバルであり,当初は敏腕記者からも”Aarson JudgeがSFG行き!”の報が流れたほどでしたよね。(裏付けの少ない誤報であった)
最終的にはヤンキース・オーナーであるHal SteinbrennerがJudge側と直接交渉を持ちかけたことが決め手となり,冒頭の9年契約が成立しました。
今回の契約に関しては記者会見を実施していますが,SteinbrennerオーナーとJudgeが残留交渉の舞台裏にも触れています。
Judgeへの連絡を行った当時,イタリアで仕事をしていたHalは高速道路のサービスエリアにいたようで,『ヤンキースの選手でありたい』というJudgeの意志を確認した上で,当初提示していた8年契約に9年目を追加したと言われています。
報道によれば,ジャイアンツも9~10年の360M程度のオファーを提示していたと言われていますし,同じ西地区のサンディエゴ・パドレスは400M級の契約を提示していたとのこと。(パドレスの提示は契約年数14年とも言われており,意図的にAAVを引き下げるものとしていずれにせよMLBから許可されなかったのではとの報道もあります)
ファンとしても,こういった魅力的なオファーよりヤンキース残留を選択したJudgeに深い尊敬の念を抱きました。
そして今回の記者会見ではもう一つ,触れなければならないトピックがありますよね。そう,歴史あるチームの第16代目のキャプテンに就任したということです。
就任式とも言える会場には第15代目キャプテンDerek Jeterと第12代目キャプテンWillie Randolphが同席。特にJeterは2003年から引退までの12年間もキャプテンに就任した経験もあり,21世紀ヤンキースの顔といえる存在。GMのCashmanも,Jeterが引退した時点では「背番号2とともに,キャプテン制度は封印されるべき」と言っていたほどでした。
それだけ偉大な役職であるキャプテンを,今後Judgeが担うことについては誰も文句はないでしょう。デビュー以降,常に最高のリーダーシップを発揮し,人脈にも優れる存在。トレードなどで移籍してきた選手には真っ先にコンタクトをとりサポートするなど,事実上のチームリーダーであったことは疑いようがありません。
キャプテン就任にあたってのJudgeの言葉は以下のとおり。
この素晴らしい会見の最後,Judgeはこう語っています。
「ここニューヨークではやり残していることが沢山あります。」
「(WS優勝という)仕事を終え,次の若手達にレガシーを残すことが楽しみです。」
その遺産を築き上げた時,きっとAaron Judgeの№「99」がヤンキースタジアムのモニュメントパークに刻まれるのでしょう。
真の意味で,ニューヨーク・ヤンキースのスーパースターがここに誕生しました。
最後に
Heymanの誤報が無ければJudgeがSFGの条件を呑んだまま合意した可能性もあります。ひょっとすると,誤字&すっぱ抜きは意図的なものだった?ヤンキースファンにとっては影のヒーロー(?)かもしれませんね。
Judge残留後すぐにnoteを書けなかったので,このタイミングで投稿できてよかったです😑
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