見出し画像

あのたび -バンビエンの洞窟とマリファナ-

 2003年当時ラオスのバンビエンは、観光地として伸び盛りで多くの建物が建設ラッシュであった。首都ビエンチャンと華やかなルアンパバーンの間にあり高地で涼しいので、バンビエンで宿泊する旅行者が増えていた。

 シングルの宿がお湯!が出て2$。これは嬉しい。最近できたばかりらしく部屋も新しくきれいで快眠できた。

 ビエンチャンで知り合ったミツオさんと、シェムリアップで会ったさとこさんと再会し一緒にMr.ケオの洞窟ツアーに申し込んだ。ミツオさんは10年以上前から世界旅行をしている先輩であり、10$のツアー代を5$に交渉してまけさせてくれた。

 ツアーは郊外の洞窟をろうそくで探検する。鍾乳洞が立派で手元の明かりで照らされる景色が幻想的であった。薄暗い空間の中でさとこさんが歌を歌ってくれた。反響よく音が響く素敵な歌声が美しかった。そのあとチューブボートに乗り、ブルーラグーンというエメラルドグリーン色の川をくだる。アトラクションとしても楽しいし周りの風景が美しく大満足であった。

 街中でのラオス料理+フルーツ盛り合わせ+カオニャオというもち米+ビールと食事もうまい。翌日は宿泊客でないが利用できるらしい高級ホテルのプールに泳ぎにいったりまったりするにはいい街であった。

 これらとは別にバンビエンが旅行者に人気なのは大麻(マリファナ)が比較的手に入りやすいという事情からだ。入手方法は、同じ安宿に泊まっている人に聞く、宿のスタッフに聞く、通りを歩いていると声をかけられるなどいろいろある。相場は100グラムで数$とかタバコより安いこともある。

 多くの旅行者が興味本位で一度は口にするのが『マリファナ』だ。日本語では大麻、ガンジャ、はっぱといった名称で呼ばれることもある。

 ボクはその種の言葉に過剰反応しすぐ悪いこと(=犯罪)と結びつけてしまうが、日本(の法律)でも麻薬取締法と大麻取締法は区別されているし、オランダ・スイスなど一部の国では吸うことが容認されている国もある。アメリカでも州によっては合法で、タイでも2022年6月から解禁になった。

 数多くのミュージシャンや画家などがマリファナのお世話になり、そのおかげで名作が生まれたという事実もあるのだとしたら一概に否定もできない。合法とすることで税金をかけ政府の収入になるという一面もあるのだろう。

 ボクは喉が弱くタバコ等の煙が苦手なことから、すすめられても吸うことはなかったのだが、経験者に言わせると、

 「軽い酩酊気分になり五感が冴える。それでいて横暴になることもなく中毒性もない」のだという。

 たまにやる程度なら害も無く周りに迷惑もかけずよく眠れる。体への悪影響や中毒性という点においては、酒よりもタバコよりも悪くはない。日本の法律は間違っている、というのが大方の旅行者の意見だ。
 その反面、バッドに落ち込む(気分が沈む)と、激しい寒気と恐怖に襲われることもあるという。

 インドに長居する人はたいてい吸っているし、ある旅行本には「これだからインドはやめられないんだよね」なんて書いてある。人によっては、ガンジャセットなるものを持ち歩き、お椀で葉をすりつぶし丁寧に紙で巻いて自作したりもする。

 国によって大きく法律は異なり、即刑務所なんてこともあるのでご利用は計画的に!

ラオスルート

(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?