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あのたび -セブ島と水屋さん-

 ドゥマゲッティ(DUMAGUETE)は宿も安く、夜の屋台も活気あり旨くて何日でもいたかったが、ランドリーサービスに出した洗濯物が仕上がったので受け取って出発する。

 20年前の当時でもフィリピン国内では割とネットが広まっていて、各町にネット屋さんが存在していた。ガイドブックが無かったので、英語版ウェブサイトのロンリープラネットと日本の地球の歩き方サイトにアクセスして移動情報を得るようにしていた。ドゥマゲッティでネット代は1時間半23₱(≒50円)だった。

 ネグロス島から東隣のセブ島へ行くには、ロンプラではJoseからだと書いてあったが歩き方のTampiからフェリーが出るというのが正しかった。Tampiまではジプニーで12₱。ここからフェリーは毎時出ていて40₱。30分でセブ島のBATOへ到着。昼飯に焼きそば5₱+アイス1₱。

 セプはビーチリゾートのイメージが強いが、実はかなり大きい島。なんと東京都の2倍の面積がある。最近では日本からの留学先にも選ばれている。BATOから中心のセブシティ(CEBU City)へバスで66₱で移動。まず宿を探す。さすがに観光地だけあって何軒も安宿がある。230₱、300₱、198₱と順に訪ねていき、一番怪しいNEW PELRITS120₱に泊まる。

 夜、ライス・ポーク・えびで25₱。うまし。水屋さん1.5リットル9₱で発見。手持ちのペットボトルに新鮮?な飲み水を注いでくれるのだ。スーパーでペットボトルの水を買うよりは安いしゴミが出ないのでエコなシステムだ。フタもピシッと圧着して締めてくれる。パッと見では売り物との違いはない。これまで東南アジア各地では、水はずっとペットボトルのものを買っていた。ここフィリピンでだけ、街角の水屋さんを探して注いでもらうという行動をとっていた。

 翌朝、カルボンマーケットへ行き小魚・ひき肉・ごはんで25₱。パン2個3₱。そのうち1個注文したチーズスティックが激うまい。ガイドブック無しだと移動がほんとつらいのでドゥマゲッティでもセブでも本屋を周ってロンリープラネットを探すが無い。

 フィリピンは映画が安いと聞き覗いてみる。マトリックスの続編がやっていた。2階席50₱(≒110円)、1階席40₱は安いね。価格調査だけして見るのはまた今度。吹き替えとか字幕入れとかしなくて英語でそのまま流せるから安いのだろうか。

 要塞15₱、マゼランクロス無料など久しぶりに観光をする。散歩しているとどこでもバスケットボールが盛んだ。他の国ではだいたいサッカーだ。ラオスでだけ蹴鞠のようなセパタクロ?をやっているのを見た気がする。帰りに昨日気に入ったチーズスティック5個買う。10₱。

 宿でもう一泊しようと120₱払うと、その金額だと朝2時までだと謎の説明をされ追加でもう20₱払わされる。どういうこと?。部屋にゴキブリが多いので出ていきたいのは山々なのだが。夜はまたマーケットでごはん+ビーフなどおかず3皿とスプライト40₱。

 翌朝さっさとシャワー浴びて出る。チーズスティック屋は閉まっていて残念。仕方なく違うパン屋で10₱パン。DOT(観光案内所)へ行き、ラプラプシティ(LapuLapu City)への行き方を聞く。ラプラプシティはセブシティから出島のように張り出した小さなリゾート島らしい。ペンションがたくさんあるから泊まるところは大丈夫だとスタッフは言うが…。

 大型ショッピングセンター内のでかい書店へ行く。メキシコ編のロンプラは売っているのにフィリピン編は無い。ターミナルからラプラプシティへ行くのがあると聞くが1台も無かった。仕方なく北へ歩きつつ流しのジプニーに乗せてもらう。5₱。走ったおかげですねをしたたか打ってしまった。痛い。

 ラプラプシティはリゾートで宿が高かった。2軒聞いたが648₱と450₱。これまでの倍以上の価格。仕方なくRoom for Rentという看板のかかった家を尋ねる。13泊からの契約なので1泊だけ泊めることはできないと断られる。こんなにしんどく宿探しで歩き回ったのは久しぶりだった。ようやくGroude Hotel 250₱を発見するが、12時間制だという。昼に契約すると朝日が登る前に出ないといけなくなる。なので外で時間を潰す。なんなんだこの時間制というホテルは?

 涼しいハンバーガー屋で46₱セットを購入して休む。夜は焼き肉3本+メシ25₱。ビタミンが足りていないのでマンゴージュース1リットル10₱で買ってホテルに向かう。疲れてすぐ寝る。

 朝8時にホテルを出て4₱で橋を越えセブシティに戻る。ラプラプシティは行くだけ疲れて無駄だった。5₱でアヤラセンターへ。でっかいビルだがここの本屋でもロンプラ無し。がっくり。4₱でコロンストリートへ。水屋さんで1.5リットル10₱で飲み水を補充。えび揚げ・ひき肉・ゆで卵・ライスで25₱。ボクから見たセブは、全くビーチリゾートという印象ではなくビルの多い都会だった。

 パン4₱買い、今度はバコロド(BACOLOD)へ移動。バス200₱、ネグロス島への船代別87₱。8時間。

 きれいなPension Tindalo250₱。シャワー・トイレ付き。タオルと石鹸もついていて快適な宿。

 しかし夜食べた肉と魚はともにまずい。25₱。くちなおしにチキン2個14₱買うがこちらも塩辛く骨ばかりで✕。なかなかうまくいかないものだ。歩いていると王冠型の教会があった。

フィリピンルート

(つづく)


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