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【NYY】CY賞とマイナー年間最優秀投手を総取りしちゃうわよ

あまりにも眩い有望株・Jasson Dominguezがデビュー直後にTJ手術を受けたことで,実体が消えかかった筆者でしたが,ここいらでようやく気持ちの整理が付きました。来夏にパワーアップして帰ってくることを祈りたいと思います。

そんな中,ヤンキースに2つほど良いニュースがあるのでまとめていくわよ。(きゃりーぱみゅぱみゅ風)

①エースGerrit Cole,ついに栄冠へ

2019年オフに9年総額324MMにてヤンキースに加入したColeですが,移籍4年目にしてキャリアでも指折りのパフォーマンスを披露。
シーズン最終先発となる9/28のTOR戦においては9.0回 5奪三振 無失点でフィニッシュ。これでシーズン成績を209.0回 ERA2.63 222奪三振 WHIP0.98としており,もともと決定的であったア・リーグCY賞を手中に収めたといっても過言ではありません。

残念ながらすでにPS圏外に転落していたチーム状況でしたが,今日のColeのお陰もあってシーズン負け越しは無くなりました。10連敗を喫した際は色々と思うところがありましたが,ここまで戻してくるのですから流石。Yesの中継を観ていましたが,8/28以降の戦績はヤンキースがMLB1位らしいです。はえ~。

Coleに話を戻しますが,あの悍ましいHOU時代(2018-19年)ですらCY賞獲得には至っておらず,今回受賞が叶えばキャリア初。ヤンキースにおいても2001年のRoger Clemens以来21年振りの快挙であり,球団史に名を刻むこととなります。

去年で言えば被弾数,一昨年で言えばワイルドカードでの炎上と,悪いイメージが拭えないColeですが,先発投手としての稼働実績はあまりに過小評価されています。

2020年 12先発(60試合短縮)
2021年 30先発
2022年 33先発
2023年 33先発

拙い式であるものの 162試合/5人=32.4登板 と考えれば,4年間で僅か3先発しかフイにしていない計算になります。本日登板を抜かしても,移籍後に積み上げたrWAR17.2は高水準であり,10MM≒1.0WARと考えると超大型契約を以てしてもお釣りが来る活躍。もちろんここからの衰えは確実でありますが,現時点でColeとの契約は大成功であったといえます。

ただし,「なぜ成績が飛躍したの?」といわれると多少運も味方していたのかなと思っています。実際,空振り率やxStatsなどに目を向けても良化どころか後退している成績もチラホラです。(かといってLOB%やBABIPは去年水準。わからんな)

来季は34歳で契約の折り返しを迎えることとなりますが,NYYがうだつの上がらない1年を過ごすのであれば買い手だって出てくるはず。近々・・というよりも,このままヘルシーに年を重ねていくのであればTDLの目玉となる世界線もあるかもしれません。

②年間最優秀投手プロスペクトにノミネート!

MLB公式戦が終了する現地10/2,今季のマイナーリーグ関連のアワードが発表される予定でありましたが,一足先に年間最優秀投手に3名がノミネートを受けました。

パドレス傘下のRobby Snelling,カブス傘下のCade Horton,そして我らがDrew Thorpeが名を連ねています。全員,昨季2022年のドラフティであることも注目です。

同賞は2021年にGrayson Rodriguez,2022年にはAndrew Painterが獲得しており,年間最優秀野手賞でいえば一昨年,Witt Jr.やJ-RODらを抑えてAnthony Volpeが獲得しています。

Thorpeは今季23試合に登板し,139.1回 ERA2.52 182奪三振 被打率.200 WHIP0.98 BB/9=2.50 K/9=11.80を記録した若手右腕です。High-Aにてシーズンをスタートすると,Double-A昇格後には5登板 ERA1.48 K/9=13.1とマイナー全体を見ても支配的なピッチングを披露していました。
中でもTDL直後に迎えた8月11日のNYM傘下Rumble Ponies戦に先発すると,Luisangel AcuñaDrew Gilbertといった有望株相手に8.0回 2安打 無失点 9奪三振の好投を見せたゲームは圧巻。

もともとコマンドの高さと完成度の高いチェンジアップによってハイフロアな評価を受けていたプロスペクトでありましたが,予想以上の奪三振能力によって天井の高さも伺い知れた年になりましたよね。
残念ながら8月最終登板にて左肩を痛めたことでスタッツを伸ばせませんでしたが,個人的には同賞を獲得する可能性は高いと踏んでいます。

対抗馬の一人,Cade Hortonでいえばスタッツラインは素晴らしいものの,怪我明けによる投球回制限によって5.0回を超える登板はゼロ。ここは負傷交代をのぞけば5.0回未満の登板がわずか3度しかないThorpeとは対称的。投球回に50イニング以上の開きがあることからも,Thorpeに歩があるのでは・・と踏んでいます。スモールサンプルでも,2A昇格後のスタッツは同等以上であることからHortonには勝ちたいところです。

本命のライバルはやはりRobby Snelling。高卒1年目とは思えないほどの完成度でマイナーを駆け上がり2Aに到達。もちろんこの3人の中ではダントツで若いため,評価は非常に高いです。2A含めてもERA1.82という数字は突出しており,Thorpeが獲れないとしたら彼なのかなという印象。
イニングは103.2回であるためThopeに歩がありますが,去年のPainterも同程度で受賞しているのをみると,やっぱり年齢重視なんですかね。それでも被打率,WHIP,K/9やBB/9などはThorpeが勝っており,踏ん張りたいところ。

贔屓目バリバリの所感としてはHorton:Snelling:Thorpe=10:45:45といった感じです。ここいらで「NYYのファームは枯れ果てている!」というやつにギャフンと言わせて欲しいです。

投手プロスペクトでいえば今季3A昇格後に苦しんでいたClayton BeeterとWill Warrenがここにきて以前のような輝きを放ち始めていますし,公式Top100入りを果たした昨季ドラ6のChase Hamptonや”体格”Richerd Fittsらも健在。更にはKZillaさんベタ惚れのDanny Watson,Jack Neelyといった中継ぎ有望株陣に怪我明けのCarson Colemanが加わっていく救援有望株も見物です。是非みなさんも注目しておいてください。

2023/10/3 追記

拮抗した中,無事Drew Thorpeが年間最優秀投手賞を受賞!いやはや,本当に受賞してしまいました…。しっかし,焦って9月下旬からThorpeを全体100位に持ってきて恥ずかしくないのかねMLB公式さん。ちなみにKZillaさん推しのWatsonはAll MiLB 2nd teamという栄誉に輝いています。本当にみんな頑張りました。


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