無題

「フィービジネス」のおもろいとこ

やっふぉい!

不動産に従事してはや2年。。
「フィービジネス」なんて聞いたことなかったのに。。

ということで、今日はフィービジネス、いわゆる「手数料商売」について
思うことをつらつらと。

ぜひ普段のお仕事や、高校・大学生の一助になれば。

■フィービジネスとはなんぞや

「フィービジネス」。なんかそういうたらカッコよく聞こえるよな。

というのはさておき、フィービジネスとは読んで字のごとく、
「提供するサービスの対価として手数料を頂く商売」のことです。

サービス業なので、もちろん「物」の価値への対価ではありません。
フィーというのは主に「金融商品」の分野を指しますが、

冷蔵庫を売るのもティッシュを売るのも、不動産を売るのも実質的には同じです。

しかし冷蔵庫やティッシュであればお客さんは、
「商品を置いているお店を通じて、商品を作った人」にお金を払います。

(支払うお金には、本質的には商品を売った店員に対しての対価も含んでいますが)お客さんは、
「店員さんに手数料を支払うよ!」という意識はかなり薄いか、ほぼないでしょう。

しかし、金融商品、とりわけ不動産というジャンルになると、
購入するお客さんは、不動産を「仲介」する我々に「手数料」という名目でお金を払います。

冷蔵庫やティッシュを売る店員と不動産仲介の違うところは、
仲介することで直接的には自社に売り上げがあがるわけではない所です。
(参考記事:不動産仲介~人のものを売る~

「ものを売る」仕事でありながら、「サービス」への対価として手数料をもらうという、
考えてみるといびつなところがおもしろいとこです。


■不動産業界における手数料

不動産業界に絞ってみてみます。

我々不動産仲介業は「宅地建物取引業法」に縛られます。

その宅建業法で報酬額も規定されております。

(僕の今の業務形態では400万円以下の物件を扱うことはほとんどないという前提で)
「物件価格が400万円をこえるものは、本体価格×3+6万円+税

これがひとつの物件を仲介した時の、報酬の上限です。

どーれだけ頑張っても、どれだけ頑張らなくても、たいていはこの報酬です。
(楽に仲介できるとは言ってない)

まぁしかし、500万円の物件だろう5億円の物件だろうが、
本質的にやることは同じなので、大きい物件を追いかけるよね。。というのはまた別の話で。


■手数料を頂く仕事とは

さて今回の実はの大テーマは、
「手数料商売は自分の仕事を手数料に表せ!」ってことなんです。

上記で書いた報酬は上限なんで、極端な話 0円でやってもいいわけです。
でもまぁそんなバカいませんよね。

でもですよ?本来1000万円もらえるところを、
「800万円でやりますよ~」という人もおるわけです。

この手数料値引きを誰でもできちゃうとこにおもしろさがあるんです。
しばし私の見解をば。

一つ。絶対に仕事の安売りをしたくない。
いわば値引き合戦はしたくないわけです。

仕事そのものを価値で勝負するのではなく、
「低額でやる」というところで勝負したくないわけです。

二つ。売主と買主の価格の乖離を埋め、案件成約の名のもとに手数料値引きで対応するのはあり。

不動産仲介の世界は、成約出来て初めて報酬を頂けます。
逆に言うと、どれだけ汗をかいても成約できなければゼロです。


・・あれ?矛盾してね?と思いません?
いや、矛盾してるんです。

この矛盾に大義名分を付けながら、案件ごとに対応しているんです。

「手数料」といいながら、さながらクリエイターのように値付けをするんです。

不動産仲介ではこの「手数料」のみが生命線です。
だからこそ手数料交渉のタイミングや請求の時期には、
いやというほど神経質になるように教育されてます。


■総括

長くなりましたが総括として、

手数料の値引きによって仕事を安売りしたくないが、
案件成約のために手数料額を調整することがある。

という大いなる矛盾と、

営業でありながらさながらクリエイターのように値付けをする必要があるし、できるおもしろさがある

のが不動産仲介です。

皆さんはどう思われるでしょう。
ぜひ、「だれから」「どこから」お金をもらっているのか、
どうやって自分の仕事に価値がついているのか考えてみてください。

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